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中山 和宣 院長の独自取材記事

ライズ動物病院

(松戸市/馬橋駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR常磐線馬橋駅付近は、都内と松戸・柏方面双方にアクセスが良いながらに、閑静な住宅街が広がるエリアだ。駅の西口から7分ほど歩いたところに、「ライズ動物病院」はある。2017年11月に移転し広くなったという院内は、大きな窓から陽光が差し込み温かい雰囲気だ。待合室からは併設されたトリミングサロンの様子をガラス越しに見ることができたり、犬用の水飲み場が用意されていたりと、ペットや飼い主が病気以外のときでも立ち寄りやすいような構造になっている。院長の中山和宣先生は、「動物病院は、人間の小児科のようなものだと思うんです」と語る、優しい心遣いを持ったドクター。院内や診察時に心がけていることなどを、丁寧かつ幅広く話してくれた。 (取材日2018年11月26日)

院内設備に気配りが光る動物病院

開院にあたり、この地を選んだ理由をお聞かせください。

僕は日本大学の出身なのですが、先輩たちが千葉の代診先で勤めたあと、千葉県内で開業するというケースが多かったんです。開業場所は地元の名古屋に戻ることも考えながら、柏か松戸辺りでも探していました。この辺りも何度も下見に行き、歩いていないところはないんじゃないかな、と思うくらい歩き回りましたね。そして、この場所を選んだのは、どの時間帯でも犬の散歩をしている人をたくさん見かけましたし、町の雰囲気も良かったので決めました。近隣で先輩や後輩も開業しているので、連携も取りやすいのではないかと考えています。

内装がとても素敵ですね。

ありがとうございます。2017年に移転した際「どんな人でも入りやすい病院」にしたいと思い、待合室の窓を大きくし、外から見てもクリニックの雰囲気が分かるようにしました。また、スペースが広くなったため、犬と猫の待合室、診察室をそれぞれ別に設置することもできました。猫は非常にストレスを受けやすい動物なのですが、移転前は待合室が1つだったため、猫のケージを犬が覗きこみ猫が興奮してしまうというようなこともありました。可哀想な思いをさせてしまっていると感じており、移転するときには待合室や診察室を別にしたいとずっと思っていたのです。猫の飼い主さんたちにも以前よりさらに来ていただきやすい環境になったのではないかと思います。

受付で椅子に座れる動物病院は珍しいですね。

受付や会計のときに、飼い主さんと薬の飲み方などをゆっくりお話できるといいかな、と思って置いています。スタッフとお話しするのが好きな飼い主さんが多くて、混み合っていない時はずいぶん長くお話されていることもありますね。家族構成やお仕事など、飼い主さんの背景を聞くことができるのもいいかなと思います。院内に犬用の水飲み場を用意しているのも、普段から散歩ついでに立ち寄れるような、気軽に来られる場所でありたいからです。散歩中の休憩にちょっと寄っていただいて、ついでに少し体調のことをお話して、また散歩に行かれるということもあります。中には、雷が鳴っている日に、ここへ逃げてきたワンちゃんもいるんですよ。外を見たらいきなりいたので、飼い主さんに電話をしたら「さっき逃げてしまったんです」といわれて、驚くと同時に笑ってしまいましたね。

動物病院は、人間でいえば小児科のようなもの

こちらに来るペットの種類や症状には、どんな傾向がありますか?

ほとんどが犬ですが、最近は猫も増えてきました。世間的にも、猫の飼育数は増えてきていますから、そのためだと思います。犬種では、ダックスフントやプードルなどの小型犬が多いですね。数年前にブームになったので、その頃からかわいがっていらっしゃる方が多いのだと思います。症状では、皮膚病や歯周病が多いですね。シーズーやコッカー、フレンチブルドッグなどは、皮膚病になりやすいのでスキンシップを取る時に気にしてあげてください。また、柴犬はアトピー性皮膚炎になりやすいので、かゆみなどの症状が見られたら、すぐ診せていただきたいなと思います。

診察中に最も心がけていらっしゃることはどのようなことでしょうか?

