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鹿島 裕一郎 院長の独自取材記事

かしま動物病院

(大田区/多摩川駅)

最終更新日: 2023/01/22

鹿島裕一郎院長がこよなく愛する田園調布に2016年に開院した「かしま動物病院」。木目のあしらわれた待合室、淡いピンク色の診療室と、院内は温かみに溢れている。鹿島院長は、飼い主と動物にとって幸せの長く続く獣医療の提供といった一貫した考えを持って診療にあたり、動物を総合的にサポート。また、飼い主の心に余裕が生まれると、動物との関係も良好になり、それは動物の健康にもつながるといい、飼い主の心のケアも行っている心強いドクターだ。田園調布で生まれ育ち、この街をよく知る鹿島院長に、獣医師をめざしたきっかけや診療にかける思いなど、たっぷりと話を聞いた。 (取材日2017年9月8日)

生まれ育った田園調布で念願の動物病院を開院

獣医師を志したきっかけは何ですか?

小さい頃から犬が大好きだったので飼いたかったのですが、母が喘息のため飼えず、犬を飼っている友だちの家に遊びに行ったり、散歩に付き合わせてもらったりして動物と触れ合っていました。その後、毛の抜けない犬種なら母に影響のないことがわかり、小学校6年生のときに初めてミニチュアシュナウザーを飼ったんです。中学生になると自分で動物病院へ連れて行っており、そのときにはすでに獣医師がどうやって動物に触れているのか、注射をしているのかなどと、仕事の一つひとつに興味を持って見ていました。そして、最終的に動物の命を救うべく、動物に力を奮うことのできる職業というところにやりがいを感じ、獣医師になろうと思いました。

その後、獣医学部に入学し、いかがでしたか?

それまで勉強はつまらないものだと思っていたのですが、獣医学の勉強はものすごく楽しくて夢中になり、国家試験も苦ではありませんでした。人間も同じですが、動物はそれぞれ役割を持った臓器が互いに活発に働き合い、しかもそれを何十年も維持している奇跡の複合体であり、その構造を理解した上で治療するところに獣医師の面白さを感じています。診察、オペ、接客をきちんと学んでから、開業しようと決めていたため、開業できてたいへんうれしかったですし、地域の方々に頼っていただけるのがとても幸せなことだと感じています。

開業場所はどのように選びましたか?

住民の人柄や地域性をよくわかっていますし、何より田園調布が好きという気持ちが大きく、僕の生まれ育った田園調布で開院したいと思いました。実際に診療していると、何代も前のワンちゃんを飼われていたときから仲良くさせていただいている方もいらしてくださったり、地元での診療はやはり心が温かくなりますね。治療についてしっかりとご説明をすると、その必要性をご理解いただける飼い主さんが多いのも特徴で、飼い主さんと密に関係を築き、生まれてからお看取りまで一貫して動物を見守る、という僕の理想を実現できる地域に思っています。主に一次診療を行っており、必要に応じて高度医療機関へご紹介もしています。

総合的なケアを通し、動物の健康をサポート

続いて、診療にかける思いをお聞かせください。

「めざすは20歳」というスローガンを掲げ、診療だけでなく、トリミング、しつけ、ワクチンなどを通して、生まれてからお看取りまで動物を見守っています。動物とコミュニケーションが取れていないために噛まれてしまう、といったトラブルを未然に防ぐためにも幼少期のしつけは大切です。中年期ではトリミング等を通して様子を診させていただくことで、病気になったとしても早い段階で気づくことができます。飼い主さんと関係を築き、動物の日常的な姿を把握する、といった蓄積が動物の健康につながるのです。当院が飼い主さんにとって足を運びやすい場所となれるよう、病気でなくても通える健康診断パックをご用意したりと工夫しています。また飼い主さんにとっても、夜のお返しまでにしつけしつつトリミング、健康診断、ワクチン等を一度に任せられるのは、メリットが大きいと思いますね。

飼い主さんと接する際に心がけていることはありますか?

飼い主さんとの信頼関係をとても大切にしています。それは治療が必要になったときのスムーズな移行にもつながりますし、飼い主さんの語られる動物のちょっとした変化も動物を治療する上で大事な情報になるので、それをためらわずにお話いただける関係の構築をめざしています。そこで、診療ではときに動物と関係のない話をしたり、フードを買いに来院された際でもできるだけお声がけするようにして、話しやすい雰囲気づくりを心がけていますね。僕はサッカーが好きで、団体競技を通し、相手が今何をしたいか、逆に何をされたくないか、と相手の立場に立って考えることを小さい頃からやってきました。また、昔から人と接することが好きで、無理なく人とも話せるので、そこが今患者さんに慕っていただいている理由の一つなのかな、と思っています。無理なく自然体でやるというのも僕のモットーでもありますね。

動物の日中預かりも行っているそうですね。

寝ている間に寝返りをうたせてあげたりと、動物の介護は大変なので、いくらその子のことが好きでも気がまいってしまうことだってあると思うんです。そんなときに飼い主のご相談に乗ったり、お預かりをして、その間にお出かけしていただいたりしています。また、帰宅後ぐっすりと眠ってもらえるように、元気過ぎてお困りのワンちゃんをこちらで預かって遊んであげたりと、日中のお預かりでも飼い主さんの息抜きの場としてもご利用いただいています。飼い主さんの心のケアを行い、飼い主さんの心に余裕が生まれると、動物との関係もよくなり、それはもちろん動物の健康にもつながるのです。

動物と飼い主にとって幸せが長く続く獣医療を提案

動物と飼い主さんの双方の立場に立った医療をされているのですね。

お酒やタバコをしていても元気に長生きされている方や、健康にすごく気を遣っていても病気になられてしまう方もいらっしゃるように、病気は運に近いところもあると僕は思っています。また、病気によってどこまで医療が介入できるか異なりますが、残念ながらどの病院へ行っても治せない病気がまだまだ多いのも事実です。そうしたときに何を念頭に置いて診療すべきかといえば、飼い主さんの気持ちを汲み、そして動物からつらさと苦しみを取り除いてあげることにあると思うんです。飼い主さんと動物のことを考え、幸せが長く続く方法を探すのが僕のめざす獣医療です。

では、診療時間外はどのように過ごしていますか?

入院している子の診療をしたり、ホテルに泊まっている子の散歩をするので、休診日もここに来ています。それ以外だと、大学時代の同期と過ごす時間が楽しいですね。眼科やがんの専門だったりと、それぞれ違う道に進んでいるので、異なる見解を聞けて勉強になりますし、みんなモチベーションが高いので刺激になります。今も毎週のように会い、気になる症例があれば互いにすぐに連絡をして意見を聞いています。彼らとの出会いは僕の人生の財産ですね。

改めてご自身にとって獣医師とはどのような職業ですか?

動物のためだと思うと何も苦ではなく、連勤が続いても全くつらいとは思わないんですよね。その根底にはやはり犬猫が大好きという思いがあるのでしょうね。僕にとって獣医師は天職です。また、来てくださる患者さんが本当に温かい方たちばかりなので、おかげで楽しく充実した日々を過ごしています。将来は、後輩の教育にも関心があるので、僕の考えに賛同してくれる獣医師がいたら育ていきたいですね。動物にとって良い生活を送る選択肢を少しでも広げられるように努めていきたいと思っています。そして、地域の患者さんにとって相談しやすく、頼りになるような存在でいたいですね。

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