動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル。
獣医の診療方針や人柄を独自取材で紹介。好みの条件で検索!
街の頼れる獣医さん 921 人、動物病院 9,796 件掲載中!(2024年04月19日現在)

菅谷幸世 院長の独自取材記事

明日葉どうぶつ病院

(千葉市中央区/新千葉駅)

最終更新日: 2023/01/22

新千葉駅から徒歩5分。大通り沿いに建つ「明日葉どうぶつ病院」は、2013年に開院した比較的新しいクリニックだ。ガラス越しに通りからもよく見える待合室は、季節ごとに変わるインテリアやかわいらしい動物雑貨が飾られた居心地の良い空間。時には、菅谷幸世(さちよ)院長の愛犬・はてなと元気いっぱいの看板猫・ポックルもやって来て、来院した飼い主たちと遊ぶ姿を見ることができる。診療内容は一般診療から健康診断、予防注射、去勢・避妊手術などのほか、トリミングとペットホテルのサービスも完備。トリミングのみでの利用者も多く、いざ何かあった時は飼い主にもペットにも馴染みの獣医師・スタッフに診てもらえるという安心感にもつながっている。「気軽に立ち寄ってもらえる病院」であることを何より大切にしているという、菅谷院長にお話を伺ってきた。 (取材日2015年7月14日)

いつでも気軽に立ち寄れる地域のホームドクター

まずは開業の経緯から教えていただけますか。

2013年に開業したんですが、それまでは3カ所で合計14〜15年間勤務医をしていました。いつか開業しようと考えていたわけではないのですが、自分のペースで仕事をしたくなったこともあって、開業する流れになりました。自宅からも近かったのがこの場所を選んだ理由ですね。内装にはそんなにこだわりはなかったんですが、「いかにも病院」という風にはならないようにだけ気をつけました。院内にある小物は、飼い主さんが旅行に行く度にちょっとずつお土産にくださったりしたものも多いんです。時計や置物、雑貨など、どんどんイヌやネコのグッズが増えてきて、アットホームな雰囲気を作ってくれています(笑)。それから、院名の「明日葉(あしたば)」は、今日摘み取った葉が明日には生えてくるという植物なんです。生命力旺盛で前向きなイメージが好きで、患者さんと動物の明日に希望を持ってほしいという思いを込め名づけました。

開業後、どういうところに変化を感じますか?

もとは分院を任されて仕事をしていたので、勤務内容についてはあまり大きな変化はありませんでした。自分のクリニックだからとか院長だからとか、あまり感じることなく自然体で始められました。変わったのはスタッフさんの雇用のことなども自分で決められるようになったことで、それは良いなと思いました。一番のやりがいは、やはり慕って来てくれる飼い主さんたちがいることです。長年診ていた飼い主さんのペットが亡くなり、そうするとそのままお会いできなくなって寂しいんですけれど、2〜3年後に新しい子を連れてきてくれたりとか。そういうのはすごく嬉しいですね。また、近所の方で飼い主さんからの紹介で来てくださったり、勤務医の時に診させていただいていた方で遠くなってもわざわざ来てくださる方もいて、それもとても嬉しいです。ちょっと体調を崩した時や普段の健康診断に気軽に来てもらえるような、地域のホームドクターのようなクリニックでありたいと思っています。

診療だけでなく、トリミングやペットホテルも手がけていらっしゃるのもそのためでしょうか?

そうですね。特にトリミングに関しては、シャンプーする時にちょっとした体調の変化や皮膚の変化も分かりやすいですし、そういうのも含めていろいろ頼れるということで、安心してきてくれる人もいらっしゃいますので。トリミングも行っている関係上、皮膚科の診察には力を入れています。もちろん中には難しい症状の子もいますが、症状としては皮膚や耳の疾患、あとはトリミングに来られる方が比較的多いでしょうか。手術で多いのは圧倒的に避妊、去勢、歯の治療ですね。今はペットも飼い主さんと一緒に家の中で暮らすことがほとんどなので、口臭に気づいて連れて来られたりと、歯の治療はとても増えています。実はネコに虫歯はありませんしイヌでも滅多にないんですが、多いのは虫歯よりも歯槽のうろうとか組織の疾患。犬用歯ブラシなどのケア用品に関しては、実際に私やスタッフたちで使ってみて良かったものをおすすめしたり、歯磨き指導なども行っています。

「自分のイヌ・ネコだったら…」という思いが診療の原点

先生が獣医師になろうと思ったきっかけは何だったのですか?

