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葛野莉奈院長、葛野 宗副院長の独自取材記事

かどのペットクリニック

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日: 2023/01/22

横浜市青葉区に2015年3月にオープンしたばかりの「かどのペットクリニック」。以前から、同地域を中心に往診専門で活動していた2人のドクターが、飼い主との風通しのいい関係をめざして開院した、地域密着型のクリニックだ。院長の葛野莉奈先生は、開院直前に第三子を出産。しかし「開院するからには全力で」と仕事にまい進している。夫で副院長の葛野宗先生は、そんな莉奈先生をサポートしながら、情熱を持って仕事に取り組んでいる。莉奈先生も宗先生も、笑顔の似合うやわらかな人柄で、初対面なのにとても安心感を覚えるドクター。かつては大学の同じ研究室で学んでいたというだけあって、息もぴったりなお2人に、開院のきっかけや治療のこと、ご自身のモットーなどをお伺いした。 (取材日2015年4月1日)

飼い主から気軽に相談してもらえるドクターでありたい

まずは、この地域で開院した理由をお聞かせいただけますか?

【莉奈院長】私たち自身がこの地域に住んでいるので、なじみがあります。わが家でもワンちゃんを飼っているのですが、周辺にはお散歩できる場所がたくさんあって、動物と一緒に暮らしやすい地域だと感じています。それで、動物との暮らしに欠かせない医療をこの地域で提供したいと考えました。 【宗副院長】私は横浜市港北区の出身で、莉奈先生は青葉区にある高校に通っていました。勤務医時代も横浜市内の動物病院で働いていたので、以前から身近に感じていた地域です。結婚してしばらくは長津田に住んでいましたが、この辺りの雰囲気が特に気に入って、開業に至りました。自然が多く、都会と田舎の両方を併せ持つ雰囲気が好きです。

院内にはキッズスペースもあり、リラックスした雰囲気ですね。

【莉奈院長】ありがとうございます。私たちがめざしているのは、飼い主さんから親しまれる、ふらっと立ち寄れるような動物病院です。私も宗先生も、会員制電話相談動物病院に在籍していた時期がありまして、そこでは電話による医療相談を受けていました。その時に多く聞かれたのが、「獣医さんにどこまで聞いていいのか分からない」というような、動物病院でのやりとりに関する悩み。そこで、もっと飼い主さんに近い存在になれたらと思い、自分たちの病院をつくろうと決めました。とにかく「動物病院に行きづらい」というイメージを拭い去りたかったので、お子さんのいる飼い主さんでも来やすいようにキッズスペースを設けたり、ワンちゃん・猫ちゃんが病気じゃない時にも立ち寄っていただけるように、お茶を飲みながらおしゃべりができるスペースもつくりました。ワンちゃんの食事の話とか、医療的な部分以外でも気軽にお話していただけたらうれしいです。

どのような動物を診ていただけるのですか?

【宗副院長】今のところは、ワンちゃん・猫ちゃんが中心です。ただ、他の動物でも対応可能なことはありますので、まずは相談していただけたらと思っています。この間は、インコのツメを切ってほしいという依頼があり、対応させていただきました。治療の範囲としては、当院は一次診療を行う動物病院ですので、気になる症状をお話しいただければ、適切な判断と処置を行います。病気やけがの具合によっては、より高度な治療が可能な動物病院をご紹介できますし、ワンちゃん・猫ちゃんにとって安全で、ベストな判断を心がけています。また、飼い主さんのご都合やワンちゃん・猫ちゃんの症状によっては、来院が難しいケースもあるかと思います。私たちは開院前に2年ほど、自宅を拠点として往診専門のクリニックをしていましたので、今後もご要望に応じて行っていきたいと考えています。

皮膚の治療には、カウンセリングがとても重要

特に力を入れている治療について、お聞かせいただけますか?

【莉奈院長】最近はいろいろなフードが出ている反面、さまざまな皮膚疾患が多いですね。特にアトピー性皮膚炎は完全には治らない病気なので、飼い主さんにとって不安が大きいようで、ご相談が増えています。皮膚疾患の治療には例えばお薬やサプリメント、外用薬など、さまざまな選択肢があります。「大事なペットの負担を取り除いてあげたい」という気持ちはどの飼い主さんも同じだと思いますが、治療法の選択肢については、飼い主さんによってお考えは異なりますし、よくご相談させていただいてから、飼い主さんの納得できる方法で治療を行っています。ご自宅で行うケアも、ご家庭によって限界があると思いますので、いくつかの選択肢から、飼い主さんが無理なくできることを選んでいただけるようにしています。 【宗副院長】私も莉奈院長同様に、皮膚の治療に力を入れています。それに加えて、しつけや行動学的な側面から、必要に応じて飼い主さんへのアドバイスもさせていただいています。

診療ではどんなことを心がけていらっしゃいますか?

