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松本 渉 院長の独自取材記事

緑ヶ丘どうぶつ病院

(座間市/相武台前駅)

最終更新日: 2023/01/22

大きな窓ガラスが印象的な、モダンな建物の1階にある「緑ヶ丘どうぶつ病院」。庭にも院内にも緑があふれていてとても気持ちがよく、病院とは思えないほどおしゃれだ。もともとは喫茶店だった建物を、外観はそのままの状態で使用しているという。院長の松本渉氏は、横浜と札幌の動物病院でそれぞれ4年ずつ勤務しながら研鑽を積み、地元である神奈川県に戻って開院。日頃から患者や飼い主とのコミュニケーションを大切にし、その明るく気さくな人柄に、犬や猫、小動物を連れてくる飼い主が後を絶たない。松本院長は神奈川県獣医師会や相模獣医師会などで活動し、地域への貢献にも力を入れている。 (取材日2015年7月2日)

獣医師として20年のキャリアを持つ、ベテランドクター

大きなガラス張りの窓が、とても印象的ですね。

ありがとうございます。ここはもともと喫茶店で、建物にはほとんど手を入れずに使わせていただいているんですよ。通りに面している大きな窓も、飼い主さんにとって中が見えた方が入りやすいのでは……と思ってそのままにしました。院内は間仕切りしていますが、上の方は少し空けて完全な個室ではありません。プライベートな空間を作るよりも、開放的な感じを大切にしたくて。時には大きな声でお話しすることもありますが、それでも飼い主さんにお越しいただけているということは、このスタイルで良かったのだろうと思っています。

クリニックを開院されるまでの経緯について、教えてください。

横浜市南区にある動物病院で、4年間お世話になりました。そちらは犬や猫、小動物まで診る大きな動物病院で、ゆくゆくは開業したいと思う方が勤務しながら経験を積ませていただいている感じでしたね。院長先生はとても熱心な方で、手技だけでなく、獣医師としての姿勢や理念、飼い主さんとのコミュニケーションの仕方についても学ばせていただきました。また、非常に忙しい病院でしたので、当時は相当大変な思いをしたのですが、おかげでさまでかなりタフになりました。その後、札幌の犬猫病院で4年間お世話になりました。私を含め数人の医師たちがそれぞれ担当を持ち、最初から最後まで任せていただきました。例えば腫瘍を見つけた際は、治療計画や検査についてなどできるかぎりのことを担当医が診療し、難しい手術の場合は外科医として有名な院長先生にしていただくという感じでしたね。一人で全ての診療にあたるという経験は、開業するにあたってとても役に立ちました。その後、当クリニックを開院した次第です。

当地で開院された決め手は、どのようなことでしょうか。

出身地の神奈川県内で開院したいと思い、同じく獣医師である妻と一緒に探しました。地図を見ながら動物病院があまりなさそうな地域を探していたのですが、座間に住んでいる弟から「座間はいいよ」と聞き、実際に住んでみてから当地に決めました。横浜の病院でお世話になっていた時は非常に診療する数が多く、1件につき3分くらいの診療だったので、開院1日目の朝9時にお越しいただいた飼い主さんにもいつも通りの診療をしてしまいまして。後から妻に「そんなに早く終わらせる必要はないんじゃないの」と言われて、反省しました。それ以来、飼い主さんとじっくりお話しをするようになりました。座間に住む皆さんは、温かい方が多いですね。飼い主さんが育てたというお野菜をいただいたり、昔はこんな感じだったんだよと歴史について教えていただいたり。私は飼い主さんとおしゃべりすることが好きなものですから、ついついお話が弾んでしまって(笑)。飼い主さんが多くお越しの時には、お待たせしないよう気を引き締めています。

飼い主の気持ちに添いながら、幅広い診療内容で応えていきたい

クリニックの特色について、教えてください。

ひとつの専門分野に特化せず、幅広い診療内容でお応えしたいと思っています。また、「こうしましょう」という診療方針の提案数を増やし、その中から飼い主さんがチョイスできるようにしていっているつもりです。飼い主さんへの選択肢が多ければ多いほどいいという考え方は、横浜でお世話になった動物病院の院長先生の教えなんですよ。私も、心からそうだと思っています。もちろんできる限り私が診るスタンスですが、もしより専門的な知識が必要だと判断した場合は、大学病院などの専門機関をご紹介しています。また、当院は開院して10年以上経つせいか、開院当時は若くて元気だった犬や猫が、今では高齢に差し掛かり、猫は腎臓疾患、犬は心臓疾患の割合が増えましたね。専門機関にお任せするのは最終手段ですから、ホームドクターとして診続けられるよう、今後も努力していきたいと思っています。

診療の際、どのようなことを心がけていますか?

