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永井 利明 院長の独自取材記事

トシ動物病院

(市川市/行徳駅)

最終更新日: 2023/01/22

東京メトロ行徳駅から徒歩10分、新浜通り沿いに「トシ動物病院」はある。院長の永井利明先生は経験豊富な獣医師として、犬や猫を中心に、ハムスターや鳥などの小動物の診療も行う。長く通い続ける飼い主も多く、地域の信頼を集めている存在である。先生の診療スタイルを自身は「町のお医者さん」と語る。すぐに診断して、必要ならすぐに専門のところに紹介することにし、不安で結果を待つ飼い主の負担を減らすように心掛けているのだ。豊富な獣医師としての経験と共に、その優しい思いが伝わるような、動物医療についての話をしてもらった。(取材日2016年12月13日)

行徳に開院して20年、地域に愛される動物病院として

開院して20年になるクリニックだそうですね。

実は、開業医としては33年になります。最初は私の実家の近くで開業していたのですが、その地で両親を看取った後、その病院を後輩に引き継いでもらい、今度は妻の両親のそばに行こうと思い立ちまして、妻の実家のある行徳に移転することにしたのです。ここは古い土地柄ですが、妻の実家も江戸時代から続いている土地の人なんですよ。でも、最近ではこの辺りもマンションが増えて、昔から住んでいる人と新しい人が入り交じった住宅街になりました。長くお付き合いしている飼い主さんもたくさんいますが、新しい方々も紹介でおみえになったり、当クリニックの、ちょっと目立つ青い建物を目に止めて、入って来てくださる飼い主さんもいます。

主にどんな動物の診察をしているのですか?

犬猫が中心ですね。あとは、ハムスターやモルモット、鳥などの小動物に対応しています。昔はうさぎも診ていたのですが、最近はより専門的なところが増えてきていますので、新規の場合は専門のクリニックを紹介させてもらっています。うさぎに限らず、昔はわからなかったような疾患も最近はわかるようになってきていますし、治療もどんどん高度に、専門的になってきています。動物たちは短い命ですから、ダラダラと診断しているわけにはいきません。ですから、私のような「町医者」ではどうしても対応できないものが出てきた場合は、すぐに大学病院や高度医療センターなどを紹介して、きちんとした診断をしてもらっています。長く獣医師をやっていますから、昔から診ているような疾患に関して、それと予防を中心として、飼い主さんのニーズに応えられるような診療を心がけています。

来院する動物は、どのような主訴が多いのですか?

犬や猫に関しては、一番は予防ですね。ワクチン接種と、避妊・去勢手術が多いです。最近の飼い主さん、特に犬の飼い主さんに関しては、予防に熱心ですので、伝染性の病気も昔に比べてかなり減ってきていると思います。逆に、猫の飼い主さんに関しては、ペットショップや私のような獣医師に勧められないと、ワクチン接種の必要性を実感できないような方も珍しくありませんね。犬なら散歩するし、公園に連れて行ったりするので他の犬たちとの接触がありますが、猫は家で飼っていて外に出さなければ、病気を移されることはないと思い込んでいらっしゃるのが原因です。しかし、空気感染するウィルスもありますからね。飼い主さんの靴や服についているかもしれませんし、窓からも入って来ます。ですから、猫もワクチン接種は必須だと、あらためて言っておきたいですね。

医療や環境の変化の中で「町医者」として飼い主と共に

開院当時の20年前と今では、ペット事情に変化はありますか?

動物たちの高齢化は進んでいますね。飼い主さんは一生懸命予防をしてくれているし、外に放し飼いにすることもなくなりましたから、病気の大流行もなくなり、骨折なども減りました。医療もどんどん進化していっていますし、なにより食事事情が変わったことも、大きな要因ではないかと思います。良いドッグフードやキャットフードが非常に多いですからね。一方で、治療法が増えたことで、飼い主さんのニーズも多様化してきているように感じています。できる限りの高度治療をしてあげたいと思う飼い主さんがいる一方で、あまり苦しませたくないと思う飼い主さんもいる訳です。実際、高度治療をしないほうが長生きすることだってないとは言えません。ですから、検査一つをとっても必要性をお話ししたり、治療においても選択肢と、そのメリット・デメリットもお話しした上で、飼い主さんと相談しながら診療をするようにしています。

クリニック内での診療にも変化が出てきていますか?

