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市川 崇 院長の独自取材記事

たかまるどうぶつ病院

(横浜市瀬谷区/瀬谷駅)

最終更新日: 2023/01/22

厚木街道沿いに位置し、瀬谷区に根ざした動物病院として近隣の飼い主から信頼を寄せられる「たかまるどうぶつ病院」。建物デザインにはさまざまな趣向が凝らしており、動物病院をイメージさせない。木のぬくもりに溢れる外観と院内、エントランスに配されたガーデニングの緑が心地よく迎えてくれる。待合室も広く、飼い主にも緊張を与えない配慮がうれしい。こだわりの動物病院の院長を務めるのが市川崇先生。獣医師である妻とともに開業して7年を迎える。穏やかな印象で優しそうな先生だが、「飼い主さんの希望に、できるかぎり寄り添うことをポリシーとしている」と話す表情には獣医師としての情熱を感じた。まんべんのない丁寧な診療に定評があるが、特に力を注いでいるのが、病気の予防、子犬のしつけや社会性を促す教室の開催。治療のみではなく、予防を啓蒙し飼い主やペットの交流にも繋がる動物病院でありたいという市川院長に、診療のこだわり、教室について、ご自身の歩みなどのお話を伺った。 (取材日2013年7月29日)

いざという時に頼れて、通いたくなる動物病院

木の温もりに溢れ、とても落ち着くデザインの動物病院ですね。

美容室にも間違えられることもあるんですよ。動物病院というイメージの敷居を、できるだけ低くしたいと思っています。病院らしくないというのは1番のモットーです。開院前にいろいろデザインを練っていた時、まず待合室を広く設けたいと考えました。飼い主さんも心地よく待っていただける空間であればと。あと、病気や予防薬、商品について書かれたポスターも最小限にしているのもそういったことです。ペットさんにも飼い主さんの緊張は伝わってしまうものですから。また、入口部分に置かれた植物や、木の風合いを活かしたログハウス風というのは私と妻の趣味ですね。アウトドアやガーデニングが好きなもので。私自身もリラックスして患者さんの診療にあたれるようにいろいろとデザインに気を配っています。

オープンして7年を迎えましたが、これまでの飼い主さんの反応はどうですか?

おかげさまで、気軽に連れて来られる動物病院と感じていただけていると思います。どこもそうだと思いますが、瀬谷区で開業してこれまでの感想としては、病院に対して、とても信頼を寄せてくれている飼い主さんが多いということです。皆さん、ペットさんと良い関係を築けている方々で、病気の予防にも積極的ですね。予防は最大の治療ともいいますし、予防を啓蒙していくことが獣医師としての役割だとも考えていますので、意識の高い飼い主さんに来ていただけてうれしいです。私の地元ではないので、開院当初は不安もありましたが、この場所で動物病院をやれて良かったと感じています。

往診にも力を入れているそうですね。

なかなか、ペットさんを動物病院へ連れて来られない高齢の方もいらっしゃいますし、ペットの高齢化も進んでいますので、そういった方々のお手伝いができればと。エリアは瀬谷区中心です。仕事で忙しい飼い主さんもいらっしゃると思いますし、往診には力を入れていきたいですね。ただ、当院は現在、私含めて4人、獣医師は私と妻の2人です。私が往診に出れば、妻がここをという態勢なので、遠方からの依頼の場合だと、十分に対応しきれない部分もあります。私としては困っている飼い主さんがいるならば、と考えているので、今後の課題ですね。

飼い主とペットの良い関係をパピーパーティで

シャンプー教室、歯磨き教室など、いろいろな教室を開催していると伺いました。

シャンプーや歯磨きの仕方が分からないという方もいらっしゃいますし、飼い主さん同士の交流にも繋がります。また、私自身も教室を通じてペットさんたちの健康状態を把握できるのもメリットです。特に歯磨き教室はニーズが高まっていますね。年齢が進むとワンちゃん、ネコちゃんともに歯周病にかかりやすくなります。口臭のもとにもなりますし、症状がヒドくなれば歯が欠落してしまう場合もあります。歯石除去もワンちゃん、ネコちゃんは麻酔が必要ですし、大掛かりな治療になってしまいます。そうならないためにも、普段から歯のケアというのは大切です。現在は、飼い主さんが多い成犬のワンちゃんを中心に開催していて、犬種や性格によっても違いますから、その子、その子に合ったデンタルケアをお知らせしています。また、最近は歯ブラシや歯磨きガムの種類など、ケアグッズも増え、当院でも充実させています。体毛や皮膚を清潔に保つシャンプー、歯周病にならせない歯磨き、両方とも予防目的の教室ですが、ペットさんや飼い主さんの交流の場を広めていきたいという思いが強くあります。このような教室を開催したのは、開院当初から行っているパピーパーティがきっかけです。

