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島田直樹院長、島田美樹さんの独自取材記事

み〜な動物病院

(柏市/柏の葉キャンパス駅)

最終更新日: 2023/01/22

獣医師の島田直樹院長と看護師の島田美樹副院長が2004年、それぞれの頭文字をとって名付けて開業した「み〜な動物病院」。つくばエクスプレス(TX)柏の葉キャンパス駅から車で5分の通り沿いに位置する。広々とした駐車場に面した入口は全面ガラス張りで、開放感と安心感を与えてくれる。扉を開けると聞こえてくるのは、ゆったりと落ち着いたBGM。「飼い主さんがいらいらすると犬や猫にも伝わってしまいますから」と、音楽で少しでも気持ちを和らげて欲しいと願っている。そんな心配りができるのも、直樹院長は医療に専念し、美樹さんがスタッフのマネジメントなどを受け持つという役割分担とチームワークが大きいようだ。異なる強みを持つお二人に、お話を伺った。 (取材日2015年10月1日)

ストレスなく来院しやすい環境作りに全力を尽くす

お二人が獣医師、看護師をめざした理由をお聞かせください。

【直樹院長】ありきたりなのですが、小さい頃から動物が好きで、犬・猫・金魚・ザリガニなどを飼える物は何でも飼っていました。生き物を見ているとすぐ飼いたくなってしまうんです。子供の頃お祭りの出店で動物が売っていると勝手に買ってきてよく親に怒られていました。獣医師になろうと強く思ったのは。小学校の頃かっていた猫が車に轢かれて死んでしまった事がきっかけでした。どんな生き物でも事故や病気で死んでしまうことは避けられないのですが、救ってあげる命があれば救ってあげたいと思いました。 【美樹さん】私はとにかく早く社会に出て働きたいと思っていたので、高校を卒業したら働こうと思っていたんです。ところが、親には「とにかく学校に行け」と反対されました。それで調べたら、動物看護士とトリマーの資格を1年で取得できる学校を見つけたんです。もともと動物は好きではありましたが、「1年間だけ学校に通えば社会に出ることができる!」と入学を決めました(笑)。卒業後は動物病院に3年ほど勤務。でも次第に他のところで社会勉強をしてみたいと思い、不動産会社に営業職として就職し、その後ファミリーレストランでフリーターも経験しました。こうして社会勉強した後、再び動物病院に就職し、直樹院長と出会ったんです。

そして2004年、お二人でみ〜な動物病院を開業したのですね。どんなことをめざしたのですか。

【直樹院長】大学卒業後、獣医師が多く在籍し高度な検査機材も揃っている病院、院長と2人で診察する病院など数件の病院に勤務しました。その中で自分はホームドクターとして、犬猫目線で怖くない病院、喜んで来院してもらえる病院を作りたいと思いました。動物にストレスを感じさせない為には、まず飼い主さんを緊張させない事と、極力動物を拘束しないことです。飼い主さんの緊張は動物に伝わります。そうすると怖さで暴れてしまい診察も治療も思うように出来なくなってしまうのです。 【美樹さん】飼い主さんも犬も猫もみんな、病院は好きではないんですよ。だから患者さんには「散歩のついでに寄ってくださいね」と話しています。その時、できるだけスタッフみんなでなでてあげたりしています。そうすれば犬も、「ここは嫌な場所ではないんだな」とわかるようになると思うんです。

柏の葉キャンパスで開業したのはなぜですか。

【美樹さん】夫の実家の浅草か私の実家の柏のどちらかで開業したいと考えていた時、ここを見つけました。私の実家がこの近所なのですが、この辺りは昔からある農家さんもありますし、最近できた住宅地も広がっています。新旧が交わる幅広い方がお住まいの地域です。ご近所付き合いが盛んな地域なので、「あそこの家が予防ワクチンを打ったなら、うちもやろうかな」と情報や意見を交換し合う気さくな方が多いですね。待合室でも井戸端会議をしているのをよくお見かけしますよ。

「この人は安心してもいい相手なんだ」、犬も猫もちゃんと見ている

患者層を教えてください。

【直樹院長】犬が6割、猫が4割くらいでしょうか。犬は中・小型犬が多くなり、大型犬はだいぶ減りました。また最近では猫の割合が徐々に増えてきているような気がします。開業当初は交通事故によるけがや衰弱してハエウジがたかっている犬猫を見ましたが、、最近はそのような例はほとんど見なくなりました。かわりに癌・慢性心不全等の高齢化に伴う病気を多く見るようになりました。これは飼い主さんの飼育法、予防に対する意識の向上と、家族の一員としてより一層大事にされるようになった事が要因だと思います。 【美樹さん】院長が診察中にしつけの相談を受けることもあります。そうなったら私へバトンタッチ。部屋を替えて私がしつけの相談に乗ります。しつけは犬がほとんど。無駄吠えなどがあるのは犬ですから、手をかけて育てる必要があります。また施設としては、入院設備に加えて、ペットホテルやトリミングも完備しています。ただし対象は患者さんのみ。疾病の有無やワクチンの状況などを確認できない動物を預かることは、責任を持てないためです。トリミングは10歳を超えると受けてくれない場所が増えるようなので、行き場のなくなった老犬患者さんのために始めました。