単純に、小学生の頃にイヌを飼っていて、動物にまつわる仕事がしたいなと思ったのがきっかけです。その時に獣医になると決めてから、現在にまで至ります。

診療にあたり大事にされていることを教えてください。

やっぱり飼い主さんの身になって考えることですね。不安なことや質問があれば1つひとつ丁寧に答えるのもそうですし、人間のような保険がない分診療費は飼い主さんにダイレクトにかかってくるため、そこもなるべく事前にお伝えするようにしています。それに加えて、ペットのことを本当に子どもの同然にかわいがっている方も多いので、「大事な子を見させてもらっている」という感覚を忘れずに、「自分のイヌだったら、自分のネコだったら」という思いで診療に臨んでいます。また、同じ症状でも飼い主さんによってどこまで治療したいかは変わってくるので、その辺はよく話し合って治療を進めるように気をつけています。

動物に対してはいかがでしょう?

いろんな性格の子がいるので、1匹いっぴきの性格に合わせて、怖がりの子はなるべく怖がらせないように診療したり。小さい頃から来てくれる子は、遊んであげたりオヤツをあげたりして最初のうちから仲良くなるようにしています。大きくなってからだとその子の性格によるんですが、嫌がっている子はなるべく早く診療が終わるようにしたりとか、預かって行う検査の時間がなるべく短くなるようにしたりして、できるだけペットに負担がかからないようにしています。

飼い主さんからの質問では、例えばどういうものがあるのでしょうか?

小さい子ならしつけの話が多いですし、お耳掃除はどうしたらいいかとかそういう日常のケアの仕方に関する相談も結構多いですね。初めてペットを飼うよという人の相談はもちろん、トイレとか吼えちゃったりとか、しつけで困っている飼い主さんはすごく多いです。子犬の頃から来てくれているといろいろアドバイスがしやすいんですが、大人になって性格が確立してしまっているとなかなか難しい時もありますね。対応しきれない場合には、しつけの先生をご紹介したりしています。「こんなこと聞きに行くのは恥ずかしい…」ということのないように、どんな些細なことでも気軽に立ち寄っていただける動物病院にしたいと思っているので、どこが悪いというんじゃなくてもお散歩ついでにちょっと寄ってみたよとか、小さいことだけど気になったから来てみたよ、というのはいつでも大歓迎です。

漢方や鍼灸も学んで、治療の選択肢を広げていきたい

スタッフさんもとても生き生きと働いておられますが、動物病院をまとめる上でどんなことに気をつけていらっしゃるのですか?

そんなに口うるさくはないんですが、よく「患者さんの身になって考えてね」と言うことは話しています。あとは、少人数の女の子の職場で、とにかく仲良くやってほしいというのがあるので、例えばちょっとした愚痴や不満をスタッフ同士で言い合うようなことはやめてね、と。私への不満を直接言ってもらうのは全然かまわないんですけれど、スタッフ同士のそれは家に帰って家族に話すとか、同業の違う職場の友達に話すとか、そういう風にしてもらえるといいかなと思っています。飼い主さんからしても、「いつものあの人がやってくれる」というのはすごく安心感が持てるし大事なことなので、せっかく働き始めたスタッフさんには、楽しく長く働いてほしいなと思っています。長く働いてもらえれば、それだけ飼い主さんにもスタッフに親しみを感じてもらえますしね。明るくてかわいい子達ばかりなので、長く働いてほしいと思います。

先生ご自身はどんな方法でリラックスされているのでしょう?

最近、少しスポーツクラブで体を動かすようにしています。開業後しばらくはそういうこともできなかったんですが、体力の衰えを感じまして(笑)。気分転換になるし、少しずつ体力がついてくると忙しい時などに前より体が動く気がして、診療の面でもメリットを感じています。長い時間の手術ですとか、結構体力仕事なので意外に重要なことなんですよ。

最後に、これから更に力を入れたいことや、取り組んでいきたいことを教えてください。

今も少しずつ漢方の勉強なんかをしているんですが、秋から鍼灸の学校にも通うことにしていて、そういう風に少しずつ治療の中に東洋医学も取り入れていきたいなと思っています。治療の選択肢を増やしていきたいというのが1つ。あと、最近は鍼灸を治療に取り入れている先生も多くいらっしゃって、実際に治療効果が実感できるので、自分も取り入れられたらいいなと思ったのが1つですね。西洋医学では病名がつかない時でも、東洋医学で体質改善のようなことができたりするので、そういうのもいいなと思っています。もちろん日常の診療でも、どんどん新しい治験が出てきて、治療法、薬、ガイドラインなどもどんどん変わっていくので、勉強を続けて新たしい技術をなるべく取り入れるようにしながら、診療の幅を広げるようにしていきたいです。

動物病院ドクターズ・ファイルは、首都圏を中心としてエリア拡大中の獣医師・動物病院情報サイト。
路線・駅・行政区だけでなく、診療可能な動物からも検索できることが特徴的。
獣医師の診療方針や診療に対する想いを取材し記事として発信し、
ペットも大切な家族として健康管理を行うユーザーをサポートしています。

掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ギミック、または株式会社ウェルネスが調査した情報をもとにしています。
出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、株式会社ギミック、および株式会社ウェルネスではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数ですがお問い合わせフォームより編集部までご連絡をいただけますようお願いいたします。

TOP