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朝岡 紀行 院長の独自取材記事

アンジェス動物病院

(茅ヶ崎市/辻堂駅)

最終更新日: 2023/01/22

「ペットの生涯健康」と「飼い主とペットの幸せな毎日」をサポートする地域のかかりつけ医でありたいと話す、朝岡紀行院長。「アンジェス動物病院」は茅ケ崎駅と辻堂駅の中間に位置する。朝岡院長は、ペットと共に暮らす文化も成熟してきた新しい時代に合ったクリニックでありたいからこそ、いくつもの配慮を重ねているという。技術面の成長を大事にしながらも、知識ばかりにかまけず、院長やスタッフたち自身でもペットを飼う中で「動物と暮らす素晴らしさ」を飼い主と共有する。そのことで、飼い主やペットの幸せを守りたいという気持ちをより切実にもしているのだ。温かい話を聞いた。 (取材日2016年10月3日)

10代の頃から、地域密着型の獣医師になりたかった

獣医師になるきっかけは、何でしたか?

小学生の頃から、犬、猫、うさぎ、フェレット、鶏を飼い、近隣でザリガニを採ってきては飼育し、と動物や自然に関わることが好きでした。健康や体質など、人間である自分の体の不思議さにも興味があり、西洋医学はもちろんのこと、鍼灸や漢方をはじめとした東洋医学的な考え方にも接していた少年時代だったのです。生き物や人体に興味を持っていた延長線上で大学は獣医学部に進学し、入学当初からゆくゆくは地域の開業医として獣医療に携わりたいな、と考えていましたね。大学で教わる獣医学は検査や治療を中心とする純然たる西洋医学から成立しているものの、東洋医学に興味を持つ私としては、不快さや違和感など、数値としてのデータに還元しづらい面にも寄り添う獣医療を提供できたらいいなと考え、ホリスティック医学の考えで対応しております。

大学卒業後から当院の開院までは、どのようなことを考えていたのですか?

大学卒業後は地域密着型の総合的な医院で勤務させていただきました。多忙なクリニックに勤め、臨床の獣医師として心構えである「病気には休みがない」という点を体に叩き込まれました。業務を重ねるにつれ、もともと10代の頃から考えていた「地元で自分の医院を開きたい」という思いを実現させたいと思うようになっていきました。そのため、こうやって生まれ育った湘南地域で開院できた時は、うれしかったですね。

地域密着型のクリニックとして大切にされていることは何ですか?

現在においては、外でワンちゃんを飼う方は少ないですよね。むしろ、一緒に寝たりというぐらい生活に密着した存在になっているのが今の時代のペットです。だからこそ、その家族のような存在であるペットを連れて行ったり、時には泊まらせたりもする動物病院という場は、飼い主さまご自身のお部屋と同等か、もしくはそれ以上の衛生環境でなくてはならないと思っています。また、犬用の診察室、猫用あるいはエキゾチックアニマル用の診察室といった各診察室までのそれぞれの動物や飼い主さまが通る道も、お互いに出会わないようにも心がけています。ちなみに、犬、猫の他に、フェレットやうさぎの診療にも力を入れています。また、本当に些細なことも質問していただきたいという思いがありますので、飼い主さまの話をしっかり聞き、こちらからの説明もきちんと行う、という時間を確保することも大事にしています。

スタッフで一丸となり、ペット、飼い主を迎えてゆく

飼い主とのコミュニケーションを深めるために、心がけていることは何でしょうか?

割と早い時期から予約制診療を導入しているのは、そのためです。特定の時間帯に何人かの飼い主さまをお迎えするので、まったく待たない、というわけでもないのですが、飛び込みでの診療を中心にする現場に比べると、ずっと飼い主さまの時間を確保することができています。不安に思うことはしっかり話していただく。それこそ、大学の獣医学部附属病院など専門的な2次診療ではなく、ペットの健康の良き相談者であるべき地域のかかりつけ医という総合的な1次診療でこそ提供できる獣医療だと捉えていますから。もちろん、ある程度は確保した時間内でも話しきれない不安というものはあるでしょう。それもちょうどいい頃合いだと考えています。時間がくれば、いったん課題を持ち帰っていただき、また来ていただくというワンクッションを置くことによって、飼い主さまの心の状態が変わることもありますので。