動物たちだけでなく、飼い主さんのお気持ちに添った診療をしたいと思っています。動物たちに対しては、なるべく怖がらせないようにしています。ネコちゃんは特に音に敏感で怖がりな子が多いのですが、この辺りは厚木の飛行場から飛行機が離着陸するため防音がしっかりされていますので、飼い主さんから「この病院は静かでいいわ」って言われることもありますね。また、外の庭に鳥や虫が飛んでいたりするので、ネコちゃんやワンちゃんが注視している間に診療したりしています。飼い主さんに対しては、病気やケガなどの状況をいかにわかりやすくご説明するかということを常に考えています。いくら病気やケガに対する知識があっても、それを飼い主さんにもわかっていただけるようにうまく伝えられないと、その後の経過に関わってきますので。やはり、飼い主さんとのコミュニケーションを、今後も大切にしていきたいですね。

今まで診療されてきた中で、印象深いエピソードはありますか?

良かったことはたくさんありますが、どちらかというと悲しいことの方が印象に残りますね。札幌で勤務していた頃の話になりますが、担当していたネコちゃんの肝臓に腫瘍ができていまして、飼い主さんと色々お話した上で手術しました。悪い部分を切除して元気になったのですが、また調子が悪くなってしまって。飼い主さんは小学生のお嬢さんとお母さんで、今から思うと危なそうなことが実はわかっていらしたのかもしれませんが、いつも「良くなろうね」と前向きな言葉が出てらして。心から可愛がっていて、治すことだけを一途に考えてらしたんですね。ネコちゃんに話しかけている様子が何とも優しくて、こちらまでぐっときてしまうこともありましたね。ネコちゃんは結局亡くなってしまいましたが、お2人ともできるかぎりのことはしてあげられたと、満足していただけました。たとえ結果として助けてあげられなかったとしても、「ありがとうございました」と言っていただけるような診療をしていきたいと、改めて思うようになりました。

治療の選択肢をたくさん提案できるよう知識を磨き、地域にも貢献していきたい

獣医師を志したきっかけについて、教えてください。

水族館のイルカショーが好きで、高校生の頃はイルカの飼育員になりたいと思っていました。ところが父はこの考えに賛同してくれなくて、動物に関われる職業ということで獣医師になる道を選びました。地元の神奈川にも獣医師になるための大学はありましたが、北海道で学びたいと思い、酪農学園大学に入学しました。こちらの大学はもともとの設立理念が大型動物の獣医師養成校だったこともあり、カリキュラムの中に牛や豚についての勉強もあり、貴重な経験をしました。

先生ご自身は、動物を飼われたご経験はありますか?

実は、大学に入ってからネコを飼うようになったんですよ。当初はネコに対する知識も浅かったと思いますが、札幌で勤務していた頃、院内に20匹くらいのネコが飼われていたので、かなり鍛えられたと思います。このネコちゃんたちは、骨折などして飼えなくなったからと連れてこられて子たちで、看護師のチーフだった院長の奥さんが捨てるとか他の人にあげるとか考えられず、みんな飼うとおっしゃって。連れてこられる前は性格的にキツイ子もいたそうですが、私が来た時には「こんなに触っていいの?」っていうくらい大丈夫になっていて。やはり、飼い方や接し方は大事だなと思いますね。

神奈川県獣医師会や相模獣医師会などでまとめ役をされているそうですね。

年齢がちょうどそういう時期に差し掛かったというだけですよ(笑)。地域や社会に対してプラスアルファでお役に立てるようにと思いながら、携わっています。同じような思いの先生方が、獣医師会には多いですね。ここ数年、獣医師会の関連で学校飼育動物を診ましょうという傾向になってきています。幼稚園や学校の先生方が当院へ連れていらっしゃることが多いのですが、「連れて行っていいんだろうか」という雰囲気で恐縮されているので、そうならないようにしたいですね。また、子ども達に、生まれたところから亡くなるところまで、動物たちの一生を見せてあげることは意義のあることだと思います。地域によっては採り入れているところもあって、神奈川県内でも力を入れている市がありますね。座間市でもできるといいなと思っています。

今後のクリニックの展望について、教えてください。

横浜の動物病院でお世話になっていた頃の「飼い主さんにご提案する治療の選択肢は、多ければ多いほど良い」という院長先生の薫陶の元、今までやってきました。そのためには、やはりあらゆる症状に対する知識が必要だと思います。その上で、治療計画や方法などを飼い主さんにご提案し、一緒に動物たちの治療に臨めるような病院であり続けたいと思っています。また、獣医師会の先生方と連携を取り、地域との関わりも大切にしていきたいと思っています。

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