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布川康司 院長の独自取材記事

ぬのかわ犬猫病院

(横浜市戸塚区/戸塚駅)

最終更新日: 2023/01/22

横浜市戸塚。この地に生まれ育った布川康司先生が、1987年に開業したのが「ぬのかわ犬猫病院」だ。一般外来から眼科、歯科、消化器科、泌尿器科、など、幅広い内科診療を標榜している。また、軟部外科や整形外科などの外科領域も得意とする布川院長。クリニックではほぼ毎日、外科手術を行っている。最大の特徴は、外科手術後に動けなくなってしまったペットのためのリハビリテーション科だ。専用のリハビリルームを設け、ストレッチやマッサージなどを継続し、以前のように動ける身体づくりをサポートしてくれる。「患者さん、そしてスタッフの要望一つ一つを積み重ねてきたら、今のクリニックができた」と話す布川院長に、クリニックの特徴や患者、スタッフへの思いをじっくり伺った。 (取材日2015年10月7日)

内科から外科、リハビリテーションまで、高い精度で一貫して対応

クリニックの特徴をお教えください。

内科領域から外科領域、犬猫の診療に対して様々な希望に応えられるように診療していることでしょうか。当院では、去勢・避妊手術などの基本的な外科手術から大学などで取り組む大規模な手術にも対応しています。最近では、動物の負担を少なくしたいという飼い主さんの希望にお応えできるよう、内視鏡を用いた腹腔鏡や関節鏡などの低侵襲外科領域にも取り組んでいます。以前は私だけが手術を行っていましたが、今では優秀なスタッフが増え、各分野に精通した獣医師がどんどん新しいチャレンジをしてくれるので、より高いレベルの医療を提供できていると確信しています。これからの医療には、チームを組んで困難な疾患にも諦めず取り組むことが大切です。内科領域においても、簡単に治すことのできない疾患であったとしても院内で様々な議論を重ね、完治に導けるよう多角的な視点から最良のケアを施せるようにしています。現在は獣医学でも、一つの治療に特化したスペシャリストが増えています。そうしたスペシャリストとしての取り組みを行いながら、各スタッフの力を結集して犬猫の全科診療ができる動物病院。どんな診療も高い精度で対応できる、いわば犬猫の究極のジェネラリストになることを当院は目指しています。

スタッフ教育にも力を入れているそうですね。

私は、チーム医療が要だと考えています。その先生がいなければ治療が続かないということがないように、スタッフ全員で患者さんの情報を共有。いつでも同じ医療が提供できるように努めているのです。当院には獣医師が12名在籍しており、その全員が得意を伸ばしていけるように、大学病院での研修や勉強会などに積極的に参加してもらっています。そうして各々が新しい知識や技術をクリニックに持ち帰ることができれば、一流のチームとなれますよね。よりよいクリニックづくりに欠かせないのは、何より人財です。どんな組織であっても、人の力を育てていかなければ成長はありません。だからこそ、フレッシュな気持ちを持った若手がしっかりと学べる場を整えてあげることが大切だと思っています。スタッフには日頃から、「最終的な責任は私が取るから、どんどんチャレンジしてごらん」と話しています。いつも高いモチベーションの中で、いきいきと働いてほしいのです。

リハビリテーション科の標榜は珍しいですよね?

ペットも人間と同様、外科手術の後に以前のように動けなくなってしまう子がたくさんいます。しかし、リハビリテーションを行うことでこれまで通りに歩けるようになったり、元気に走り回ることができるようになるのです。ペットと飼い主さん、看護師が入っても十分な広さのあるリハビリルームを設け、たっぷり30分から1時間のリハビリテーションを行っています。続けていただくことが大切ですから、ストレッチやマッサージなどの方法を飼い主さんにも覚えていただき、ご自宅でも実践できるようにご指導していきます。リハビリルームでは、バランスボールやヨガマットなど、なるべく飼い主さんでもお気軽にご購入いただけるグッズを使用していますよ。看護師たちもリハビリテーションに力を入れており、熱心に講習会に参加してくれています。それを全体にフィードバックしてもらい、クリニック全体で飼い主さんとペットたちをサポートしていっています。

飼い主の気持ちをくみ取りケアしていくことも獣医師の役目

飼育前相談や教室の開催もしているのですね。

飼育前相談は、ご予約をいただいて一人ひとり時間を取り、たっぷりお話しをお伺いしています。ペットを飼いたいけれど、はじめて飼い主になる場合はわからないことだらけですよね。ライフスタイルに合わせて無理なく飼えるペットはいるか? などの基本的なお悩みから、どんな病気の心配があるか? 予防はどうやってするのか? そんな病院ならではのアドバイスもさせていただきます。「ペットを飼うってどういうことなんだろう?」という疑問や不安点に、どんなことでもお応えしていますよ。毎月開催している教室は、年齢に合わせたしつけや歯磨きの仕方、シャンプー、グルーミングなど、さまざまご用意しています。看護師手作りのスライドを使用し、わかりやすく、そして楽しく開催していますよ。そこから長く通ってくださるようになる患者さんもたくさんいて、交流の場の一つにもなっています。

患者さんと接する際に気を付けていることは?