スタッフの皆さんが積極的に獣医療に携わっている、という長所がありますね。

そこも、非常に大切にしています。われわれ獣医師の知識や技術も重要ではありますが、特に地域に根ざした動物病院では「ペット、飼い主さま、そして動物病院のスタッフ全体」の関係でトライアングルができて、医療に血が通ったものになると思っています。飼い主さまに接するスタッフは、獣医師、動物看護師、トリマー、受付などといった肩書きや役割などにかかわらず、みんなの活躍が本当に必要なのです。ペットや飼い主さまの緊張感を取り除く、何気ない言葉が飼い主さまの心に響く、など重要な場面を左右するのは、むしろ獣医師ではないスタッフの言葉や姿勢ということも多いのではないでしょうか。だからこそ、職位などには関係なく、スタッフ全員で熱心にミーティングを重ね、一緒に勉強します。知識、言葉など小手先だけでなく、最終的に大きくものを言う「ペットや飼い主さまに共感していく気持ち」が一丸となるように心がけているのです。

スタッフを大事にする姿勢は、クリニックの醸し出すホスピタリティにつながっている気がします。

今、診療の軸足にしている点はそこです。動物病院で働き始める人は、動物が好きという動機が大半なので、その気持ちを伸ばすべきなんだな、とつくづく思います。素直で、ぐんと伸びてくれますから。産休中のスタッフも、今後産休に入る予定のスタッフもいますが、大事な戦力として、産休明けにも働きやすい環境を整備しているところです。スタッフが育児や人生の転機があった後にも継続的に働けるに足る、大事な職業だと思っていますから。スタッフを大事にすることから、自分も含めた全スタッフがペットや飼い主さまに笑顔で向き合える状況にもつながるのではないでしょうか。

高齢化してゆくペットや飼い主にも対応できる診療を

今後、さらにどのような診療を提供してゆく予定ですか?

現在も若いペット向けのしつけ教室などを開いていますが、今後は、譲り受ける数も増えている保護犬のしつけや、高齢犬の介護について学ぶ場も提供できればいいな、と思っています。飼い主さまの高齢化により散歩が難しくなった際に、単なる便利屋としてでなく、健康を維持する医療者として散歩をサポートできるようなサービスも提供できればいいな、とも考えています。ヨーロッパなどでは犬のしつけは若い頃のみならず生涯にわたる関心事ですし。それから、猫のしつけと言うと違和感のある飼い主さまも多くおられるかと思いますが、例えばお客さまが来られた場面でのマナーやルールを伝えるなどと考えれば、その必要もご理解いただけるのではないでしょうか。ペットとの暮らしが成熟していけば、それに伴い動物病院の役割もさらに深められるかと思っています。

お忙しいとは思いますが、息抜きでされていることは何ですか?

妻子と、あとは譲り受けた保護犬と、楽しく暮らすことですね。乗馬をたしなみ、人馬一体となった野性的な感覚を味わうこともしています。欧米の学会では犬、猫、馬と並列で分野が並べられているほど、馬は古来からの人間のコンパニオン・アニマルなので、親しみたいんです。プライベートでも動物と楽しく親しんでこそ、飼い主さまの気持ちがわかるとも捉えています。

最後に、ペットと暮らす飼い主へのメッセージをお願いします。

動物病院をもっと器用に、便利に使っていただいていいですよ、とお伝えしたいです。例えば、状況によっては他院を利用する、あるいは「かかりつけ医」が他にありながら当院を利用するというのは、大歓迎なんです。状況や事情によってそうした方が良いかな、と思われることもあるでしょうから。ただ、大事なのはそれを隠さずにそれぞれの病院に伝えることです。不安の伝え方も「インターネットで調べたらこうあったのですが本当ですか?」ぐらい、そのままぶつけていただいていいはずです。ペットや飼い主さまの幸せのために私たちはいるのですから、かまえず、存分に医療機関の潜在力を引き出していただければと思います。

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