動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル。
獣医の診療方針や人柄を独自取材で紹介。好みの条件で検索!
街の頼れる獣医さん 921 人、動物病院 9,797 件掲載中!(2024年04月17日現在)

岡崎昭彦 院長の独自取材記事

赤羽ペットクリニック

(北区/赤羽駅)

最終更新日: 2023/01/22

赤羽駅東口から徒歩5分。駅前の商店街通りを抜けたところに「赤羽ペットクリニック」はある。外観院内ともに洗練されたデザイン、かつアットホームな雰囲気の病院で、初診でも通いやすい。予約制ではないので、何か心配事があるときにも、すぐ相談できる環境だ。診療対象は犬と猫で、比率はちょうど半々であるという同院の院長を務めるのは岡崎昭彦先生。東京農工大学動物医療部門、久山獣医科病院勤務を経て当病院を開業した若き獣医師である。「ペット、そして飼い主にとってもやさしい獣医療を」と、語る岡崎院長は目下の疾病や治療だけではなく、将来の生活を考えたホスピタリティ・コミュニケーションや、動物との暮らしに重要な話題についての啓発にも力を入れている。クリニックの概要や特色、診療のこだわり、獣医師をめざしたきっかけなどについて、岡崎院長に聞いた。 (取材日2015年2月4日)

気軽に通えて、ペットのことに詳しくなれる動物病院

開院はいつ頃ですか?

2013年の5月なので、もうすぐ2年になります。この地に病院を開業したのは偶然だったのですが、近隣にお住いの方々はとてもアットホームな方ばかりで、開業当初もスムーズに診療をスタートさせることができました。まだまだ、日の浅い動物病院ですが、末長くペットにも飼い主さんにも親しまれる存在になれるよう、スタッフ皆で病院づくりを行っています。

診療対象を教えてください。

犬と猫と専門にしています。割合はちょうど半々ぐらいですが、最近は猫が多いような気がしますね。疾患については特に傾向はありませんが、気をつけているのは野良猫が媒介する疾患です。飼い主さんの中には、「家の中だけだと、猫にとって不自然でかわいそう」と考えられ、猫を好きに外に出して飼われている方もいらっしゃいますので、ダニやノミなどの寄生虫や、ウィルスなどの予防や治療にも力を入れています。そうした場合だと、疾病死亡のリスクは高まってしまいますので、そういったご説明にも取り組んでいます。

病院はどのような特色がありますか?

まずは、通いやすいと感じていただけるような雰囲気づくりです。病院という言葉からイメージされるような無機質な感じではなくて、大切なペットを心配している飼い主さんが、ほっとできるような空間になるよう工夫しました。また、私含めスタッフの応対もアットホームな雰囲気を心がけています。診療設備については、パソコンで診断結果画像を共有できるデジタル生物顕微鏡や、高精度のレントゲン診断を可能にするレントゲン診断用デジタル画像処理装置、手術治療時のペットの負担を減らす半導体レーザーなど、先進の機器を導入しながら、飼い主さんとペットが安心できる設備を導入しています。診療内容は、予防から、検査、手術まで幅広く対応しています。専門医とも提携しており、何か心配事があれば、まず相談していただける体制を築いています。個々に見ていくと、このような特色がありますが、特別それぞれをうたっているわけではないんです。病院全体としてお伝えしたい特色を言えば、「飼い主さんがペットのことを理解できる」動物病院ですね。そのため、飼い主さんとのコミュニケーションもとても大切にしています。

「ペットのことを理解できる」病院とは、どういったものですか?

当たり前のことですが、ペットは人間ではありません。そしてペットを飼うということは、生活習慣の違う動物を人間の生活に合わせるということで、動物にとっては不自然なことでもあります。そういった環境でも、いつまでも健康で仲良く暮らしていくためには、まず人間がペットの習慣や特性について理解する必要があると思います。なので、まず飼い主さんには、ご自身のペットについて詳しくなっていただきたいのです。私は、その関係づくりにもっとも貢献できるのが獣医師であり動物病院であると考えていて、できる限りの情報をお伝えしていくことをモットーとしています。当院が予約制を採用していないのもそのためで、疾患や治療などについてこちらからご説明するのはもちろん、飼い主さんが疑問に思っていることはすべて質問してもらいたい。混むときはお待たせしてしまうこともありますが、「そんなこと全然知らなかった。ありがとう」と仰っていただく飼い主さんが多いので、私もとてもやりがいを感じています。

生活の中にこそ健康がある。飼い主とペットの暮らしに役立つ診療に注力

大事にされていることをお聞かせください。

ペットと飼い主さんの関係性作りはもちろんですが、私自身と飼い主さん、ペットとの関係性作りを大事にしています。飼い主さんのことを理解し、ペットの病気を把握した上で、その方にとっての最高の医療を提供したいと考えています。私自身が「合うかな」と思って提案したことでも、飼い主さんやペットからしたら違うこともあります。見つけていくためには、対話することや摺合せが必要なんです。つまりコミュニケーションですね。時には飼い主さんと意見が合わないこともあって言い合いになってしまうこともありますね(笑)。ただそれは、私自身が真剣に伝えているから、飼い主さんも本音で話をしてくれているからだと思います。そして、飼い主さんにお願いする以上、自分たちも誠実な対応をしないといけません。もちろんスタッフにも徹底してやるように伝えているのですが、それを理解してく協力してくれているのはとてもありがたいですね。

日々の診療で気を付けていらっしゃることはありますか?