【莉奈院長】まずは聞き役に徹することです。特に皮膚疾患は、生活環境はもちろん飼い主さんとワンちゃんの関係なども絡んできますし、免疫とも大きな関わりがあります。精神的な問題や内臓疾患などからくることもあるのです。だからこそ、飼い主さんとお話を突き詰めていくことが欠かせません。きっと飼い主さんにも、普段の生活の中であったことを聞いてほしいという気持ちがあると思うんです。 【宗副院長】飼い主さんとのコミュニケーションがいかに大切かということは、勤務医時代から、常に感じてきたことです。来院される飼い主さんは不安でいっぱいな方もいらっしゃいます。コミュニケーションをしっかりととり、納得いただくことが大切だと思いますので、コミュニケーションにはとても留意しています。ワンちゃん・猫ちゃんを診るだけでなく、飼い主さんの声に耳を傾けることが大事だと思っています。

やりがいを感じるのはどんな時ですか?

【莉奈院長】ペットを飼い始めた頃は何も分からなかった飼い主さんが、いろいろ悩みながらも、ワンちゃん・猫ちゃんと少しずつ家族になっていく過程に携われることです。動物を飼うにつれて、飼い主さんにとって、そのステージごとにいろいろな問題が出てくると思います。そんな飼い主さんが、ワクチン接種や健康診断で来院された時にアドバイスをさせていただくのですが、皆さんきちんと実践してくださいます。飼い主さんが頑張って勉強していると、ワンちゃん・猫ちゃんにもしっかり伝わるんですよね。 【宗副院長】開業前から往診を通じてお付き合いのある飼い主さんが、開院を知ってお花を送ってくださいました。獣医師として信頼していただけているのかなと感じ、とてもうれしかったですね。獣医師なので、ペットの病気を治すことはもちろんですが、飼い主さんと十分にコミュニケーションがとれ、信頼関係を築けた時には大きなやりがいを感じます。

根底にあるのは動物への愛情。常に全力を尽くしたい

そもそも、お2人が獣医師になろうと思われたきっかけは?

【莉奈院長】小学校高学年の頃、飼っていたハムスターががんになってしまいました。早い時期に発見できなかったことがショックで、子どもながらにひどく落ち込みましたね。そんな時に動物病院の先生が、「自分を責めるのではなく、その子にとって最適なことを考えてあげるのが飼い主なんだよ」と言ってくださり、心が救われたのです。獣医師は動物を治療するだけでなく、こんなにも人の心に寄り添える存在なのだと実感し、自分もそんな先生になりたいと思いました。 【宗先生】私は小学校3年生の時に犬を飼い始めて、ごはんをあげたり散歩をしたりと毎日、世話をしたことがきっかけです。その子のトータル的なケアといいますか、例えば予防接種なども含めて、全部自分でやってあげられたらいいなと思ったんです。私も莉奈先生も、子どもの頃から動物が好きだったことは共通していますね。だから、仕事はすごく楽しいです。

現在も、ワンちゃんを飼われているんですよね。

【莉奈院長】はい。ミニチュアダックスフントを5匹飼っています。我が家には4歳・2歳・0歳と、3人の子どもがいるのですが、生まれた時からすでにワンちゃんがいるので、子どもたちにとってワンちゃんはいて当然の存在になっていますね。休日はワンちゃんも一緒にみんなでドライブに出かけたりしますよ。 【宗副院長】とにかくにぎやかですね。この間は鵠沼海岸に行ったのですが、私がワンちゃんをみて、莉奈院長が子どもをみて、30分くらいでヘトヘトになっちゃいました。子どもやワンちゃんたちは、よろこんではしゃいでいましたが……。あと実は個人的に、爬虫類も好きなんです。特に愛着があるのはカメ。小学生の頃から飼っている子を含めて、数えきれないくらいたくさん飼っています。それから、ヘビやトカゲも……。家族が寝静まってから、夜な夜なお世話をして癒やされています。

ありがとうございます。最後に、今後の展望をお聞かせください。

【莉奈院長】私たちは動物医療の専門家ではありますが、それぞれのワンちゃん・猫ちゃんのことは、飼い主さんが一番よく知っていると思います。飼い主さんの直感はあたっていることも多いので、少しでも気になることがあれば、いつでもご相談いただけたらと。また、同じような病気を抱えているワンちゃん・猫ちゃんの飼い主さんにとって、当院が情報交換の場になればうれしいです。ぜひ気軽に立ち寄っていただけたらと思います。 【宗副院長】一次診療に力を入れながらも、飼い主さんの関心も高い皮膚の病気などについて、より高度な治療をめざしていきたいです。また、例えワンちゃん・猫ちゃんが寝たきりになったとしても、その子のためにできることを最後までやってあげたいです。病気を治すこともそうですが、動物好きの一人の人間として、ちょっとしたケアやしつけなども含めて、力を尽くしていきたいです。

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