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佐瀬 興洋 院長の独自取材記事

ユーミーどうぶつ病院

(佐倉市/京成臼井駅)

最終更新日: 2023/01/22

京成本線臼井駅南口から徒歩約10分。コブシ通りに面して2匹の犬のオブジェが迎えてくれる。そこが「ユーミーどうぶつ病院」だ。以前、臼井駅近くで開業していたが、地域に暮らす犬や猫、そして飼い主たちに、より質の高い動物医療を提供したいと2016年に移転し、リスタートした。院長の佐瀬興洋先生は、さまざまな観点から診療ができるよう動物医療のジェネラリストでありたいと、各外科手術に加え内科的診療にも力を入れている。子どもの頃は犬を飼っていても親任せにしていたという佐瀬先生は、「今、改めて、動物を飼うことは人生が豊かになれる素晴らしい趣味だと思う」と話す。そして多くの人にこの趣味を楽しんで欲しいそうだ。そんな佐瀬院長に動物医療への思いを聞いた。 (取材日2016年5月26日)

獣医療のジェネラリストをめざして日々研鑽

こちらに移転してまだ間もないそうですね。

以前は臼井駅近くでテナントとして開業していたのですが、手狭になってしまい、なかなか自分の思うような動物医療が提供できなくなってきましたので、より質の高い医療を提供できるよう、2016年3月にこの広い場所に移転しました。コブシ通りに面した立地で、ガラス張りになっていますので、飼い主さんたちも入りやすいのではないかと思います。入り口横のエクステリアのデザインや植樹は父がやってくれました(笑)。もともとここが地元なんですよ。院内には、診察や手術に必要と思う医療機器や検査機器も導入しました。「この検査機器がないから遠方の大学病院へ行ってください」とか「あの治療機器があれば助けられたのに」といったことのないよう、一次診療としてできる限りの医療体制を整えました。

そもそも獣医師をめざしたきっかけはどんなことだったのですか。

子どもの頃から動物が大好きだったから、と話す獣医師さんも多いと思いますが、私の場合は、子どもの頃はさほど動物に愛情を感じていたほうではなかったんです。家に犬や猫がいましたが、面倒は親まかせでしたし、自分で責任をもって動物を飼っていたというような子ではありませんでした。高校時代のある日、塾の帰りに本屋さんで外科医が主人公の漫画を立ち読みしたんです。その中で主人公がシャチかイルカだったかを手術するシーンがあって、その時に初めて獣医師という進路も良いなあと思いました。その後、一緒に塾に通っていた同級生がたまたま獣医師をめざしていたこともあり、私も影響を受けたのでしょう。以前から手に職をつけて、その技術を生かした仕事がしたいという気持ちもあり、獣医師をめざすことになりました。

佐瀬院長の専門分野はどんなことですか。

私は基本的に、スペシャリストではなくジェネラリストでありたいと考えています。人間の医療ですと狭い領域に特化したスペシャリストであってもよいと思いますが、動物を診る場合、動物は言葉を話せませんから、いろいろな視点で診察できることが求められます。例えば、「朝方ちょっとご飯を吐いた」というような何でもなさそうな病気でも、実は調べてみるといろいろな病気が関連していることが多いです。一般的な外科に関してはできて当たり前だと思いますし、内視鏡などの内科診療もしっかり行える、いうなれば外科のできる内科医が理想だと思っています。そのために現在でも数多くの勉強会に参加して、日々知識と技術の研鑽に努めています。

他愛ない飼い主との会話が信頼関係を育む

ふだん心をかけていることはどんなことですか。

診察の際は、触診を徹底的に行い、必要であれば適切な検査を行って、なるべく診断をつけるように心がけています。そして私が最適と思う治療法を提案しています。たくさんの治療法の選択肢を提示して、どの治療を行うか選んでくださいと聞かれても、飼い主さん、とくにご高齢の飼い主さんは、なかなか決められないと思います。飼い主さんに判断を丸投げして、うまくいかなかった時に飼い主さんに責任を転嫁してしまうのは、プロの仕事ではないと思うのです。ですので獣医師の責任として最適と思う治療方法、飼い主さんができる可能な範囲の中で最適な方法を薦めるようにしています。それにはやはり飼い主さんとの信頼関係が築かれていることがとても大事だと思います。

