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清田修正院長、清田眞佐美先生の独自取材記事

フローラル動物病院

(松戸市/五香駅)

最終更新日: 2023/01/22

松戸市五香にあるさくら通り商店街。桜の大木が並ぶこの通りは松戸屈指の桜の名所としても知られる。この桜並木の一角に佇むのが、その名も「フローラル動物病院」である。「当初、男の私がフローラルと名乗るのが少し恥ずかしかった」と清田修正院長は笑いながら話す。五香の地に開業して20年。今では「フローラルさん」と町で声をかけられることも多いという。地域のホームドクターとして清田院長とともに動物医療を提供しているのは清田眞佐美先生。日本大学農獣医学部(現・日本大学生物資源科学部)時代の同期結婚というお二人は同じ趣味を楽しむとともに、松戸を盛り上げようとさまざまな地域貢献にも取り組んでいる。アットホームな雰囲気の中、お二人にお話を伺った。 (取材日2016年1月6日)

動物との相性を考え飼い主が獣医師を選べるシステム

桜並木にぴったりの病院名ですね。

【清田院長】この通りは春になると桜がとてもきれいで、「日本の道100選」にも選ばれるほどなんです。開業する際、たまたま知人に紹介されて見に来たのですが、桜並木の雰囲気が良かったのでこの場所に決めました。病院名も桜や花にちなむ名前がいいと思い色々考えたのですけど、最終的に「フローラル」としました。フローラルには花と春と豊穣の女神という意味もあります。最初は電話応対の時にフローラルと名乗るのはちょっと恥ずかしかったですね(笑)。今では街中でフローラルさんと呼ばれることも多くなりました。10年前にテナントから今の病院に移転するときも、桜並木の景観を壊さないようにと大きな看板は出しませんでした。 【眞佐美先生】待合室はギャラリーのようなイメージにしたいと思い、通りからガラス越しに中が見えるようにしています。中が見えないと何をされるのかしらと思ってなかなか入りづらいですよね。待合室の棚には知人のガラス作家さんの作品を並べて、壁には大きな絵を飾っています。作品を眺めながら飼い主さんが飽きることなくお待ちいただければと思っています。

獣医師になろうと思われたきっかけをお聞かせください。

【清田院長】私は実家が熊本なのですが、実家では犬や猫はじめいろいろな動物を飼っていました。実家の庭は、まるで小さな動物園のようでした。私が中学生のとき、父が馬を飼いたいと言って阿蘇山の牧場から連れてきたこともありましたね。その時は庭に馬小屋をわざわざ作ったりして。このように幼い頃から動物に親しんできましたし、当時、人気のあった動物のテレビ番組の影響もあって、動物に関わる仕事がしたいと思い、獣医師をめざしました。 【眞佐美先生】私も動物が好きだったからです。子どもの頃、実家で犬を飼っていて自宅で犬のお産に立ち会ったこともあります。それと母から「これからは女性も働く時代。それも資格を持って働く時代が来る」と聞かされて育ちました。ですので、興味があって資格のある職業ということで獣医を選びました。

こちらの診療体制について教えてください。

【清田院長】私たちのほかに女性の勤務医がおりまして、合計3人の獣医で診療にあたっています。当病院では初診の時にどの獣医師を希望するか飼い主さんが選べるようになっています。というのも、動物によって男性の獣医師だとすごく緊張してしまったり、逆に女性が苦手だったりと、動物との相性があるのですね。 【眞佐美先生】動物との相性に加えて、飼い主さんご自身がよりお話ししやすいほうを選んでいただきたいとの思いもあります。例えば女性の飼い主さんなら女性の獣医師のほうが話しやすいと感じるかもしれません。男性の飼い主さんなら男性の獣医師がいいとお考えになる方もいるでしょう。飼い主さんとの信頼関係を築く上でも、話しやすい獣医師を選んでいただくことはとても大切だと思います。

目線の高さを合わせた会話が飼い主との信頼を育む

こちらの診療動物を教えてください。

【清田院長】犬、猫を中心に、ウサギ、フェレット、ハムスター、それとハリネズミも診ています。開業当初は大型犬も多かったですが、最近はやはり小型犬が多いですね。 【眞佐美先生】ハリネズミは息子が子どもの頃に飼いたいと言ってきたので獣医師という立場上反対できないなと思い、ペットショップで買ってきたんです(笑)。ですので、ハリネズミを連れていらっしゃる方は珍しいですが、診察することもできますよ。

