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吉岡健太郎 院長の独自取材記事

たんぽぽ動物クリニック

(横浜市西区/戸部駅)

最終更新日: 2023/01/22

戸部駅から徒歩3分。箱根駅伝のランナーが駆け抜ける国道1号線沿いに鮮やかなブルーが印象的な看板が見えてくる。犬や猫の診療を中心に行っている「たんぽぽ動物クリニック」は2010年3月の開業。若さあふれる吉岡健太郎院長は、ソフトな語り口がとても印象的で、温かな笑顔で患者を迎え入れる。「ワンちゃんもネコちゃんも飼い主さんも、みんなが幸せになる診療がしたい」という吉岡院長は、大事な家族の一員であるペットに深い愛情を注ぐ地元の人に信頼され、健診も兼ねて毎月通う飼い主が多いという。「散歩のついでに、ちょっと立ち寄るような感じでなんでも気軽に相談に来てほしい」という吉岡院長に、日々の診療で感じることや「たんぽぽ」というクリニック名の由来、獣医師を目指した理由や趣味の駅伝の話など、たっぷりと語っていただいた。(取材日2011年04月01日)

温かな気持ちで熱心にペットの世話をする飼い主さん。その姿が自分自身の励みと原動力に

こちらを開業されたのはいつですか。

2010年の3月です。ここを開業場所に決めたのは交通の便が良いことと、実はずっと駅伝をやっていたので、クリニックの前を箱根駅伝2区のランナーが走るからというのも大きな理由なんですよ。院内は、明るく気軽に入りやすい雰囲気を作るよう心掛けました。クリニックの名前を「たんぽぽ」に決めたのにも、2つの理由があります。1つは、マラソンのオリンピック選手だった谷口浩美さんの本『雑草のごとく』を読み、アスファルトから生えた雑草が花を咲かせてみんなを明るい気持ちにさせるように、努力が明るいイメージに感じられるのっていいなあと思ったこと。雑草と聞いてたんぽぽを連想したんです。もう1つは、この辺りにニホンタンポポが残っている場所がたくさんあるから。誰もが知っていて、黄色い花がどこか温かさを感じさせるたんぽぽ、そんなクリニックでありたいという思いも込めました。

犬や猫の診療が中心なのですね。

はい。基本的に犬、猫、ハムスターが中心です。この近くにお住まいの方だと室内で小型犬や猫を飼っていらっしゃる方が多いように感じます。少し行くと古い住宅街もありますので、そこでは外に自由に出入りしている猫ちゃんもいますし、ペットショップからだけではなく保護施設から、捨て犬や捨て猫だった動物たちを預かってきて、ボランティアで飼っていらっしゃる方もいらっしゃいます。そういった様々な飼い主様が本当に温かい気持ちでペットに接して、とても熱心にお世話されています。うちは爪切りや耳のちょっとしたケアなどもすべて診察料込みなので、フィラリアのお薬も何ヵ月分まとめてというよりは、毎月いらして診察も受けてお薬をもらっていくという方が多く、ほとんどの方が月1回のペースでいらっしゃるんです。健診や予防注射ももちろん欠かさず連れてこられます。しっかり面倒をみたいという気持ちで飼っていらっしゃる飼い主さんの姿を見ていると、その期待にきちんと応えなければという気持ちにもなりますし、僕自身の励みにもなって、頑張ろうという原動力になりますね。

診療する際、一番心掛けていらっしゃるのはどんなことでしょう。

飼い主さんの話をしっかり聞く、あるいは、しっかり聞き出すということを一番心掛けています。結局、その子が幸せになるためには、飼い主さんも幸せでないといけません。それぞれライフスタイルに合わせ、時間、投薬、治療費など考慮しなければいけないご事情がたくさんあります。中にはそれぞれの事情で獣医学的に100%の治療はできないといった場合もありますが、病院にその子を連れて来るということは「何かしてあげたい」と思っていらっしゃるわけですから、飼い主さんの気持ちに極力応え、一番いい方向を見つけられるように努力したいと思っています。スタッフ一同「よく来てくださいました」といった感謝の気持ちでやっていますし、これからもその気持ちを忘れずにいたい。また、身体面だけ健康になっても、飼い主さんとの間がうまくいかなければ不幸になってしまうこともありますから、ワンちゃんネコちゃんと楽しい時間を過ごしてもらえるよう、しつけや行動学といったものも、できる範囲でお伝えしていきたいと思っています。病気だけでなく様々な問題行動を正して、動物達とその飼い主である人間とが共に幸せに過ごすのが動物病院の役目だと思うんですよ。最初はちょっと吠えてしまうようなワンちゃんが、何回か通ってくるうちにだんだん慣れてきて、おとなしく採血させてくれるようになったりすると、僕もうれしいなあと感じますね。飼い主さんも、ワンちゃん、ネコちゃんもストレスなく通えるクリニックでありたいと思っています。

