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堤谷公平 院長の独自取材記事

ながつたペットクリニック

(横浜市緑区/長津田駅)

最終更新日: 2023/01/22

東急田園都市線とJR横浜線が交わる長津田。駅から少し離れると大きなマンションが立ち並び多くのファミリー層が居住している。そんな地域の人たちがショッピングに立ち寄るホームセンター内のペットショップの隣に「ながつたペットクリニック」はある。「まだこの病院に来て日が浅くて」と照れ笑いで出迎えてくれたのは院長の堤谷公平先生。獣医師になって8年というフレッシュな堤谷先生は、7年間、他の動物病院での勤務を経て4月にこの医院の院長に就任した。話好きと自ら語るように診療においても飼い主との対話を大切にし、ペットと飼い主の幸せな生活のため日々アドバイスをしている。取材時に声をからしていたことがその熱心さを物語っているようだった。さわやかで親しみやすい笑顔とハキハキとした話し方が印象的な若き獣医師堤谷先生に、獣医師を志したきっかけや飼い主とのコミュニケーションについて、また、将来の夢などたっぷりと語っていただいた。 (取材日2012年4月23日)

初めての人でも大丈夫。気軽に頼れる動物病院

院長に就任されて間もないそうですね。

はい。この医院の院長になってもうすぐ一ヵ月になります。それまでは横浜市内と八王子市内の動物病院で、合わせて7年間勤務してきました。以前、僕の妻がこちらのクリニックに勤めていたということもあり、縁があって僕が院長に就任することになりました。まだ勤務開始からの日が浅く、毎日慌ただしく過ぎていきますが、スタッフと協力しながら診療にあたっております。住宅地のホームセンター内という立地もあり、近隣で犬や猫を飼われている方を中心に来院されます。

ペットショップと隣接することで今までと違うことはありますか?

一番の違いは飼い主さんの動物飼育経験の違いだと思います。今まで勤めていた病院はペットを長く飼っている方が多かったのですが、当院はペットショップの隣にあることから、ペットを購入し飼い始めたばかりという方が多く来られます。飼い主さんの年齢層も比較的若いですね。初めてペットを飼う方は、どのように飼えばよいか不安に感じることが多いと思うので、しつけや予防などの一年目の基本的な流れやその後の暮らし方についてアドバイスをしています。初めて動物病院に訪れるという方も少なくありませんので、時間をかけて丁寧に説明し、不安なくペットとの生活をスタートできるようにお手伝いをしています。

初めての動物を飼う方々と接する際、大切にしていることはなんですか?

たくさんお話をすることですね。初めて動物病院に来た人は「動物病院ってどんなところだろう」と緊張されていると思います。せっかく動物病院に来たのに、聞きたいことが何も聞けないうちに診療が終わってしまうということにならないように、僕のほうから具体的に聞き出すようにしていますね。最初に「今日はどうされましたか?」と聞いた時には何も出てこなくても、動物の全身をチェックしながら世間話を交えてコミュニケーションをとっていると、自然と飼い主さんのほうから気になっていることを話してくれるようになるんですよ。僕はもともと人と話をするのが好きなので、飼い主さんからも気軽に話ができるような雰囲気作りを心がけています。

努力が報われるオーナーからの「ありがとう」の言葉

重病のペットの場合、どのようなスタンスで向き合うようにしていますか?

ペットが重い病気にかかったときに、すべてを犠牲にしてでも治療したいという飼い主さんもいれば、治療の必要はないと判断する飼い主さんもいます。獣医師としては、やはり、最後まで治療をあきらめずに続けてほしいと思う反面、それによって動物が苦しい思いをすることや、飼い主さんの日常生活が崩れてしまうのではないかという懸念もあります。最大限の治療をすることも、自然のままにすることも、一概に良し悪しを決めることは出来ません。飼い主さんと話をしていく中で、その家庭にとっての最善の選択肢を見つけられればと思っています。

そもそも、なぜ獣医師になられたのですか?