その信頼関係はどのように築いていらっしゃるのですか。

飼い主さんと頻繁に会って話すことだと思います。ワクチンを接種している子には無料で爪切りサービスを行っていまして、爪切りに来た時に、「少しやせた? ご飯ちゃんと食べてる?」などと声をかけることも多いです。これは単なる日常的な会話ですよね。でもそんな会話が大切なのだと思います。やせた、太ったという体の変化はとても重要で、飼い主さんはなかなか気づかないことも多いんですよね。私たちが動物の普段の状態を把握しておけば、異変にも気づきやすいと思います。今、犬と猫を飼っていますが、実際に動物を飼ってみてやっと飼い主さんの気持ちがわかるようになりました。治療方針を立てるときも、もしも自分の犬だったらどうするか、それを基本に考えています。今思えば、自分でペットを飼うまでは、動物を飼っている人の気持ちをあまりわかっていなかったのかもしれませんね。

勉強会などにもよく参加されているのですか。

学生時代より、下館動物病院の中島尚志先生という先生に憧れてまして、いつか指導頂けたらと思っていました。中島先生は、獣医師界では「手術屋」との異名があり、ご自身の病院だけでなく全国各地の病院で難治症の手術を数多く行っています。勤務医時代に中島先生と関わることはありませんでしたが、開業を控えた時期、たまたまSNSで中島先生と交流することができまして、以来、ご指導いただいております。他にも、多い時で月に10回くらい、国内外の各分野の専門家による勉強会に参加しています。診療が終わってから参加することが多く、帰宅するのはいつも深夜になってしまいます。体力的にはかなりきついですが、獣医師として自分のできることを増やしたいですし、知識や技術はつねにアップデートしていかなくてはと思っています。

二次医療機関との連携はどのようになっていますか。

できるかぎりこの病院で対応していきたいと考えていますが、一人でできることの限界もありますので、必要に応じて大学病院を紹介する場合もあります。当院は、日本動物高度医療センターの連携病院にもなっています。また夜間救急の場合は幕張のイオン動物病院夜間救急センターを紹介しています。

動物を飼うことは高尚な趣味。心も人生も豊かになれる

この地域の特性は何かお感じですか。

この界隈は30年前くらいにベッドタウンとして開発された地域で、今では高齢化が進んできています。ご高齢の飼い主さんも多く、老後の楽しみとして孫のように可愛がっている方もとても多いですね。小型犬を抱っこして散歩している方もよく見かけます。そういった方々が長くペットたちと幸せな時間を過ごせるよう、お手伝いしていきたいと考えています。そして飼っていた動物が一生を終えた後も、しばらくしてから「また飼っちゃった!」と動物のいる生活に戻って来ていただければとてもうれしいですね。

これまでで心に残ったエピソードは何かございますか。

以前に勤めていた病院が同じ市内だったということもあり、開業した当初は、わりとひっそりと診療していたのですが、以前の病院で診ていた飼い主さんが開業を知ったらしく、「先生、見つけた!」と来院してくれた時はうれしかったですね。私も「見つかっちゃった」と言う感じで(笑)。そんな時、飼い主さんに支えられているなと改めて思います。そして飼い主さん一人ひとりに満足していただけるような獣医療を提供していかなくてはと思います。地元での開業ですから、同級生や知人も多く、それだけプレッシャーは大きいんですが(笑)。

では最後に今後の展望とメッセージをお願いいたします。

現在、獣医師は2人体制なのですが、今後はスタッフを増やしてさらに質の高い獣医療を提供していきたいですね。動物を飼うことは、心も人生も豊かになれる素晴らしい趣味だと思います。自分で犬を飼ってみてわかったことですが、犬といることはとても楽しいですし、動物と暮らす時間はとても贅沢に感じます。ぜひ多くの方々に動物を飼っていただけることを願っています。そして飼い主さんが負担を感じたり後悔したりと、嫌な思いをすることのないよう、全力でお手伝いしていきたいと思っています。

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