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和田健治 院長の独自取材記事

えんじゅ動物病院

(葛飾区/青砥駅)

最終更新日: 2023/01/22

2015年3月に開業した「えんじゅ動物病院」は、ロゴに描かれた犬と猫のように誰もが仲良く集えるクリニックをめざしている。明るく暖かい待合室に乳白色とグリーンを配したのも、飼い主と動物の居心地を考えてのこと。そんなクリニックの院長は、明るい笑顔と話しやすさが魅力の和田健治先生だ。飼い主にとって大切な“家族”の命を預かる場所として、「どんな症状で来院しても、そのつど全身のチェックをしたい」と熱意ある眼差しで語る。獣医師をめざした時から、“町医者”になるのが夢だったという和田院長。クリニック名の由来から今後の展望、プライベートの過ごし方まで、ドクターとしてだけではない先生の内側を覗かせていただいた。 (取材日2015年5月26日)

獣医師を志したきっかけは、幼い頃知った命の尊さ

「えんじゅ」という名前にはどのような由来があるのですか?

「えんじゅ」とは、「槐(えんじゅ)」という木の名前から取りました。クリニック名には地名や自分の名前ではなく、植物の名前をつけたいと思っていたんです。たくさんある植物の中でこの名前を取ったのは、縁起のいい言葉だったから。俗説ではあるのですが、中国由来のえんじゅは、日本では「延寿」という字を当てて、病魔を払い寿命を延ばす木ともいわれているそうです。命につながる良い言葉だと思い、この名前に決めました。

先生はなぜ獣医師をめざそうと思ったのでしょうか。

小学校で飼育係になったり、家で鳥や亀を飼ったり、子どもの頃から動物と接する機会が多くありました。その中で、動物の生と死を何度か見ているうちに、動物のために何かをできる人になりたいと思うようになったんです。特に、早く亡くなってしまう動物の病気を治せるようになりたい。そんな気持ちが強く、動物病院の先生になることを夢見ました。とはいえ、実際にどうやったら獣医師になれるか知ったのは高校生の時だったんですけどね。獣医学部に入らないと動物病院の先生にはなれないと知り、大学に進学することを決めました。僕は中学・高校と日本大学の附属学校に通っていましたので、そのまま日本大学の獣医学部を受験。動物の研究や保護などに関わる公務員など、獣医師にもさまざまな道があることも大学で知りましたが、僕は迷うことなく「町の動物病院」開業をめざして学んできました。

こちらのクリニックで受診可能な動物の種類を教えてください。

犬と猫がメインです。できるだけどんな動物も診て差し上げたいと思っているのですが、診療を行えるのは、基本的にほ乳類。当院でこれまで診させていただいた動物は、ウサギやハムスターなどです。それ以外の動物の治療も、相談を受付け、適切な病院をご紹介させていただきます。どこに連れていったらいいかわからない、と思うようなことがあれば、治療できる病院を見つける窓口としてご利用いただきたいです。

動物のどのような症状を訴える飼い主さんが多いですか?

飼い主さんが気づきやすい、下痢や嘔吐の症状です。食欲が落ちて元気がない、と言って来院する方も少なくありません。また、皮膚のかゆみやできものは見てわかるので、ご相談にいらっしゃる方が多いですね。最近は動物も高齢化し、がんの発症率も高まっています。皮膚のできものは、腫瘍の早期発見につながる場合もありますから、自己判断せずに医療機関を受診していただきたいですね。一方で、目が見えなくなっている、など感覚器の異常は発見が遅れやすいもの。違和感を覚えたら専門科に診ていただくよう、当院でも呼びかけていきたいです。早期発見、早期治療は、動物の命を助けるためだけでなく、費用の負担も軽くなります。診療の中で、飼い主さんへのアドバイスもしていければと思っています。

病気の早期発見・治療の極意は、全身を触ること。動物との信頼関係にもつながる

クリニックならではの特色を教えてください。

専門的な診療を行っているわけではないのですが、皆さんにとって困った時に何でも相談できる「町医者」でありたいと思っています。飼い主さんたちには、動物病院というより、相談所や交流の場として当院を使っていただければうれしいです。「病院」という名前がついているとハードルが高く感じるかもしれませんが、散歩の途中に立ち寄り、ちょっとしたお話ができるクリニックをめざしています。飼い主さん同士の交流の場にもなれるよう、待合室は少し広めに設計し、白基調の明るい雰囲気を大切にしました。飼い主さんと動物にとって、くつろげる場所になれればうれしいです。

先生の診療モットーは何ですか?