啓発的な診療を心がけています。病気予防のためには、日々の中でペットの異変に気づいてあげることが何より大切です。しかし、仕草や便がおかしいといった明確なサインがあれば、飼い主さんも気づきやすいと思いますが、獣医師でなければなかなかわからないこともあります。なので、生活の中でできる健康管理の仕方についてもお伝えしているんです。ただ、病院で聞いたことをいつまでも心に留めておくというのは大変だと思いますので、いつでも確認できるように、情報をまとめて書いたテキストをその場でお渡しするようにしています。当然、病態によって伝えるべき内容は違いますので、その動物に合わせたものに合わせたものをお渡しするようにしています。私自身そうなのですが、専門の話を聞いて、その場では納得したと思っても、後で考えた際に覚えていないこともあるんですよね。病気は診療の時だけでなくその後も付き合っていきますし、再発する可能性もあります。後で読み返していただけるよう、ほぼ全員の方に書いていますね。

テキストを頂けることは安心ですね。

やはり、人間の生活習慣病のように、生活が疾病の要因になることはペットも同じですから、検査・治療ありきではなく、飼い主さんとペットの暮らしに寄与できる診療をこだわりにしています。実際の診療の際も、問診を一番大事にしています。原因をつきとめないと、また同じことの繰り返しになってしまいますので、理由を探っていきますね。だから全然違うことを聞くことも多いんですよ。例えば、お腹の症状で来ているのに、「最近、帰宅時間が変わりましたか?」などをご質問したり……。実は全然関係ないと思えていたことが理由だったりもすることもあります。そのため問診にはどうしても時間がかかりますので、先ほどもお話したように診療時間が長いんですよ(笑)。先ほどもお話したようにお待たせしてしまうことも多々あるのですが、なるべくご負担にならないように、受付で名前を書いてもらった後は一度帰宅していただいて、順番が近くなったらお電話するようにしていますね。

「ジェネラリストであり、スペシャリスト」たる獣医師をめざし、日々研鑽を積む

獣医師をめざしたのはどのようなきっかけからですか?

申し訳ないのですが、明確なエピソードがないんですよ(笑)。ただ、今振り返ってみれば、子どもの頃の体験が影響しているのだと思います。私の出身は佐賀県なのですが、自然の多いところなんです。外に出れば野良猫や鳥もたくさんいて、小さいときは傷ついた動物をよく保護していました。でも治療ができるわけでもなく、そのまま死んでしまうことも……。そんなとき、悲しいのはもちろんですが、助けてあげられないという無力さを感じていたんです。そこから動物を助けられる人になりたいという気持ちが常にあり、思い描いたのが獣医師だったというわけです。実は、最近まで高校生ぐらいのときに進路を決めたと自分で思っていたのですが、小学校5年生の作文で「獣医師になりたい」と書いているんです。残念ながら、“じゅう”の漢字を間違えていたのですが(笑) 、やはり小さい頃に抱いた気持ちが自分の中で強かったんだなと思います。

獣医師として、発信したい話題はありますか?

フードとしつけでしょうか。フードについては、おやつが中心なのですが、市販のおやつが原因で体調に異変が生じるペットが結構いるんです。なので、原材料や成分を把握した上で与えるのがベストですね。試してみたいフードやおやつがある場合は、まず病院に相談してみてください。そして、しつけについては、千差万別なんですね。当院に来院する飼い主さんからも相談が多いのですが、例えば「本によって叱った方が良い、叱ってはいけないと情報が違っていて、どうすれば良いのかわからない」と質問を受けることがあるのですが、どちらとも正解なんです。ようは、各家庭環境、ペットの性格によってしつけ方が変わります。人の子育てでもそうだと思いますが、すべてにおいて通用するしつけ方はありません。ペットとしっかりと向き合い愛情をもって教えていくことが、最良のしつけだと私は思っています。

休日はどのようなリフレッシュをしていますか?

休診日も病院にずっといます(笑)。忙しいときに後回しにした雑務や学会での講演の準備などもあるので、あまり休日らしい休日はないですね。でも、自分にとって獣医師は、何よりもやりがいを実感できる職業ですので、苦になりません。私が開業以前に勤務していた久山獣医科病院の院長が仰っていたことに、「獣医師たるもの、ジェネラリストでありスペシャリストであれ」という言葉があるのですが、そこに向かって、日々研鑽を積むことを課題にしています。あとは、体を動かすのは好きなので、たまにジムへ通ったりするぐらいでしょうか。

最後に、『ドクターズ・ファイル』の読者にメッセージをお願いします。

ペットを飼っている、またはこれから飼いたいという方も多くいらっしゃると思います。双方に向けてのメッセージとなりますが、しつけや環境づくりなどペットと向き合うことはとても根気のいることです。でもそのような対話を重ねるからこそ、本当の信頼関係が生まれるのだと思います。ペットはかけがえのない家族ですから、しつけや食事、健康管理など、人と変わらぬ愛情を注いであげてください。また、最近はインターネットの普及により、手軽にさまざまな情報を知れる世の中ですが、情報の正確性は定かであるとはいえません。何か心配事があれば、かかりつけの動物病院に相談するのが確実です。もちろん当院もそのような、飼い主さんの疑問に最大限お答えできる動物病院として、これからも邁進していきます。お近くにお住まいの方は、お気軽にお越しください。

動物病院ドクターズ・ファイルは、首都圏を中心としてエリア拡大中の獣医師・動物病院情報サイト。
路線・駅・行政区だけでなく、診療可能な動物からも検索できることが特徴的。
獣医師の診療方針や診療に対する想いを取材し記事として発信し、
ペットも大切な家族として健康管理を行うユーザーをサポートしています。

掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ギミック、または株式会社ウェルネスが調査した情報をもとにしています。
出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、株式会社ギミック、および株式会社ウェルネスではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数ですがお問い合わせフォームより編集部までご連絡をいただけますようお願いいたします。

TOP