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鴨田清一 院長の独自取材記事

上板橋どうぶつ病院

(板橋区/上板橋駅)

最終更新日: 2023/01/22

東武東上線上板橋駅から徒歩7分。「上板橋どうぶつ病院」は、ときわ通り沿いの赤いビルの1階にある。大きな窓から日が差し込んだ院内は明るく清潔感がある。親しみやすい笑顔の鴨田清一院長は上板橋生まれの上板橋育ち。子犬、子猫のときから老齢になったときまで、ペットの健康全体を診る「近所のホームドクター」を目指している。特に重視しているのが飼い主とのコミュニケーション。自宅でのペットの様子を聞き取るのはもちろん、飼い主の希望を細かく聞いたうえで診療方針を決めてゆく。検査機器も充実していて幅広い診療を受けられるが、一番大切なのは、ペットと飼い主の置かれた現状をシビアに見つめ、ニーズに合った治療を探し出すことだと熱く語ってくれた。飼い主さんへの正しい情報発信に努めたいという想いから、言葉を丁寧に紡ごうとする誠実な姿勢が印象的だった。 (取材日2015年8月17日)

目指すのは、信頼される「近所のホームドクター」

開業までの経緯を教えてください。

大学を卒業した後、開業まで一次診療の動物病院に勤務しました。そちらで経験を積むのと同時に、開業前の2年間は大学病院でも研修を積みました。大学病院では、一般の病院から紹介されてきた重篤な症例を数多く診ることができました。一般の病院と大学病院、両方を経験できたことは現在の私にとって大きな糧となっています。その後2013年に上板橋のこの地に開業しました。実は私はここから歩いて5分ほどのところで生まれ育ったんです。板橋というところは利便性に優れた都内にあるのに、どこかのどかな人情味の残る土地柄です。古くからお住まいの方も多いですし、愛着もあります。やはり開業するならここでという思いが強くありました。

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

まず、診察では犬や猫の状態をしっかりチェックすることを大切にしています。そして、飼い主さんのお話を時間をかけてお伺いするようにしています。病院に連れてこられた動物は普段と違う場所に来て緊張していますから、本能的に弱っているところを見せないように振舞ってしまいがちです。だから普段を知っている飼い主さんのお話がとても重要になってくるのです。また、治療方針を立てるにあたっても、飼い主さんの考えを尊重しますので、ここでも話し合いは大切です。なるべく家で治療したいのか、入院を希望されるのか、どこまでの治療を望んでいるのか、また治療方針にご希望はあるか。飼い主さんにより、考えはさまざまですから、それを丹念に聞き取るよう心がけています。

土日診療や往診、紹介も行っているのですね。

この辺りはベッドタウンですから、平日来院するのが難しい会社勤めの方でも来院しやすいようにと、土日診療を行っています。また、古くからお住まいの高齢の方も多いため飼い主さんが通院しにくい場合や、ペットの状態がひどくて通院できない場合もあります。そういうときには予約制で私の方から出向いて診療することもあります。私の目指すのは、少しでも気になることがあれば気軽に相談してもらえる「近所のホームドクター」です。土日診療や往診をすることで、飼い主さんがペットの健康のことで動物病院に相談するハードルが下がれば嬉しいですね。ケガや病気の治療はもちろん、ペットとのつき合い方やしつけなど、なんでも気軽に相談でしていただければと思います。散歩のついでに立ち寄って病院に慣れていただくのも大歓迎です。

飼い主にとってもペットにとっても、最高ではなく最善の治療を

飼い主さんとの対話を重視しているそうですね。

動物は自分の症状を説明することはできませんから、飼い主さんが気づかれたことをしっかり聞くよう心掛けています。主訴以外で不安に思っていることも受け止めますし、飼い主さんが気に留めていないこともなるべく引き出して尋ねるようにしています。それが隠れた病気を発見するきっかけになることもありますから、対話は本当に大切です。例えば、ペットの皮膚炎で来院された飼い主さんからペットの状態を聞くと、「よくお水を飲んでよくおしっこもして元気です」とのことだったのです。水をたくさん飲むというところから、ホルモンの病気の可能性を推測したのですが、やはりそうでした。一般の飼い主さんからすると、まさか水をよく飲むということと、皮膚炎が関係しているとは思いにくいでしょう。しかし、そうした普段のペットの様子から病気を特定できる場合もあるのです。

診察の際に気をつけていることはありますか?

