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小沢 一仁 院長、藤沢 顕子 先生の独自取材記事

上福岡OZ動物病院

(ふじみ野市/上福岡駅)

最終更新日: 2023/01/22

上福岡駅より徒歩3分の好立地にあるのは、2015年2月に開院した「上福岡OZ動物病院」。院長の小沢一仁(かずひと)先生は獣医学の中でも循環器科を、妻の藤沢顕子先生は内科と皮膚科を得意としている。小沢院長は、「いかに寄り添えるか」をモットーに、家庭により異なる事情を考慮しながら、さまざまな治療法を提案している。病気を治すためのベストな治療の他にも、幸せに暮らすためのより良い治療はあるという考えの下、患者の意向に耳を傾けることを大切にしているという。藤沢先生は、生まれた時から動物たちと暮らしてきた、子どもの頃からの動物好きだ。開院1年目だが、内視鏡・デジタルレントゲン・モニター付き顕微鏡など充実した設備を誇る同院で、仲睦まじい姿が印象的な小沢先生と藤沢先生に話を聞いた。(取材日2015年1月8日)

夫婦で作り上げたアットホームな動物病院

この場所で開院された経緯などをお聞かせください。

【小沢先生】この場所を選んだのは、妻の実家が近くにあり、土地の雰囲気が良かったからです。義父からこの地域の方々は人柄が良いと聞いていたので、以前からここで開院したいと考えていました。働いてくれるスタッフは遠くから通勤して遅くまで勤務するため、負担を減らせるよう、駅に近い場所を選びました。駅の近くであれば、患者さんも来院しやすいですしね。 【藤沢先生】私は大学時代に両親が近所に引っ越して、この辺りの土地に詳しく、地元の不動産屋からここを紹介してもらったんです。開院するまでは、北里大学卒業後、東京農工大学の皮膚科で2年程勉強させてもらいました。今の診察は飼ったことがある犬・猫・うさぎ・ハムスターだけにさせていただいています。

地域の印象はいかがですか? 

【小沢先生】とてもアットホーム。いろいろ相談してくれたり、人情味溢れている印象です。お散歩ついでに寄ってくださったり、飼い主さんが私の子どもたちにお菓子を持ってきてくれることもあるんですよ。町のかかりつけ医として、こうして地域とつながりを持っていきたいと思っています。 【藤沢先生】優しく付き合いやすい方が多いですね。近所のごはん屋さんの情報や、世間話に乗ってくれる方も少なくないです。ペットには病院嫌いになって欲しくないので、当院をお散歩コースに入れてくださいとお願いしているんです。なので、お散歩中に外から院内のお友達を見つけて寄られる方もいるんですよ。休診日でも駐車場に入ってもらっていいですよとお伝えしているので、お散歩中の飼い主さん同士でお話しされている様子を見ることもありますね。

得意な診療について教えてください。

【小沢先生】オールマイティーにやれるようにしています。専門性はあまり持たず、町のかかりつけ医として患者さんに寄り添うことを主旨にしています。外科に興味があるので、今後は器具をそろえて外科手術にも対応していきたいと思っています。 【藤沢先生】小沢先生は心臓エコーが上手ですよ。小さい動物は肋骨の間から入れてエコーを当てるので難しいんです。術前検査で血液検査・レントゲン・超音波検査をセットでしっかり行うのですが、そこで心臓疾患を見つけることも少なくないんです。小沢先生は特に猫の隠れた心筋症を見つけることがよくあり、その時はすぐに治療を開始して寿命を延ばせるように努力しています。

診療理念は飼い主と動物に寄り添うこと

診療時に心がけていることはありますか? 

