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中村 泰治 院長の独自取材記事

小滝橋動物病院 新目白通り第2高度医療センター

(豊島区/高田馬場駅)

最終更新日: 2023/01/22

「小滝橋動物病院 新目白通り第2高度医療センター」を訪ねた。同院は、検査設備としてMRIがあるのをはじめ、グループ病院全体でさまざまな選択肢を用意して、飼い主のニーズに応えている。標榜科目も幅広く掲げており、専門の知識を持つ獣医師も在籍。万が一、病気が見つかっても、できるかぎりの対応ができる体制づくりに努めている。特に、同院では整形外科、脳外科、脊椎や脊髄に関する外科といった領域に力を入れており、問い合わせも増えているそうだ。今回は、院長の中村泰治先生に、同院のモットーや特徴、日々の診療において大事にしていることなどを聞いた。 (取材日2018年3月27日)

地域の動物病院と連携し、医療を提供

こちらを設立しようと思った経緯についてお聞かせいただけますか?

当院は、グループ病院でMRIのある施設として2017年10月に新設しました。グループ全体の理念として、“動物医療を少しでも人間医療に近づける”というモットーを掲げており、かかりつけの機能と、専門性の高い医療を両立できる動物病院をつくりたいという思いがありました。そう思うようになったきっかけのひとつは、8年前、開業して10年がたった頃のこと。私は獣医師としてさらに成長するため、大学病院で研鑽を積む決心をしたのです。そこで感じたのは、大学病院に紹介されてきた動物たちは、症状がすでに重症化していることが多かったんです。飼い主さんが最初に足を運ぶのは地域の動物病院ですから、そこでどのような医療を提供できるかが大事だと実感しました。それで、自分の動物病院では、一次診療でしっかりと質の高い医療を提供することと、万が一病気が見つかっても、自分のところでなるべく治せる体制にしようと考えるようになりました。

どのような診療科目がありますか?

大学病院でしか診療していないような部分を、少しずつ診療できるようにしていきたいという思いから、2015年に目白通りにCTを導入した病院を開設し、心臓外科や人工透析内科を標榜する施設にしました。そして2017年にはMRIを導入した同院を開設し、今年からは脳外科を専門科とする体制も整いました。その他の診療できる専門科としては、一般外科、一般内科、循環器・呼吸器科、腫瘍科、神経科、腎泌尿器科、消化器内科、皮膚科、眼科、放射線・画像診断科があり、各分野を専門とする獣医師が在籍しているのも、グループ病院全体の特徴と言えます。例えば、どの獣医師も目を診ることはできますが、詳しく診る必要がある場合、眼科を専門とする獣医師に意見を聞いたり、もしくは眼科専門の獣医師が担当します。このような体制があることで一次診療の質を高めることにつながり、難しい症状も当院グループ内で一貫して対応できるのです。

設備の面では、MRIを導入しているのが特徴ですね。

そうですね。当グループは新宿区に2院、豊島区に2院、中野区に2院と計6院で診療を行っていますが、グループの中でもMRIを完備しているのは当院だけです。MRIのほかにも、Cアームというレントゲン撮影機や、手術用顕微鏡も備えています。

飼い主が安心できる医療をめざして

日々の診療ではどんなことを大事にしていますか?

動物は人間と違ってしゃべりませんので、動物たちの様子をしっかり見たり、実際に触れて感じること、そして、病気のサインが出ていないかどうか、飼い主さんに話を聞くことを大事にしています。検査の結果はもちろん重要な情報となりますが、それだけに頼るのではなく、基本は診察にあると考えています。そして飼い主さんの訴えや意向を大切にし、信頼関係をつくっていくことで、飼い主さんが安心できる医療をめざしていきたいです。

こちらの医院は、どんなときに相談したらいいでしょうか?