初診では診察室に入る前から、どんな状態か確認するようにしています。飼い主さんからお話を聞きながらも触って、見て、嗅いで、聞いてと、五感をフル活動させて全身をくまなくチェックするよう努めています。五感から得られる情報で、より正確な診断につながる場合も多いのです。また、動物たちはデリケートなので、病院で嫌な思いをすると病院に行くのを嫌がることがあるので、可能な限りペットに負担の少ない処置をするよう心掛けています。動物たちが少しでも嫌な思いをしないよう気を配って接しています。

治療方針はどのようにして立てるのですか?

当院では、検査機器も幅広く、かつ高水準で対応できるよう医療環境を整えています。血液生化学検査、血球計算検査、血液電解質検査、超音波検査、顕微鏡、X線検査、さらに内視鏡も導入しています。そして、治療方針を決める際にも、飼い主さんとの話し合いに時間を割きます。私は獣医師ですから、今の状態だとこういう治療をする必要がありますとご提案します。その上で話し合いを重ねることで、ペットにも飼い主さんにも一番いい治療方針を探していくのです。幅広いニーズに応えられるよう環境を整備していますが、必ずしもそのように高度な設備を駆使した医療が飼い主さんとペットにとって一番いい医療だとは限りませんから、飼い主さんやペットそれぞれのニーズに沿った治療を見つけ出すことを一番の診療理念としています。なお、より高度な治療を希望される方には、大学病院など高度な設備のある獣医療機関へご紹介しております。

予防注射、ワクチンなどについても教えてください。

日々の生活を健康に送るためには病気になる前に予防するという考え方も重要です。最近では予防接種のほか、ノミ・マダニ・フィラリアなど多岐にわたる予防薬が出ており、予防の方法も多様化しております。病気を未然に防ぐために、そういったものを是非利用していただきたいと思いますが、一方で日常的に行う予防的処置が、飼い主さんやペットたちの負担になることは望ましくないため、ニーズに合わせた予防計画を立てるようにしています。例えば、お散歩の距離や行く場所、またペットの飲み薬の得手不得手、さらにはコストについてなど、ご希望や状況に合わせた処方を行います。獣医師として必要な情報をご提供した上で、飼い主さんと一緒に良い方法を考えていきたいと思いますので、気軽にご相談いただければと思います。

生物への強い探求心から気が付けば獣医師に

獣医師を目指したきっかけを教えてください。

私は幼い頃から不思議なもの、分からないものに強く引かれる子どもでした。そんな不思議なものが体の中に詰まっているような気がして、生物に興味を覚えたのです。それを出発点に動物に触れるようになり、その魅力にとりつかれたといったところでしょうか。いつしか獣医師を目指すようになりました。その結果、今は楽しく仕事ができているので、この道を選んでよかったと思っています。生物の体の不思議は今でも感じることがありますね。治療しながら「本当によくできているなぁ」と、感心してしまいます。

飼い主さんに、ペットを飼う上でのアドバイスなどお願いします。

ペットとのつき合い方で最も大切なのは信頼関係を築くことだと思います。ペットのすべてを受け入れ、上手くいかないことも楽しんで生活できればいいですよね。そうすれば人もペットも成長することができると思うんです。私たち獣医師も、治療だけでなくペットの成長の相談にものれるような存在でありたいと思います。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

土地柄気さくな方が多い場所なので、「町の獣医さん」「近所のホームドクター」として親しみやすい動物病院を目指していきたいです。獣医師に気兼ねなく相談できると、病気の予防や早期発見ができるようになります。話せないペットの痛みを一番に察してあげられるのは飼い主さんです。発見したときには病状が進行してしまっていることも多いので、少しでも気になることがあれば早めに相談していただきたいですね。

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