【小沢先生】いかに寄り添えるかを考えています。病気を治すためには治療内容も大切ですが、動物にとっても飼い主さんにとっても許容範囲かどうかがポイントだと思います。私は、すごく負担になる治療はやる必要がないと考えます。たくさん話を伺い、動物たちの立場・飼い主さんの立場に立ち、折り合いをつけながらいいバランスを取れるように、いろいろな選択肢を提案するのが仕事だと思っています。言葉の通じない動物たちと接し、治療していく中で皆さん迷うこともあります。一番負担がかかるのは飼い主さんなので、少しでも心が軽くなるよう悩みを聞きながら、相談しながら診療するように心がけています。 【藤沢先生】私はとことん時間をかけて話し合います。きちんと納得して進めていけるよう、その場ですぐに決めてもらわず、自宅に一度持ち帰ってから判断してもらうこともあります。

内視鏡を導入されたばかりだそうですね。

【小沢先生】はい。これで食道内異物・気管・大腸にもアプローチできるようになりました。今までは切開が必要でしたが、一番負担が少ないと考え、内視鏡を導入したんです。胃内異物があると、食道にも何かある可能性がありますが、今までは観察できないので心配でした。これからは消化管内の生検にも対応できます。勤務してきた病院は内視鏡を導入していたので、必要性を感じていたんです。 【藤沢先生】開院1年目で内視鏡を導入するのは早いかと思いましたが、導入後、内視鏡があってよかったという症例が続き、正解だったと感じています。導入前は切開しなくてはならないケースもありましたから。

ほかにはどのような設備を導入されていますか? 

【藤沢先生】当院では、検査結果を重視するので、検眼鏡や眼圧計を取り入れています。白内障や緑内障の患者さんが多いので、あって本当に助かっています。手術時に出血量を抑えられる電気メスもあります。デジタルレントゲンは、撮った後にコントラストや強弱を変えられるので、撮り直しが必要ありませんし、1回である程度評価ができることと、低被曝性であることもメリットです。皮膚科で勉強してきたので、モニター付き顕微鏡も導入しました。飼い主さんと一緒にモニターでにきびダニや真菌などの病原体を確認でき、視覚に訴えることができるので、飼い主さんにもわかりやすく説明できるかと思います。

異なる家庭事情を考慮した幅広い選択肢を提供していきたい

麻酔にこだわりを持っていらっしゃるそうですね。

【小沢先生】大学の研究室の先生に麻酔を教えてもらったことと、以前勤務していた病院も麻酔にこだわっていたことで、ずっとライフワークとしてしっかり勉強しているんですよ。 【藤沢先生】病気によって使用する麻酔の種類を使い分けるようにしています。高齢による心臓疾患のある場合は、心臓の動きが悪くならない組み合わせを選ぶことが大切です。てんかんを起こしやすい薬もあるのでてんかんの持病がある場合は避けたり、腎臓、肝臓に問題がある場合は、臓器に負担がかからないような麻酔を心がけています。麻酔を使うケースで一番多いのは避妊・去勢ですね。子宮蓄膿症・乳腺腫瘍・眼の手術・体表の腫瘍・高齢犬に多い歯石除去などでも麻酔を使います。

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

【小沢先生】実家では動物を飼ったことがなく、動物に触れ合える仕事がしたかったんです。姉が獣医師で大動物を扱っている影響もありますね。大学の研究室で小動物の面白さを感じ、飼い主さんとのふれあいがあるのも魅力でした。毎日違う症例を診て、個々に違う家庭事情に対し、さまざまな選択肢を出さなくてはいけない。病気を治すためのベストな治療法だけでなく、それぞれの事情に合わせたほかの選択肢で幸せに暮らす方法もある。そうして患者ごとに合う選択肢を提案することで、自分も成長できると考えました。 【藤沢先生】生まれた時から犬と一緒に暮らし、猫を8匹飼っていたこともあります。大学時代には青森で猫と暮らしましたが、FIP(猫伝染性腹膜炎)にかかり1年で亡くなってしまい、そこから猛勉強するようになりました。猫を専門にと考えていましたが、その後皮膚科の先生に出会ったことで、犬の皮膚病も診察するようになったんです。

今後の展望などをお聞かせください。

【小沢先生】開院してから、以前よりも一つ一つの症例に対して向き合うようになってきました。いかに寄り添えるかをモットーにしているので、今後はより強いつながりを持てるようになってきていると感じていますね。来院された方が気持ちよく帰れるようにしたいと考えています。中には大きな病気を抱えている動物も多いので、飼い主さんの心配が少しでも軽くなるようにしていければと願っています。一番大切にしたいのは、地域に密着した病院であることです。当院が飼い主さん同士の井戸端会議を楽しめる場になるのもうれしいなと思っています。 【藤沢先生】動物のことで気になることがあれば、何でも気軽に相談にいらしてください。

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