診療の際、心がけていることはどんなことですか。

【清田院長】当病院のモットーは、動物と飼い主さんに優しさと思いやりをもって医療サービスを提供することです。そのために心がけているのは、飼い主さんとよくお話しすることです。診察する際は、いきなり動物を診るのではなく、看護師に動物を預かってもらい、まず飼い主さんと話します。そして新たに獣医療情報なども取り入れながら、時間をとってわかりやすく説明します。飼い主さんにご理解、納得していただいた後で、実際に動物を診るという流れです。もちろん緊急の時や重症の時はすぐに診察しますが、ワクチン注射などで初めて来院された場合も、飼い主さんとの会話が優先です。 【眞佐美先生】診療室では飼い主さんに椅子に座っていただいて、私たちも椅子に座り目線を同じ高さに合わせます。立ったままの会話ですと落ち着きませんし、飼い主さんもきっと話しづらいでしょう。アットホームな雰囲気を作って、飼い主さんと家族のようなつながりを作っていきたいんですね。診察した後には必ず、何か質問はないですか、わからないことはないですかと、こちらから飼い主さんに尋ねています。 【清田院長】動物は話せませんから、その分、飼い主さんとのコミュニケーションが大切です。手術後には、無事手術が終わりましたよと飼い主さんに必ず連絡したりするなど、どんな時でも飼い主さんとコミュニケーションがとれるようにしてします。もしも自分が飼い主だったらどうだろう、どのように対応して欲しいだろうかを想像して、飼い主さんの立場に立って考えながら診療にあたっています。

そのような心遣いが飼い主さんとの信頼関係を深めてくれるのですね。

【清田院長】当病院は地域に暮らすペットたちのホームドクターとして気軽に来ていただける場でありたいと考えています。当病院では対処できないほど動物の症状が悪い場合は、大学病院や専門病院で診ていただくよう、より早い段階でこちらから提案しています。先日も猫を飼い主さんと一緒に眼科の専門病院へ連れていったのですが、飼い主さんとの信頼関係がなければ、他の病院を率先して紹介するといったこともできないと思います。

これまでで何か印象に残るエピソードはありますか。

【眞佐美先生】2代目のペットを飼った飼い主さんがまた来院してくださるとやはりうれしいですね。開業してもう20年経ちますから、3代目という方もおられますね。 【清田院長】動物たちの亡くなり方はそれぞれですが、それでも再度来ていただけるのは、少しは信頼していただけているのかなと感じます。

松戸を代表するサンバチームで地域社会に貢献

お話を伺っているととてもアットホームな雰囲気が伝わります。

【清田院長】開業以来、長く働いているスタッフも多く、スタッフ同士のコミュニケーションもよくとれていますね。新年会などの時には退職したスタッフも呼ぶことも多いんですね。動物病院も一つの組織ですから、一般の会社組織が行っている常識的なことは当然行うべきと考えます。例えば受付の対応や電話応対といった接遇をきちんとすることが大事ですね。スタッフは仕事柄いろいろストレスを感じることも多いと思いますが、仕事以外でのストレス、例えば職場環境や人間関係などでストレスを感じることのないよう、職場環境を整えることにも気を配っています。 【眞佐美先生】お仕事をスタッフに任せることも多いですが、うちのスタッフはみんな自主的に考えて動いてくれています。例えばワクチン接種のお知らせなど季節のDMはがきも積極的に作ってくれるのでとても助かります。みんなが、飼い主さんや動物により良く過ごしてもらうために行動してくれるので、スタッフにも感謝していますね。

ところでお休みの日はどのようにお過ごしですか?

【清田院長】お休みはもっぱらサンバです(笑)。五香を拠点にしているサンバチーム「フロール ヂ 松戸 セレージャ」で、私はパーカッション、妻は弦楽器を担当しています。きっかけはたまたま近所にある飲食店にブラジルのお酒が置いてあって、地元の方々と飲んでいるうちに何かブラジルに関連したことをやろうということで、サンバチームが生まれました。町おこしという要素もあって松戸を少しでも盛り上げようと。このサンバチームは松戸の観光大使にも任命されているんですよ。 【眞佐美先生】私はチームの歌の作詞作曲もしています。浅草サンバカーニバルも出ますし、この桜並木をパレードすることもあります。地域のお祭りや老人ホームで演奏することも多いですね。最近、松戸は柏や流山に負けているようなので、少しでも松戸を盛り上げたいとみんな楽しみながら活動しています。

では最後に今後の展望と読者にメッセージをお願いします。

【清田院長】これからも地域の皆さんの中に溶け込んでアットホームな雰囲気の中、動物と飼い主さんのことを第一に考える動物医療を提供していきたいですね。今後、動物医療は一般の病院のように、第2次診療、第3次診療と住み分けが進んでいくと思われます。当院は1次診療ですが、近隣の動物病院や第2次診療施設などとも連携しながら、この地域の動物医療全体の底上げに寄与していきたいと思います。東葛地域の獣医たちはとても仲が良いんですよね。また、これからますます高齢化が進み、ご高齢の飼い主さんも多くなると思います。そういった方々も含め地域の方々に、優しさと思いやりを忘れずに、人として行うことはきちんと行いながら、地域社会に貢献していきたいですね。 【眞佐美先生】何か困ったことや悩みごとがあれば、気軽にご来院ください。ペット連れでなくても、飼い主さんだけでもお話しさせていただきますので遠慮なくお立ち寄りくださいね。

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