どんな訴えで来院されても、まずは全身を診ることです。例えば、爪切りで来院したワンちゃんでも、爪切りだけをするのではなく耳から尻尾まで体調の確認をします。動物の場合、言葉を話すわけではないので、こちらから触ってちょっとした体の変化を感じていってあげることが重要なんです。以前勤めていた「町屋クリニック」でも全身を診るよう指導され、その大切さを感じてきました。病気はある一点だけ診ていても、見つけられないものなんです。全身を診る過程で、目やにを取ったり、耳掃除をしてあげたり、全身診ることを診療の一くくりとし、飼い主さんが気づいていない変化やアドバイスなどをしていきたいと思っています。また、検査をむやみにしないことも心がけていることのひとつ。レントゲン一つ取っても、動物にとっては大きな負担になることがあります。きちんと治療するために、「まず検査すること」を大事にしているクリニックもあるでしょう。それも正確な診療を行う手段だと思いますが、僕は「できるだけ動物のストレスにならない診療」を考えていきたいですね。

獣医師になって良かったと思うのはどんな瞬間ですか?

飼い主さんからご相談を受け、最終的に安心して笑顔を見せてくれる瞬間がうれしいですね。世の中には、「こんな些細なこと動物病院に相談していいのか」と悩み、なかなか相談に来られなかった」とおっしゃる方が結構多いのです。ちょっとしたアドバイスや解決方法をお話することで、皆さんの不安が取り除けるなら、これほどうれしいことはありません。動物の病気を治すのは獣医師の務めですが、飼い主さんの生活を助けられるのも獣医師の魅力だと僕は思っています。動物を飼っている人にしかわからない悩みもありますので、そうした心のケアもできる限りお助けしていきたいです。そうして解決していく一つ一つの出来事が喜びとなり、仕事の励みになっています。

地域のニーズを取り入れて成長するクリニック、そんな動物病院をめざす

お休みの日はどのように過ごしていますか?

今はあまり時間がないのですが、休みがある時は、友人とカラオケに行くのが好きです。スポーツはしませんし、趣味と言えるものはあまりないんですけどね。声を出すのは、いいストレス発散になっていると思います。また、高校生の頃から飼っているミニチュアダックスフントと一緒に過ごす時間が癒やしでもあります。高齢なので病気もありますが、そばにいれば診てあげることもできますから、できるだけ一緒にいたいと思っています。

これからどのような診療を行っていきたいですか?

開業したばかりなので、正直、まだ地域の方のニーズをしっかりとつかめていません。ですから、来院する飼い主さんとよく話し、皆さんのご希望を伺いながら、地域に必要な診療を行っていきたいと思っています。当院は、「僕がこんな治療をしたい」と考える動物病院ではなく、飼い主さんが「この地域にこんな動物病院があってほしい」と思い描く病院像が目標です。そのために具体的に何をするか、もう少し飼い主さんからの声が集まったらまとめていきたいと思っています。未定ですが、今考えているのは「正しい犬の飼い方」や「とっさのトラブルに対処する方法」のセミナーを開くなど。ゆくゆくは、ペットホテルとして動物のお預かりもできるようにしていきたいと思っています。こんなサービスがほしいというご要望をいただければうれしいです。また、僕個人としては、今よりさらに検査機器や治療機器を充実させて、一次診療だけでなくもう少し専門的な治療も行っていくのが目標。より安全で質のいい治療のために、医療とともに進歩するクリニックをめざします。

最後に、サイトの読者へメッセージをお願いします。

飼っている動物の在り方は昔と今ではだいぶ違います。例えば犬なら、昔は「番犬」と呼ばれていました。そのうちに家の中で飼う「ペット」になり、今は「家族」として接している飼い主さんが多いでしょう。飼い主さんの中には、動物が心の支えとなっている高齢者の方もたくさんいらっしゃいます。そうなると、動物が病気になれば昔より飼い主さんにかかる心の負担も大きくなりがち。当院は、そんな飼い主さんの心の助けになれる動物病院でありたいと思っています。また、飼い主さんが納得できる治療方針や治療費を考え、ご相談もさせていただきたいです。それが飼い主さんと動物病院の信頼関係であり、良い治療につながっていくものだと信じています。動物病院は、必ずしも動物を連れてこなければいけない場所ではありません。ネコちゃんなど病院に連れてくるのが困難な場合は、飼い主さんだけでも相談にいらしてください。大型犬や老犬の治療において、どうしても来院が難しいという場合は、ご相談いただければ訪問診療に伺うことも可能です。お一人で悩みを抱えず、まずはお電話でもお話いただければうれしいです。

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