動物も飼い主さんも不安にならないように、まずは待合室でリラックスしていただけるよう心がけています。来てすぐに診察台の上に乗せてすぐにあちこちを見ようとすると、動物は驚いてしまいますし、無理やり押さえつけてしまうと、飼い主さんも心配になってしまいますよね。ですから、女性スタッフが声をかけて動物を落ち着かせて、一息ついたところで診察室に入っていただいています。診察台に乗せた後も、声をかけながらできるだけ緊張させないように心がけています。僕は、「動物病院は人間の小児科と同じ」だと思っているんです。小児科で先生が親御さんから話を聞くように、動物病院では飼い主さんからいろいろなお話を聞くことが大切です。なので、症状などを細かく聞かせていただきたいと思います。

先生が獣医師というお仕事を選んだきっかけはどんなものでしたか?

中学生の頃から、シェルティ(シェットランド・シープドッグ)を飼っていたんです。「ラック」という名前で、僕が高校1年生の時に子どもを産ませたのですが、出産のとき「命を産み出す」ということにとても感激しまして、「この子を一生見ていきたい」と思って、獣医の道を選びました。それまでは進路を文系にしていたのですが、理系に変えてしまったくらいに感動したできごとでしたね。子どものほうは里子に出したのですが、母犬はずいぶん長生きしてくれました。僕がここを開業した後に、両親がそろってこちらに引っ越してきて、連れて来てくれたので、最後のほうは僕が診ていましたね。亡くなったのはもちろん悲しかったですが、18歳まで生きてくれましたし、獣医になるきっかけをくれた子を看取ることができたのは良かったと思います。

散歩やトリミングのついでに、気軽に来てほしい

印象深い動物や飼い主さんとのエピソードをご披露ください。

カルテ1番の方ですね。16kgくらいの大きな白い犬を飼っていらっしゃる方なんですが、その子はものすごくグルメで、松阪牛しか食べないというすごい犬だったんです。しかし、飼い主さんがある日、近所で他の犬を拾って一緒に飼うことにしたそうなんです。その子もここで健康チェックをしにきたのですが、もともと捨てられていた子ですから、ごはんにあまりこだわりがなくて、何でも食べるんですよね。そうしたら、グルメだったほうの子も、つられてドッグフードを食べるようになったそうなんです。笑ってしまうような話ですが、多分食わず嫌いだったんでしょうね。残念ながらすでに亡くなられましたが、今も印象に残っています。

たいへんお忙しいと思いますが、趣味やリフレッシュの時間はおありですか?

仕事柄あまり休みがないので、家族と一緒に過ごす時間を大切にしています。今は子ども中心の生活になっていて、子どもたちと遊ぶのが一番の楽しみです。夏はキャンプ、冬はスキーを子どもたちと一緒に楽しんでいます。また、休診日の日には時々僕が料理を作っていて、子どもたちが餃子が好きなので、よく一緒に作っています。

それでは最後に今後の展望と、読者へメッセージをお願いします。

今後はドクターを増やして、より多方面の病気を詳しく診られるようにしたいと思っています。僕は大学で画像診断を専門に学んでいましたが、他の専門を持っている先生がいれば、今以上に診療の幅が広げられるようにもなります。飼い主さんたちには、フィラリアやノミ・ダニなどの予防、各種ワクチンの接種は忘れずに行ってほしいです。フィラリアは、今は簡単に予防できるようになりましたので、自分の子が苦しまないように、しっかりと予防してもらいたいですね。また、今はインターネットで情報が手に入りやすいので、飼い主さんが「これはこういう状態だから、まだ様子を見よう」と判断してしまうことが多いですが、何かおかしいなと感じたらできるだけ早く病院に連れて行くようにしてください。散歩やトリミングのついでに立ち寄っていただき、その際に健康チェックをすることもできるので、ぜひ気軽にご来院ください。

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