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遠藤 征明 院長の独自取材記事

リリーフ動物病院行徳

(市川市/行徳駅)

最終更新日: 2023/01/22

東西線行徳駅を出て大通り沿いを歩くと見えてくる「リリーフ動物病院行徳」。秋田犬の豆太郎が看板犬として迎えてくれる。「リリーフ」というクリニック名は、動物や飼い主たちが「安心できるように」という遠藤征明院長の思いが込められたもの。診察の際に白衣を着用しないのも、できるだけ緊張しないで診療を受けてもらいたいという気持ちからだそう。「動物はいつ病気になるか分からない」と、往診や時間外の診療に対応し、電話での相談も受け付けている。常に動物たちと真摯に向き合う姿勢に、飼い主たちからは多くの信頼を集めている。獣医師になったきっかけや思い出に残っている飼い主とのエピソードなど、これまでの遠藤院長の歩みと診療にかける思いについてたっぷり聞かせてもらった。 (取材日2017年1月19日)

緊張しないで来院できる病院をめざして

先生はこのエリアで生まれ育ったそうですね。

行徳生まれの行徳育ちです。このエリアは都内への通勤にも便利ですので、まだ若い子育て世代の方たちにも暮らしやすい街。一方で昔から住んでいる年配の方たちもたくさんいらっしゃいます。外国人も多いですね。大学に入るまで住んでいた街なので、とてもなじみがあります。当院で診療をしているのは犬、猫がメインで、犬が6、7割くらいでしょうか。うちの看板犬の豆太郎を散歩させていると、皆さん「あれ?」というかんじで驚かれます。ぼんやりとした性格で、とても大きな犬なので目立つのでしょうね。診察中は奥の部屋にいますが「まめちゃんはいますか?」と、豆太郎を目当てに遊びに来てくれる方もいるんですよ。

内装などこだわられたところはありますか?

来院されたときに明るい気持ちになっていただくために、いかにも病院というイメージにはしたくないなと思っていました。看板の文字が小さいのもそのためです。飼い主さんからは時々「小さくて通り過ぎちゃったよ」と言われることもあるんですが(笑)。クリニックのロゴマークは高校時代の友人がデザインをしてくれました。ハートの形と、心電図の波形がモチーフ。院内はなるべく温かい雰囲気にしたかったので、明るいオレンジ色の扉にしました。緊張をして欲しくないですし、心配な顔をして来院された飼い主さんが笑顔で帰ってくれる場所をになるようめざしているのです。

開業までの経緯を教えてください。

卒業後は我孫子市にある動物病院に勤務しました。診療の基本的なことから患者さんに対しての考え方、心構えまで、すべて教えてもらいました。そこの院長がよく言っていたのは「病気を治すのは当たり前。我々の獣医師の仕事は喜ばれて初めて存在価値がある」ということ。どんなにいい治療でも、それが治ったとしても、飼い主さんが喜んでくれていなかったら失敗なのです。逆にたとえ治らなかったとしても飼い主さんに「診てもらえてよかった」と言われたら、私たちの仕事は報われるところがあります。だからこそ、飼い主さんを理解することを心がけているのです。常に動物にとって何が必要かということを考えたうえで、飼い主さんが何を望んでいるのかを見るようにしています。ペットの診療についてはご家族の中でも意見が分かれることがありますので、その時は一番その子をかわいがっている方の味方でありたいと思っています。

獣医師としての喜びを感じ、小動物診療の道へ

先生はなぜ獣医師になろうと思われたのですか?

小学5年生のころ、父が買ってきてくれた本に「21世紀は食糧難の時代になる」と書いてあったんです。そこから「このままでは肉が食べられなくなる!」と子どもながらに危機感を覚え、自分で牧場をつくろうと考えたのです。それを両親に伝えると「だったら獣医師になるのはどう?」と言われました。それを素直に受け止めて、めざそうと決めたのがきっかけです。食糧難の時代を何とかしようと思ったのではなく、単に肉が食べたかっただけなんですけどね(笑)。獣医師になって牛を育てようと心に決めていました。ずっと牛が好きで、大学時代も牛の農家にバイトに行くくらい、大動物に興味があったんです。今でも周りの友達に「まさかお前が小動物に行くとは思わなかった」と言われますね。

なぜ小動物の診療に進もうと思われたのですか?

