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松本 慶太 院長の独自取材記事

コジマ動物病院

(所沢市/小手指駅)

最終更新日: 2023/01/22

西武池袋線・小手指駅から商業施設も多い通りを歩くこと約5分。白い外観の「コジマ動物病院」と隣設する青色のペットサロンはすぐに見つかった。同院は毎月第一日曜と正月以外は診療を行っており、6人の獣医師が交代制で勤務。またオペは2~3人のチーム制で安全面に配慮しながら行っており、最新の医療技術も採り入れようとスタッフを積極的にセミナーや勉強会に参加させている。また院長の松本慶太先生がめざすのは、ペットを媒介とした飼い主同士が集まる地域コミュニティーのような病院。取材中にもスタッフの和気あいあいとした雰囲気が伝わってくるようだった。松本院長には診療方針や治療などについて詳しく語ってもらった。 (取材日2016年7月7日)

ペットサロンスタッフは「2番目のホームドクター」

院長に就任されて9年目ですが、まず就任されるまでの経緯から伺います。

以前は都内のわりと大きな動物病院で20数年間働いていました。あるときこちらの病院が忙しいので手伝ってくれというお話をいただきまして、たまたま僕の自宅も近いですし、50代を前にして先のことも考えてという時期でしたのでね。実をいえば、もともと先代の院長と僕の診療スタイルが近くて、「これもご縁かな」という感じでした。例えば患者さんと獣医師やスタッフの距離か近くて、ペットの話はもちろんですが、飼い主さんとご近所同士で会話をするようなアットホームな雰囲気が当院にはあります。それこそ僕が好きな、めざしているスタイルだったということですね。

獣医師は6人体制ですね。

ええ、2013年に下山口に分院をオープンしたので、ドクターは交代制で両院を行き来していまして、こちらには常に2~3人のドクターが出勤しています。たまたま女性ドクターが多いのですが、皆しっかりしていますし、ペットや飼い主さんへのあたりも柔らかいので、むしろいまの時代は女性が多いほうがふさわしいのではないかと思っていますね。当院の堀川寛子代表は前院長の娘さんでトリマーでもありますが、獣看護師も含めて女性が出産後も現場復帰しやすく、長く楽しく働ける体制となっているのは、やはり堀川代表の存在が大きいですよ。いまも育休に入っているスタッフが3人いて、いずれ復帰してくれるはずです。

特徴はペットサロンと病院併設による連携&トータルケアですね?

その通りで、当院では定期健診にも力を入れていますが、例えばトリミングで訪れた犬にトリマーが異変を発見すれば、すぐに飼い主さんと獣医師に伝えるシステムとなっているのです。すぐに処置が必要ならば、そのまま診療・治療に移ります。そんな具合にある意味、定期健診みたいな役割も兼ねているという意識でトリマーも毎回臨んでいますから、いつも全身に目配りして、飼い主さんや獣医師でも気づかないような、例えば耳だれや口内炎などを見つけてくれます。まさに“2番目のホームドクター”といってもいいくらい疾患の早期発見に大きく寄与してくれていますよ。

飼い主と同じ目線、一体となった診療姿勢をめざす

診療方針を教えてください。

まず動物に元気になってもらうこと、飼い主さんにその様子を見て、喜んでもらえることですね。そして、われわれスタッフもその状況をうれしいと思えることが一番大事だと考えています。われわれは医療を提供するサービス業でもある。仮にそれが動物の死という残念な結果に終わってしまったとしても、飼い主さんに「やれることは全部やった」という充足感がそこにあれば、その後の人生に救いがあると思うのです。そのためにしっかりとした説明と治療方針へのご理解・ご納得が必要不可欠だと思いますし、われわれも飼い主さんとともに悩み、ともに喜び、悲しみも共有するという姿勢こそが大切だと思っていますね。

症例として多いものは?

特にこの病気が多いというものはありません。ただ犬・猫も高齢化していますので、加齢由来の疾患は増えていますね。当院では避妊・去勢手術などの外科手術も行っています。診断の結果、心臓弁膜症などの胸部疾患や脳腫瘍などの頭部の手術が必要と判断すれば「日本獣医生命科学大学」や「東京農工大学」などを紹介します。MRIやCTの検査は他の医院に委託してデータだけは取れるのですが、いずれ大学病院で手術するのであれば、検査の段階からそちらを紹介した方が飼い主さんの負担も少ないと判断し、紹介していますね。また夜間救急に関しては「動物夜間救急診療センター」を紹介しています。

病院で飼っている犬猫も多いようですが…。

“うちの可愛いこたち”という表現をしていますが、居候の犬猫といいますか(笑)。いずれも病気などで引き取り手のない動物たちでしてね。のら猫で前足が悪く、切断するしかなかった猫や、高齢の飼い主さんが亡くなった犬とか、ペットショップで買われたけれど心臓に病気が見つかって返品されてしまったワンちゃんだとか、皆それぞれに事情を抱えていましてね。見捨てるわけにもいかず、そんな感じでどんどん増えてきまして、困ってはいるんですが、スタッフも愛着を持って接していますし、まあいいかなと(笑)。

常に向上心を持って、学びを現場の診療に生かす

そもそも院長先生が獣医師になったきっかけも教えてください。

子どもの頃から動物が好きで、ヘビやカエルと遊んできたのですが、高校の進路指導の際に先生から「君は動物好きのようだから獣医師をめざしてみたら?」といわれたのが、この道に進んだ理由ですね。いまでは天職だと思っていますから、先生の慧眼によって導かれたわけです。昔からプラモデルとかをちょこちょことつくっていましたし、いまでも専門雑誌についてくる模型をつくるのが趣味ではありますね。外科の仕事に通じる部分もありますが、やはり手先を動かすのが好きというのが、この仕事を長く勤められている一つの要因でしょうね。

今後の抱負は?

常に進歩する獣医学を現場の診療に生かせるよう、スタッフ全体のレベルアップを図ることですね。僕も新しい獣医学に日々更新していますが、セミナーや勉強会に参加すれば、当人のモチベーションも含めてやはり翌日から違うものです。多忙な毎日ですが、動物や飼い主さんにより良い新しい医療技術を提供することでもあるし、われわれの未来をつくることでもあります。だから定期的にセミナー参加できるように、病院としても配慮していますよ。また当院は、MRIやCTこそ備えていませんが、そのほかの医療機器は充実していますし、ドクターなどの人材面の体制もしっかりしたものを構築できています。街の一次医療施設として、できるだけ長く飼い主さん、動物とのより良い関係づくりができればと思っていますね。

地域の皆様にメッセージをお願いします。

当院は、予約制も採用はしていますが、その前に来院されている方との前後をちゃんと受付から説明して、「なんで?」とならないように、しっかりと気を配っています。また僕の思い描く動物病院、通ってみてもいいなと思える姿はやはり入りやすく、なんでも気軽に相談できる街の病院。ですから、待合室で待っている間にも他の飼い主さんたちと自然に会話できるような、同時にスタッフからも笑い声が絶えない――そんな病院をめざしていますので、何かありましたら気軽に来院していただければ幸いです。

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