基本的には変わりません。繰り返しになりますが、予防をよくやってくれるようになったこと、また先程、骨折は減ったと言いましたが、逆に腫瘍は増えてきたりと、病気もいろいろと増えてきてはいますが、「町医者」として、気軽に相談に来てもらえるような場所というスタンスは変わりません。ただ、クリニックの設備はより便利で早く結果がわかるようになっていますので、その変化は大きいですよね。飼い主さんたちは不安でドキドキしながら待っているわけですから、早く症状をお伝えしたいのです。ですから、ついつい良いのが出ると新しいものを導入してしまうわけですが、そのお陰で、より早く診断ができたり、専門のところに紹介できたりするわけです。

予防に対する認識は高いとのことですが、診察中にはいろいろとアドバイスをしたりするのですか?

長いお付き合いの飼い主さんも多いし、病気以外の相談もいろいろとお聞きしていますよ。逆に言えば、病気の相談は当たり前ですからね。その後のいろいろなことで来てもらうのもいいかなと思っています。20年やっていますから、飼い主さんも動物も一緒に高齢化していくわけですよ。そのことにも考えを及ばせてもらいたいのです。ペットロスにもできることならなってほしくない。ですから、簡単なことではないけど、話をすることで少しでも役に立てればという思いもあります。飼い主皆さんに言いたいのは、「その子が生まれてきてから亡くなるまでずっと見守っているということは、凄いことだということ。たまたま自分が気が付かなくて病気になったとしても、後悔することではないよ」と言ってあげたいと思います。

今後も変わらず、できなくなるまで続ける覚悟で

先生自身も動物を家で飼っているのですか?

ミニチュアダックスを飼っていたのですが、もう亡くなってしまいましてね。でも、小さな頃からいろいろな動物を飼っていましたよ。私は覚えていないのですが、家に大きな犬がいて、小さな時には背中に乗って遊んでいたらしいです。他にもジュウシマツやモルモットなどを飼っていました。ある日家に帰ったら、まるで映画に出てくるような立派な鳥かごに黄色いカナリヤがいたこともありましたね。父が買ってきたとかで。それで、小さな頃から動物を飼うのも好きだし、見ているのも大好きだったのです。一緒に暮らしていて楽しかったですからね。

動物好きで、獣医師をめざしたのですか?

動物好きというのはそうですけど、最初から獣医師を考えていたわけではありません。漠然と生物関係の仕事がしてみたいなと思っていた程度です。動物に関する本を読んでは動物学者がいいなと思ってみたり、理科の授業でショウジョウバエの遺伝子を学んだら、遺伝子のような分子レベルの生物学もおもしろそうだなと思ってみたりしました。しかし、最終的に獣医師を選んだのは、生物学者も動物学者も凄く魅力的だけど、動物が病気になったときに治してあげられるほうがもっとおもしろいのではないかと思ったからですね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

今後に関しては、現状維持ですね。今のままで「町のお医者さん」として、相談に来てもらえる存在であればと思っています。私はずっとそのスタイルでやってきましたし、目が見えなくなるまで、手が動かなくなるまで、動物たちと飼い主さんたちと一緒にありたいと思っています。そして、読者さんへのメッセージですが、動物たちとふれ合い、ただ飼っているということではなくて、一緒にいることを楽しんでほしいとお伝えしたいと思います。お互いに楽しんでほしいのです。確かに、楽しいことがある一方で、悲しいこともありますが、それも含めて、「ふれ合う」ことで、生きものの温かさを感じてくれたらと思っています。

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