実は、小学生の頃は動物が苦手でした(笑)。当時、住んでいた地域には野良犬がたくさんいて、体が小さかった僕は、その野良犬たちが物凄く怖かったんです。追いかけられたこともあり、よくトラウマにならなかったと思いますね。でも、その後体も大きくなって、友人がペットを楽しそうに飼っている姿を見るうちに、自分でもペットを飼いたいという気持ちになっていました。最初に飼ったのはオスのシェットランドシープドッグでしたが、彼との生活が非常に印象深く、高校で進路に悩んだ時、獣医師としての一生を歩む決意をさせてくれたのは彼だと思っています。実際に獣医師になってみて、当時の想像とは違うと感じることもありますが、動物の病気が治り、飼い主さんに「ありがとう」と言われた時は、それまでの苦労も報われ、獣医師になってよかったと心から感じますね。相棒のシェットランドシープドッグは昨年、16歳で眠りにつきましたが、彼には今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

お忙しいなか、休日はどのように過ごされますか?

妻も獣医師なので、休みはできるだけ合わせて取るようにしています。二人で買い物や映画を観に行ったり、妻の好きなディズニーシーに行ったりして過ごしていますね。共働きですので、家事はしっかりと分担しているつもりです。洗い物やゴミ出しは僕の担当なので、ため込んでしまうと休日も家事に追われることになりますね(笑)。料理も交代で作っているのですが、妻の当番の日はおいしくて栄養のある物が並ぶのに、僕の作った時はちょっと残念な内容になってしまうので申し訳なく思いますね。

目標は「町の話せる獣医さん」

最近のペット事情について気になることはありますか?

最近の飼い主さんは予防に対する意識が高く、ペットの健康維持にたいへん熱心です。しかしその反面、ペットを動物として扱っていない人が多くなったようにも思われます。家族の一員として愛情をかけることは良いことですが、犬は犬、猫は猫であり、人間の子どもと同じ感覚で育てたり、人形のように可愛がるだけでは、しつけの面などで問題が増えてしまいます。愛情が間違った方向に行ってしまわないように、動物の特性をよく知った上で、かつ大事な家族として一緒に暮らしてほしいですね。また、インターネットの普及や散歩仲間との交流の増加により、ペットに関する知識が情報過多になっているのが気になります。多くの情報を容易に得られるようになったのは歓迎すべきことですが、残念ながらそれらの情報の中には鵜呑みにするのは危険といえる情報も少なくありませんので、気になることがあれば、気軽に我々動物病院スタッフに相談していただきたいですね。

将来の夢や今後の展望について教えてください。

「町の話せる獣医さん」のような存在として、地域のペットと飼い主さんを支えていきたいですね。獣医学も多様化し、全てを僕一人で対応するのは難しいかもしれませんが、ペットと飼い主さんの近くに立ち、よりよい生活を送れるようにアドバイスしていけたらと思います。また、当院の院長に就任してまだ日は浅いので、来院される飼い主さんが何を求めているかをこれからも感じ取り、皆さんの要望にあった対応をしていきたいと思います。

動物たちと楽しい生活を送るため、読者にメッセージをお願いします。

獣医師という立場から言えば、ペットの健康管理において最も重要なことは飼い主さんによる観察だと思います。いざ病気になったときに実際に治療を施すのは我々獣医師ですが、それは誰かがペットの異常に気づいてこそのことです。そして、ペットの小さな異常を最も敏感に察知できるのはペットの一番近くにいる飼い主さんですから、皆さんにはそのことを是非心に留めておいてもらいたいと思います。そして獣医師としてではなく一人の飼い主として「ペットとの幸せな生活」とは何かと考えれば、それはペットとの暮らしの中にある嬉しい時や楽しい時、苦しい時や悲しいときなど全ての場面で、ペットと自分との繋がりを実感できることではないかと思います。

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