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原 和敏 院長の独自取材記事

はら動物病院

(横浜市瀬谷区/瀬谷駅)

最終更新日: 2023/01/22

はじめての方が緊張しないようにと、明るくやさしいピンク色に包まれた受付と待合室。大きなガラス張りのエントランスを通して外からの光がやわらかく差し込み、天井も高く開放感にあふれている。瀬谷の自然に囲まれて育ち、虫や動物が大好きな少年だったという原和敏先生。今は実家をクリニックに改装し、「はら動物病院」の院長として日々動物達の治療にあたっている。大好きな動物達の病気やケガを治すことで飼い主さんに喜ばれることが何よりのやり甲斐だと語る物腰はどこまでも穏やか。ペットではなく、もはや家族という認識が当たり前になった昨今。動物達にも訪れているという高齢化の波や、それに伴う新たな病気の傾向、先端の動物医療まで街の一次病院としてどう対応していくかについて幅広くお話をうかがった。 (取材日2014年8月21日)

がん、歯周病など動物達の加齢に伴う病気に対応

このクリニックはどんな特長がありますか?

開業して長く経ちますので、通ってくる飼い主さんと一緒に動物達の高齢化も進んでいますね。猫だと腎臓疾患、犬では心疾患などのいわゆる老齢疾患が見受けられるのですが、中でもがんなどの腫瘍や歯周病などが増えています。避妊去勢手術が今のように浸透していなかった頃から飼われている動物達だと、7、8歳を過ぎた頃から乳腺腫や乳腺がんの発症が高まる傾向にありますね。日本獣医がん学会にも参加し、最新の情報を積極的にキャッチして治療にあたっています。その他、顎の骨を溶かしてしまう歯周病や眼圧が上がる緑内障など、加齢に伴う他の疾患にも幅広く対応できることが当クリニックの特長です。

まるで人間のようですね。具体的にはどのような治療ができるのですか?

がんは主に外科手術によって摘出します。また、悪性リンパ腫のような血液のがんは抗がん剤による治療を行います。乳腺腫や乳腺がんの場合は、手術による乳腺の切除となりますが、予防のために早めの避妊手術をおすすめしています。1歳以下で行うと、がんの発生率がぐんと抑えられるというデータが出ているんですよ。がんに限らず、病気で悩まないためには、定期検診によりできるだけ早期発見、早期治療につなげることが大切です。歯周病については、1本1本の歯石をクリーニングしながら抜歯や化膿止めなど必要な処置を行います。この際、動物達は口を開け続けることができませんので全身麻酔を施します。犬ですと42本、猫は30本すべての歯をこの時にチェックしています。

そこまでできるんですね。先生が治療で大切にされていることは何でしょう?

まずは、飼い主さんのお話をよく聞くことです。そして動物達の現時点の状況をご説明し、必要な治療についてよくご理解、ご納得いただくこと。それがきちんと伝わることを何よりも大切にしています。ですから、わからないことや不安な気持ちがあったら、遠慮せずにお話していただけるとうれしいです。これは私だけでなく、病院の全スタッフが同じ姿勢を共有しています。

少しでも早く治すための充実した設備と頼りになる連携

医療設備もかなり充実していますね。

そうですね。ひとつひとつの治療に必要なので導入していたら、いつの間にかこれだけ集まっていた、というのが実際のところなのですが(笑)。最近新しくしたエコーでは、カラーで血流状態を確認できたり、腫瘍の進行度合をより精密にチェックすることができます。いつも、よりスピーディーに正確な検査結果を出し、より短時間で手術が済むことを目的に設備を整えています。当院では、こういった機器の取り扱いや検査の段取りなど、すべてを任せられる検査技師がいます。緊急時にも素早く正確なデータを取り、適切な処置に結びつけるために非常に活躍してくれています。また、公の試験に合格した認定動物看護師も揃っている点が当院の自慢です。

それは安心ですね。時間外の対応もされているのでしょうか?