心がけを教えてください。

【直樹院長】初めて診察を受ける時の犬猫の心情は、未知の場所に連れて来られて知らない知らない犬猫の姿が見えたり鳴き声が聞こえたりする事で、怖くてたまらないと思います。なのでなるべく安心できる環境を作ってあげたいと思っています。待合室はなるべく広く、吠える犬に対しては隔離できる水飲み場も用意しました。また診療室に入ったらまず、彼らをなるべく自由に探検観察させてあげます。その間に飼い主さんに問診を行い、「この人はうちの飼い主さんと仲良くしゃべっているから、安心してもいい相手なんだ」と犬も猫も感じ始めます。そうなれば落ち着いて触らせてくれるようになりますので、診察も検査もスムーズにできるようになります。最初から触診聴診採血といろいろ触られたり、抑えられたりすることは大きなストレスですから。うちの病院に慣れた子達は診察室の窓ガラスから中を覗いて「まだかなー」って待っていたりします。 【美樹さん】私は患者さんだけでなく、スタッフのマネジメント業務も担当しているのですが、スタッフ全員が一般常識、敬語の使い方、お金のいただき方や渡し方まで細かく身に着け、礼儀正しく患者さんに接することを大事にしています。社会勉強をしていた時の経験が生きていますね。また、患者さんをお待たせしたとしても、その時間が短く感じられるような努力も。その一つが音楽。ゆったりとした気持ちになるBGMは、飼い主さんに気持ちを落ち着けてもらうために選んだのです。飼い主さんがいらいらすると動物にも影響を与えますからね。

「やっぱりここが落ち着くな」と言われると、一次診療の役割を果たした喜びを実感

やりがいやつらさを感じるのはどんな時ですか。

【美樹さん】ぐったりしていた犬や猫が元気になり、再び来院してくれた時はやりがいを感じます。長年通っていただくと、こちらも情が移るんですよ。だからその時の喜びは大きいんです。治療を施しても、亡くなっていく子も、もちろんいます。ただ、受診して頂くのが、あまりに遅すぎてという事も多くあります。もう少しでも早く来院していただければという事が何度もありました。そんな時は悲しさや悔しさを感じますね。 【直樹院長】当院では高度医療が必要になった場合、大学病院等の2次病院を紹介しています。治療が終わり再び来院されたときに「やっぱりここが落ち着くね、安心するね」と言って頂けると嬉しく思います。ホームドクターとして治療以外の付加価値。ストレスフリーな環境づくりが出来てきたかな思います。

院内には犬猫がたくさんいますね。休日も動物と過ごされることが多いですか。

【美樹さん】たくさんいるけど、みんなそれぞれまったく違う個性を持っている。面白いですよ。おっとりな子、びびりがちな子、神経が図太い性格など。リーダー格の「主任」猫は、もともと患者さんが連れてきた野良猫なんです。ぐるぐる巻きにされたしっぽが壊死した状態で発見されて。入院中に一緒に過ごすうちに「ずいぶんかわいいじゃない」と思うようになり、当院で引き取らせていただきました。後輩猫たちに正しい爪とぎや猫パンチを教えてくれる、頼りになる存在です。 【直樹院長】休日は子供たちと遊ぶ時間を持つようにしています。最近はまっているのは虫捕り。子どもたちも、生き物が大好きな子に育ってくれていますね。でも、お母さんの言うことしか聞かないし、お母さんのほうがいいみたいなんですが(笑)。 【美樹さん】院長はとっても子煩悩なんですよ。食器洗いもちゃんとしてくれます。あっ、それは育児ではなくて家事かな(笑)。とにかく、家のこともよくやってくれるいいお父さんです。

最後に、今後の展望と飼い主さんへのメッセージをお願いします。

【直樹院長】将来的には、犬猫別々の待合又は、別棟で完全に分離できればと思います。犬が大きな声で吠えると猫は怖がってしまいますから。お互い干渉しない診察環境を作りたいですね。飼い主さんには日頃から診察がない時になんとなく来院して頂きたいですね。スタッフはみんな時間があれば遊んであげたいと思っています。「病院は散歩コースの一部で楽しいところだな」と思って欲しいですから。

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