大学でのある飼い主さんとの出会いがきっかけです。船橋のご自宅から藤沢にある大学病院まで毎日面会に通って来ていた方で「昨日はこういう状態でしたよ」「よく眠れたみたいです」と時折カルテの情報や、入院の様子などを伝えるような関係でした。その飼い主さんから「あなたのお話はこの子の様子がすごくよく分かって安心だったのよ」と言ってくださったことがとてもうれしかったんです。学生なので知識も経験もまだまだ、何ができるわけでもないのに、感謝を頂いたことに獣医師の仕事の素晴らしさを感じました。何より自分の対応に飼い主さんが安心してくれたことがうれしかったですね。

獣医師としてのやりがいを感じられた体験だったのですね。

病気や治療に関しての教科書はありますが、人の考え方に教科書はないんです。それぞれの考え方が違うのでいまだに勉強させられます。飼い主さんとの距離が近いほうが僕は好きなので、看護師さんには「先生は先生らしくないですよね(笑)」と言われることがあるんですよ。また患者さんの中には小さい頃の僕を知っている人もいます。飼っていたペットが亡くなってしまったあとでも、顔を出してくれる飼い主さんや、その後新たに動物を飼うことを相談してくれる飼い主さんもいらっしゃいます。このような関係性が築けたのはありがたいですね。

分からないことは電話で気軽に相談を

診療で大事にされていることはどのようなことですか?

丁寧な説明と、飼い主さんと動物の両方に安心してもらうことですね。クリニックの名前を「リリーフ動物病院行徳」としたのも、そのためです。毎日診療を行っているのも、普段から利用している動物病院に、我慢せずに気軽に相談できるようにしたからです。ただ専門的な医療が必要だと判断した場合には、連携している医療機関にご紹介します。もちろん当院で最後まで診てほしいとご希望される場合には、しっかりここで対応いたしますので安心してください。動物の病気では気づかないのが一番怖いことです。定期的に健康診断を受けて、早めに発見することが大切です。症状が出る前でしたら対処法もいろいろありますので、悪くならないようにしてあげることもできますからね。

今後の展望をお聞かせください。

ゆくゆくは待合室を広くしたいと考えています。今は犬も猫も一緒にお待ちいただいていますが、本当は分けられればと思っています。今のところは看護師がうまく対応してくれて、猫を先に診察室に案内するなど配慮をしています。時間外診療や往診も行っていますので、今後は獣医師の数も増やしていきたいですね。また、力を入れていきたい分野として東洋医学があります。高齢のため手術をあまり受けさせたくないという飼い主さんがいらっしゃいますが、そういうときに何かできないかと、獣医師向けの学校で鍼灸と漢方について学びました。西洋医学では悪いところを治すために薬を投与しますが、東洋医学は全体のバランスを整えて症状を改善させるという考え方。東洋医学を扱っている医院はまだあまりないと思います。

最後に読者へメッセージをお願いします。

何か分からないことがあったら、遠慮せずにすぐに聞いてくださいね。病気について分からないのは当然ですので、電話で気軽に問い合わせてもらえればと思います。最近はインターネットでいろいろ調べてから来てくださる方も多く、ペットのために一生懸命調べて勉強されているんだなと感じます。ただ、情報が間違っていることもありますので、一本電話をかけてもらう方が早いかもしれません。飼い主さんだけが当院にいらして「こういう症状なんだけど」と、お話ししながらご相談に乗ることもあります。また、飼い主さんのご事情で来院できないケースや動物が動かせないなどの場合は、往診にも対応しています。どんな症状でも、こちらで受け止めてしっかり診断をしますので、一度ご相談ください。

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