ペットは言葉が話せない分、病気が進行してしまってから来院される場合がほとんど。すると飼い主さんは、私がもっと早く気付いていたらこの子は苦しまなくて済んだのではないかと、自責の念が強くなってしまうのです。しかし、後ろ向きのままでは決していい治療はできません。そのため、飼い主さんの気持ちのケアまでしていけたらと考えています。スタートを後悔するよりも、ゴールに向けて前向きに治療に取り組んでいただけるようにサポートしていきたいのです。また、いくら病気が治っても飼い主さんの心に何か引っかかりが残ってしまっていては、いい治療だったとは言えません。だからこそ、飼い主さんと常にコミュニケーションを取りながら気持ちをくみ取っていけるように心がけています。

そういったお考えを持たれたきっかけは?

私が獣医師になった当時は、まだ動物病院が少ない時代でした。当然、ペットを飼っている人たちも多くなくて。それにもかかわらず、動物病院には日々多くの飼い主さんがペットを連れていらっしゃったのです。皆さん、ペットたちを非常に大切にされていて、病気を心配して心を痛めてらっしゃって。だからこそ、私たち獣医師の何気ない一言で傷付いてしまうのですよね。その時の恩師には、「五感を磨きなさい」と教えられました。それは、飼い主さんの気持ちをくみ取るという意図もありますし、CTやMRIなどの検査機器が充実していなかった当時、触診や問診で病気を絞り込まなくていけないという意図もありました。感覚を磨くことで、ペットの病気も飼い主さんの心のサポートもしていけると学びましたね。

スタッフ満足度をあげることが、患者満足度につながる

開業はずっとお考えだったのですか?

生まれ育った戸塚で開業して、30年近くが経ちます。私が開業を決意したのは、私自身、そしてスタッフ全員が働きやすいクリニックをつくりたかったから。現在のクリニックは、スタッフや患者さんの要望を一つ一つ積み重ねていった結果です。安心して働ける条件をしっかりと確保してあげることで、スタッフ満足度があがります。するとおのずとクリニックの雰囲気もよくなり、患者さんに還元していくことができますよね。それが結果的に患者さんの満足度にもつながっていくのだと思うのです。スタッフが気持ちよく働ける環境は、院内づくりにも反映しています。スタッフルームの確保や広くきれいな院内はもちろんですが、仕事やプライベートで落ち込んでいる時に少しでも気分をリフレッシュしてほしいと考えて、四季を感じられるサンルーフを設けました。そこでは、スタッフが集まってバーベキューをしたりと親睦を図る場にもしていますよ。これからも、要望があればどんどん取り入れていき、クリニックのスタイルを進化させていきたいですね。

今後の展望をお聞かせください。

ぬのかわ犬猫病院が、次の世代にもずっと続いていくクリニックであってほしいと願っています。そのため、最近の私は診察に出ずに裏方に回っていることが多いのですよ。若手の獣医師をどんどん診察に出し、経験を積んでいってほしいのです。私が引退するその日までに、このクリニックと患者さんを安心して任せられるように、今からたくさんの機会を与えてあげたいと考えています。もちろん、患者さんにはご迷惑をおかけしないよう、必要があればすぐに私が対応します。そうして、これから何十年先までつながっていくクリニックになることで、地域に貢献し続けていきたいですね。地域にとって動物病院を馴染みのある場にするために、近隣の小学生を招いて職業体験なども行っています。楽しく動物について学んでもらえればうれしいですね。これからもそんな活動にも積極的に参加し、ずっと根付いていけるクリニックをめざしてまいります。

最後に、お忙しい先生のリフレッシュ方法は?

現在、患者さんのご紹介でFM横浜のラジオ番組に参加しています。一対一でパーソナリティーさんとお話しできる環境は、何だか診察に似ていて。それがすごく楽しいですね。お気に入りの曲をラジオで流せることも、音楽好きとして嬉しいです。また、体力づくりもかねて3年前からマラソンをはじめました。はじめは1キロも走れなかったのですが、今では休日になると毎回20キロは走っていますよ。今度、57歳にして初の大会に出場予定です。健康体でいることは、医師としては欠かせないこと。自分自身が健康でいないと、他者の健康をお守りすることはできませんから。

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