脳の病気に関しては、てんかんの発作を起こしたとき、あるいは過去に発作を起こしたことがあるものの、詳しい検査をしたことがない場合。加えて、過去に何らかの症状について「脳に原因があるかもしれない」と言われたことがある場合などです。例えば、猫の脳腫瘍でみられる髄膜種という病気は、初期に見つけることができれば、大事に至らないこともあります。ですが、半年くらいたって腫瘍が見つかったという場合、病状が進んでいて手遅れになってしまうこともあります。その他、後ろ足もしくは前足がマヒしていたり、少し引きずっているという場合は、脳や脊髄に原因がある可能性がありますので、相談してみるといいでしょう。

最近、相談が増えている病気というのはありますか?

室内で小型犬を飼っている人は多いと思いますが、ちょっとしたことでワンちゃんが前足を骨折してしまうケースが、以前より増えている感じがします。はっきりとした原因はわかりませんが、栄養が偏っていたり運動不足だったり、日光に当たる機会が少ないと、骨がもろくなりやすいといえます。日頃から、散歩などをしてよく運動するようにしたり、しっかり食事を取って体や骨が丈夫になるように気をつけてあげるといいでしょう。

さまざまな診療をしてきた中で、印象に残っていることは?

たくさんあるのでお伝えするのが逆に難しいですが、「助からないんじゃないか」と言われていた動物たちを助けることができ、思わずガッツポーズが出るような、そういう経験を思い出しますね。自分でなければ助けられなかったかもしれない、そう思えるくらいの仕事をしたときです。あるときは、両肘と後ろ足1本を骨折してまったく動けなかった猫が、ちゃんと歩けるようになったり、胸のなかに膿がたまり、片側の肺を取った上、大腿骨を骨折していた子が、2ヵ月かけて回復したこともありましたね。大変な状態から命が助かって、動物たちが元の生活に戻っていくときは、獣医師にとって苦労が報われる瞬間です。

動物の医療を人間の医療に近づけたい

なぜ獣医師をめざすようになったのですか?

子どもの頃から生き物が好きで、小学生の頃は昆虫博士になりたいと思っていたんです。特に好きだったのは、水生昆虫。カマキリとかゲンゴロウとかヤゴなどです。幼虫を捕まえてきては成虫になるまで自分のもとで育てたり、つがいで飼育して卵を産ませ、孵らせて、変化や成長の過程を観察していました。昆虫は環境を整えてあげることで長生きしますから、そういうことが好きだったのでしょうね。もちろん昆虫だけでなく、他にもいろんな動物を飼っていましたので、自然と獣医師になりたいと思うようになりました。他の職業は考えたことがなかったですね。

今はどんな生き物を飼っていらっしゃるのですか?

自宅には犬が3匹、猫が1匹いるほか、昔、水生昆虫を飼育していた延長で、今はカメやトカゲといった爬虫類の繁殖にチャレンジしています。爬虫類を育てるには生育環境をしっかり整える必要があって、こちらが常に彼らを気にかけて、いろんなサインを読み取っていくことが大切なんです。観察による気づきをもとに、水槽内の風向きを変えたり、湿度、温度、照明などもこまめに調整していかないと、とたんに元気がなくなって、繁殖までもっていくことができません。だからこそ、ますます大事にするようになりますね。爬虫類については仕事抜きで夢中になっていることなので、私の動物病院では爬虫類はあえて診療対象外なんですよ。

ありがとうございます。最後に、今後の展望をお願いいたします。

私たちは”動物医療を少しでも人間医療に近づける”をモットーに、一つでも多くの命を助けることをめざしています。当院においては、これまで、一般的な動物医療においてハードルが高いとされてきた脳外科を開設し、その他、特に整形外科や脊髄外科に関して環境を整えていますので、そういった症状があれば、相談に来ていただけたらと思います。また、「手術が必要と言われたけれど本当に必要なのか」、「ほかの病院で話を聞いたけれど不安がある」という飼い主さんが、他の先生の意見も聞きたいということで相談にみえるケースもあります。幅広い選択肢を提供し、動物医療を少しでも人間医療に近づけていきたいです。

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