ワンちゃんのしつけや、社会性を広げる教室のことですね。

そうですね。現在で70回ほど開催しています。だいたい、ワンちゃんは1歳位である程度性格が決まりますが、生後2ヶ月から半年の数ヵ月間というのは、しつけや社会性に非常に大切な時期です。成犬になってからも修正できないとは言いませんが、難しくなります。この時期に、例えば飼い主さんとの関係だったり、他の子との交流だったり、教わったことや体験したことが、その子の行動に影響していきます。また、ペットショップやブリーダーが販売しているのも、この時期が多いですね。親や兄弟から引き離されて不安を抱えている子と、飼い主さんがどう付き合っていけば良いのかを知るという意味でも、パピーパーティというのは意義のあることです。教室で仲良くなった子もたくさんいますし、飼い主さんも積極的に情報交換をされているようですので、私としてもうれしいですね。もともと、パピーパーティを行う動物病院をという計画は、開院する前からありました。というのは、当院の名前にもなっている、「たかまる」という愛犬との思い出からです。妻の実家で昔から飼っていたワンちゃんで、しつけや社会性の重要さについてとても考えさせられる部分がありました。いわゆる、ハードボイルド犬というのでしょうか、私も何度も噛まれたことがあります。人に敵対心を持たないように、噛まないようにと妻と共に試みたのですが、残念ながら亡くなるまで変わりませんでした。苦い思い出ですが、ひとつの教訓として、たかまるにやってあげたかったこと、気を配ってやらなければいけなかったことを、私たちが開業するときは、飼い主さんたちに発信していきたいと考えていました。パピーパーティというのは当院の特色としていつまでも続けていくべきことだと思っています。

獣医師を目指したきっかけと、これまでの歩みをお聞かせください。

きっかけというと、やはり動物が好きだったことですね。生まれは葛飾区なのですが、母の実家は岩手県で畜産業を営んでいていました。小さいころ、田舎に連れて行ってもらうと、牛や馬がたくさんいて。それこそ、1日中ふれあっていたのを覚えています。でも逆に、葛飾の実家はアパートでしたので、動物を飼うことができませんでした。思い出しますね。母に「小動物とか、小鳥だったら飼ってもいい?」と毎日のようにねだっていたことを(笑)。今考えてみれば、母の田舎での動物とのふれあいと、実家で飼いたくても飼えない状況が上手く作用したというのか、高校生時代に自然と獣医師への道を決めていました。そうして、酪農大学獣医学部へ進学しています。大学では外科を学び、手術もそうですが、特にレントゲンやCTを用いた画像診断分野の知識を深めました。授業やサークルなど、それぞれに思い出がありますが、当時の自分にとって大きかったのが、ひとり暮らしをスタートして、初めて動物を飼える状況ができたということです。動物病院で里親を募集していた茶トラの猫をもらってきたり、ラブラドールレトリバーを安く譲ってもらって飼っていました。本当にカワイイ子たちで、今ではどちらも高齢になりましたが、自宅で元気にしています。また、妻も酪農大学獣医学部でしたので、このころに知り合っています。大学を卒業してからは東京に戻り、江戸川区の動物病院で勤務獣医師として従事しました。実をいうと、開業したいという意識は当時それほどなかったのですが、恩師でもある院長から開院を薦められたこと、さきほどお話したたかまるのことなどもあり、2人で開業しようと決意して今に至ります。

希望に寄り添える幅広い診療を、そして交流の場ともなる動物病院を

動物病院のこだわりを教えてください。

飼い主さんの希望に幅広く対応していくということですね。自分の診療スタイルに線引きをせず、臨機応変に。極端にいえば断らないこということでしょうか。もちろん、患者さんの症状によっては最良の治療ができる動物病院をご紹介しますが、そういったことも含めて、飼い主さんが求めていることに寄り添うということにこだわっています。例えばネコちゃんの洗い方がわからないなど、ちょっとしたことでも可能な限りは対応していければ。また、間取りにもこだわりがあって、できるだけオープンな空間を心がけています。当院は待合室から飼い主さんが手術室まで見通せる造りになっています。やはり、ご自身の可愛いペットさんがどんな治療を受けているのか心配でしょうし、飼い主さんに不安を感じてもらいたくないというのもありますね。

アウトドアにガーデニングと多彩な趣味をお持ちですが、休日はどんなリフレッシュをされていますか?

大学生時代は北海道ですから、自然の中で遊ぶ機会が多く、またアウトドアサークルに入っていたこともあり、アウトドア全般です。特に釣りとキャンプは大好きです。ここに通ってくれている飼い主さんに釣りが趣味の方がいて、一緒に行くこともありますよ。小田原方面まで行けば良い釣りスポットもたくさんあります。また、家族では奥多摩や秋川渓谷、山中湖や相模湖などで釣りやキャンプを楽しんでいます。根っからのアウトドア気質なのかもしれません。自然と接している時間が息抜きになっています。ただ、子どもが3人いるのですが、1番下の子が0歳なので、今は育児中です。もう少し大きくなれば、また家族揃っていろいろな場所に行きたいと思っています。

今後のたかまるどうぶつ病院の展望をお聞かせください。

往診については、これからも必要性は高まってくると思いますので、そういったニーズに万全な態勢をとれるようにしていきたいと考えています。そして、現在のコンセプトを突き詰めていきたいですね。もっと気軽に通っていただける動物病院づくりということです。その中でペットさんや飼い主さんが楽しめるイベントの開催など、さまざまなアプローチをしていければ。動物の命に携わる場所ですから、なんというか病院然とした雰囲気も大切ですが、病気の予防を考えた時にはやはり、まず飼い主さんが来たい、来やすいと思っていただける場所であることが必要です。治療目的でなくても、気軽に飼い主さんがペットさんを連れて来られて、交流もできる動物病院が目標です。

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