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石井 史晃 院長の独自取材記事

あなたのまちの獣医さん

(逗子市/東逗子駅)

最終更新日: 2023/01/22

東逗子駅から徒歩10分。ユニークな名前の動物病院である「あなたのまちの獣医さん」は、石井史晃院長が地域密着型の診療を続け、住人の信頼を築きあげてきている。犬と猫を診療しているが、石井院長としては「散歩の途中でも、あるいは、時には動物と一緒ではなくても、気になっている心配事を相談しに来ていただけたら」と言うほど、飼い主のサポートをしたいという気持ちが前に出ているのだ。犬や猫を飼うということは、特定の地域で暮らしを続けるということ、と捉え、共に健やかにあり続けたいと願っているという。昨今ではやや珍しい、動物病院と院長の家とが一体化しているスタイルを取るのも、責任感の一端を表現していると言えよう。優しい思いを聞いた。 (取材日2016年12月5日)

動物とお互いに築くことのできる信頼関係が好き

獣医になり、当院を開くきっかけは何でしたか?

予備校に通っていた時に、獣医学部をめざしている同世代から影響を受けて、でしたね。牧場の近くで育ったり、犬を飼っていたりという経験があったので、後から考えてみたら、動物に接する仕事に就くことは合っていたと思います。後に出身大学となる麻布大学の獣医学部に受験に行った時に、案内してくれた学生さんや先生の雰囲気が良かったから、と決めた進路でしたが、後悔はありませんね。開院したのは、やはり、最初から独立して自前の動物病院を率いていきたいという気持ちがあったからです。

馬への関心も深かったそうですね。

はい。具体的に言えば、大学を卒業してから動物病院で勤務し始めるまでの間に、佐賀県にある競馬場で馬の健康を診ていたんです。そこで馬にも魅力を感じていました。澄んだ、優しい目に惹かれましたね。きっと、馬に引き寄せられている人は多くがそのように言うと思います。交通安全のお守りで蹄鉄を象るものが多い理由が「馬がどんな時にでも人間を踏まないから」なのをご存じですか? そういう優しい習性があるのです。犬に惹かれている多くの人が「絶対に裏切らず、相性が良いままでい続けられる点」を好きなように、動物との間にお互いに築くことのできる信頼関係って、良いものですよね。

新逗子という地域での診療を、どのように捉えていますか?

出身が葉山なので、逗子のことは親しみがありました。両親の体調が崩れた時などのためにも、近くで医院を開きたいと思って、葉山よりもやや大きめの隣町である逗子での開院を決めました。2003年にオープンして、軌道に乗ったのは2008年や2009年ぐらいですね。だんだんとペットの健康にまつわる普通の相談事が増えていきました。診療を続けるほど相性の良い飼い主さんとの関係が深まり、院内の雰囲気も良くなり、患者さんの笑顔を見られるようになってきているのはうれしいことですね。クリニックの名前については、信用してもらいたい、という気持ちもあって、「まちの獣医さん」という言葉を思いついたのですが、さらに、電話帳などに掲載される際に「あいうえお順」だった時には冒頭に掲載されるかもしれない、と「あなたの」もつけました(笑)。

「やらなくてもいい治療は無理にしない」という方針

医院を続ける中で得意になっていった診療には何がありますか?

キャリアの初めの頃から、継続的に治療や手術を重ねてきたので、技術的にも自信が付いてくるということはありました。同時に、手術や治療後の様子もフィードバックし続ける中では「必ずしもやらなくても良い治療」があるというのがよくわかるようになってきたのです。飼い主さんの中には、治療費をたくさんはかけられないという都合を抱える方もおられます。だからこそ、そのつどの状況をこまかく正確に伝えることも増えてきました。あとは、やりとりが自然になってきたのは、世間話をしながらの診療でしょうか。そのために、散歩の途中などでも「足を痛めた」なんて気軽に来てくださるようになっています。時には、犬や猫だけでなく家庭内での育児の相談にも乗ります。そういうことも、地域に根付くことだと思ってきたのです。

飼い主の経済的な面にも配慮された診療をされているのですね。

もちろん、重症であれば大学病院などの専門的な医療機関を紹介もします。ただ、日常的なペットの健康相談であれば、飼い主さんのケアにも重きを置いているのです。例えば、高額な治療になりそうな場合には金額をあらかじめ提示するなどしています。人間の生活がぎりぎりになってしまえば、ペットをかわいくないなと感じてしまうケースもあり得るからです。この子がいなければ、と万が一でも思ってしまうことは悲しいじゃないですか。どんな治療を選択されたとしても、こちらは全力を尽くします。「気持ちの面でも助かりました」というお手紙をいただくこともあると、あぁ、心がけていたことがどこかで伝わっていたのだな、とうれしくなります。

最近、相談される症状で気になるものはありますか?

動物も寿命が延び、比較的高齢化してきています。それに伴い、腰痛や、運動機能の障害を訴えるケースが前よりも増えてきたような気がしますね。心配しすぎない姿勢が、症状を良くする場合もありますよ、とアドバイスすることもあります。と言うのは、例えば犬なら、共感能力が本当に優れていますからね。人間が不安になっていれば、不安になってしまうのです。悲しい気持ちになっていれば、犬も悲しいんです。怒っていれば、気分も良くなくなる。だからこそ、やや楽観的にいれば、犬もうれしく過ごせるはずですよ、なんて伝えもするわけです。

診察や治療の様子が見えることで飼い主の不安を減らす

当院は待合室から診察室の中の様子が見えるようになっていますね。

良いことだと思ってそうしているんです。ペットが連れていかれて、何をされているのかわからないと、飼い主さんとしては不安だろうなと想像しますから。うちでは、希望される方には手術の立ち会いもしていただいています。そのぐらいオープンに、何もかもが飼い主さんの見える範囲で行われているためか、診療や治療の内容に対してお叱りを受けることは一度もないですね。ぜひ、すべてを見ていってほしい、と思いながら診療に臨んでいます。

お忙しいと思いますが、診療の合間に息抜きでされていることは何ですか?

前までは磯釣りをたしなんでいました。三浦半島の南端・三崎まで行っていましたね。最近は、2歳になる子どもの育児で、日々の成長を実感することが楽しみですね。昨日までは喋れなかったのに、話し始めたなどといった変化に、大きな刺激をもらっています。飼い主さんのお子さんが小さかったりすると、うちの子と友達になったりもして、そんなやりとりもほほえましく、うれしく見守っているところです。

最後に、飼い主へのメッセージと今後の展望をお聞かせください。

ペットを育てる中で、わからないことというのは出てくるものですから、遠慮なくご質問くださいということに尽きますね。こちらも、言っていただいた内容から飼い主さんの動物との暮らし方を想像し、どのような方針で診療に臨むのかの参考にさせていただきますので。今後に関しては、規模を大きくしたいなんて思っていません。これまでの延長線上で、獣医師として、1人の人間として、皆さんと向き合って治療を続けていけたらと思っています。この仕事をしていて、きついとかいやだとか感じたことがないんです。真面目にやる。嘘をつかない。そんなシンプルな方針を貫いていけたらと考えています。

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