小さい頃からの夢だった獣医師の道。駅伝でともに汗を流した仲間たちはかけがえのない財産に

先生はなぜ獣医師を目指されたのでしょう。

僕は熊本県出身なんですが、実は祖父も父も獣医師で、僕は3代目になるんです。ただ、祖父は戦中の陸軍で馬などを診る獣医、父は実家のまわりの農家で飼われている馬や牛などを診ていましたから、ちょっと感じは違っていました。僕自身、小さい頃からとても動物が好きだったんですよ。それで、動物たちが痛いとかつらいとかいった思いをしている姿を見ると、自分も同じような気持ちになってしまい、「どうにか治してあげれたらな」という思いがきっかけです。だったら獣医になるのがいいのではという単純な発想でした。今、獣医師として日々診療に携わっていますが、決して獣医師になることが目的ではないので、「治してあげたい」という気持ちを大切に、あとは頑張っていかなければいけないと思っています。

陸上競技部にいらしたそうですが、今でも走っていらっしゃるのですか。

中学校からずっと陸上競技部、駅伝部に所属してきましたので走るのは大好きなんですが、なかなか時間がないのが現状です。ある程度練習できてそこそこのタイムで走れるような状態になれば毎年フルマラソンに出場したいなあと思っているんですが。大学時代に部活で一緒に汗を流した他大学も含む仲間たちは医師や獣医師になって、それぞれの場所で頑張っていますが、いまだにつながりがあります。例えば動物の病気のことなども、やはり人間の世界のほうが医学が進んでいる部分がたくさんありますから、獣医師だけでなく医師の仲間にもいろいろと相談したり、話を聞くことがあるんです。勉強になることばかりですね。部活動でできた仲間とのつながりは、僕にとって本当に大きな財産になっていると思います。

プライベートな時間はどのように過ごされていらっしゃるのでしょう。

今は忙しくてなかなか自分の時間がないのですが、余裕があるときはネコと遊んだりメダカを眺めたりしています。実は休診日などは各地の勉強会に参加している事が多く、なかなか1日中お休みというのは少ないんです。ただ獣医師は数人いますので、助け合ってもっとプライベートも充実させていかないとと思っています。職場での充実した環境はもちろん各従業員のプライベートも大切な時間なので。ワンちゃん、ネコちゃん、飼い主さん、みんなが幸せになるためには、僕自身含めたスタッフも幸せでないと絶対に無理だと思います。ただスタッフみんな勉強が趣味になってしまっていますね。

お散歩ついでに気軽に来院して、なんでも遠慮なく聞いてほしい

ペットを飼う上で、普段どのようなことに気をつけたらいいのでしょう。

このクリニックに通ってくださっている飼い主さんのように、本当は毎月いらしていただけるのが理想ですが、少なくも年に1回、予防注射の時などにきちんと血液検査なども受けて健康状態をチェックされたらいいと思いますね。あとは、とにかく病院に行く機会があった時には、何でもお話されるのが一番いいと思います。例えば、ワンちゃんネコちゃんに良かれと思ってやっていたことが実はそうではないという場合もあります。インターネットなどに情報があふれていますが、必ずしも正しいことばかりとは限りません。飼い主さんのちょっとした発言からがんの早期発見につながることもあるんですよ。今、何か病気の治療をされている方の中には、そうやって何気なく話されたことが発端で病気が見つかった方がたくさんいらっしゃいます。本当に細かなことでも、お話されることが大事だと思います。また限られた時間ではありますが、病気の事以外にも災害時の正しい知識など、いろいろ聞いていただけたらわかる範囲でいろいろお話できたらと思います。もちろん飼い主さんからの問い合わせにお答えするだけではなく、僕たちのほうから積極的に様々な情報をお話していくことも大切だと思っています。

ペットたちと快適で幸せな生活を送っていくために、読者にメッセージをお願いします。

動物たちに癒されるというのは人間の特別な感情で、よく考えると、動物たちと普通に安心して過ごせている、それ自体がとても幸せだと思うんです。そう考えると、やはり何か病気を抱えているというのはつらいこと。難しい部分もあると思いますが、できる限りそのつらさを取り除いて楽しい日常に戻し、明るく過ごしていただけるよう頑張っていきたいと思っています。そのためにも、とにかく何でも遠慮なく言って相談してみてほしいですね。「こんなこと聞いていいのかな」と思う必要はないんです。なかには「何でワンちゃんはいつもシッポを振っているんですか」とおたずねになった方もいましたが、そんなことでもいいんですよ。それに誠実に答えていくのが、僕たちの務めです。お散歩ついでにちょっと相談、という気軽な感じでいらしていただきたいですね。世の中には決して動物好きな人ばかりではなく、いろいろな考え方の人がいます。どちらがいいということではなく、それぞれがお互いに認め合い、仲良くうまくやっていくことが結果的に動物たちの幸せにもつながっていくと思うんですよ。みんなが笑顔で幸せに過ごせるように。その大きな目標に向かって、僕もスタッフと力を合わせてチームみんなで頑張っていきたいですね。

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