夜間、当院が閉まっている時間であっても、横浜の救急対応センター(DVMsグループ)にて必要な治療を受けられるよう提携しています。もし夜中にセンターへ搬送された場合、その時の治療報告が明け方にはセンターからこちらに届きます。飼い主さんはいつも通り来院していただくだけで、そのまま継続した治療を受けられるようになっています。この他にも、横浜エリアには大学病院や高度医療センターなど二次診療の受け入れ先が多く、大切な家族である動物達を24時間体制でサポートするネットワークが充実しているのが魅力ではないでしょうか。

本当ですね。日頃からできる健康管理のアドバイスはありますか?

そうですね、やはり食事ではないでしょうか。昔のように犬なら庭につないでおく、猫は外で放し飼いという時代ではなくなり、室内にいることが当たり前になっています。ですから、人間が食べるようなものを口にして奇妙な嗜好がついたり、栄養バランスが偏って肥満や病気になるケースが増えています。そうならないためには、飼い始めの頃から、動物専用の栄養価の高いドッグフードやキャットフードを食べさせる習慣をつけることが大切だと考えています。室内に落ちているボタンやビニール、焼き鳥の串など食べられない物を誤飲することも増えています。とにかく何でも口にしてしまう癖がつかないよう、子犬・子猫の頃からのしつけがとても大切ですね。

治療以外でも頼れる動物のかかりつけ医

獣医をめざされたきっかけについて教えてください。

小さい頃から虫や動物が大好きでした。私はこの街で生まれ育ったのですが、「横浜」といっても当時は畑や田んぼが多く、自然豊かでたくさんの生き物があふれる場所でした。毎日、虫取りに明け暮れていたのを覚えています。あとは、北海道で大動物の獣医師をしていた母方の祖父の影響もあるでしょうか。ほんの数回しか会った記憶はないのですが、時折電話をしてくれて子どもながらに獣医師の祖父といろいろ話をしていました。大学に進学し外科の研究室に進んだときも、とにかく治療に直接的に関わりたいという思いから選びました。厳しく大変だと評判で、同級生が敬遠する不人気な研究室だったんですけどね(笑)。興味の薄いところにぼんやり行くことはできず、少しぐらい大変でも本当にやりたい分野を選びました。卒業後は川崎市内の動物病院で6年間修業し、当院の開業に至りました。

お休みの日はどのように過ごしているのですか?

中型バイクでツーリングに出かけます。少し疲れやストレスがたまった時にはぴったりですね。日帰りで行ける距離がほとんどですが、丹沢や宮ヶ瀬ダムあたりは道も空いていて風が気持ちよくて、好きな場所ですね。街中だとどうしても渋滞に巻き込まれてしまいますから、せっかくのストレス発散が台無しです(笑)。ですから少し山間に行く方が快適です。自然があふれる中を風をきってスイスイ走って行くのは最高ですね。

ありがとうございます。これからの展望とメッセージをお願いします。

―地域のかかりつけ医として今まで通り、幅広い治療に対応しながら各分野の知識を少しずつ深めていくことをめざしています。動物医療においても、学会や研究会など研鑚を積み続けるための場がたくさんあります。こういった場を生かし、いつもよりよい薬や医療機器、治療の手法についての情報収集を続けて行きたいです。歳をとっても変らずに吸収し続けていきたいですね。私の考える動物病院は治療だけでなく、動物の飼育の方法や栄養管理、病気の予防の相談もできる場所です。ですから、動物のことなら何でも話せる、地域のかかりつけ医として気軽に来ていただきたいですね。自己流や誤った情報で大切な動物達の健康を損なってしまう前に、動物への正しい接し方や、必要な知識への理解を獣医師と一緒に深めていくことで、より楽しくて幸せな動物との暮らしにつながればと考えています。犬、猫、うさぎ、ハムスターなど飼い始めが肝心ですので、どこのクリニックに行けばいいか迷われている方はぜひお越しくださいね。

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