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松葉洋宗 院長の独自取材記事

アルフペットクリニック

(川崎市川崎区/川崎新町駅)

最終更新日: 2023/01/22

「アルフペットクリニック」は日本鋼管病院の裏に、2012年6月にオープンしたばかりの動物病院。院長は、救急医療も行う1.5次の診療施設で長年腕を磨いてきた、松葉洋宗先生。脳腫瘍や心臓病、呼吸器疾患といった難しい病気の診療に長けているだけでなく、エキゾチックアニマルの診療についても豊富な経験を持つドクターだ。「通り一遍の診療でなく、一頭一頭に誠実に対応していきたい」と話す、その言葉通り、とても真面目でやさしいお人柄の先生だ。実は、医院名の「アルフ」は、長年診療している13歳のラブラドールレトリバーの名前。そんなエピソードからも、先生の温かいお人柄を垣間見ることができる。穏やかな口調のなかにも動物医療に対する情熱を感じさせる松葉院長に、診療に対する思いを語っていただいた。 (取材日2012年9月21日)

高度医療施設での臨床経験を地域医療に生かしていきたい

オープン間もない新しいクリニックだそうですね。

はい。オープンは2012年6月18日です。ここは以前から動物病院だった場所で、前の先生が休診されていたのを知人から紹介され、場所を引き継ぐ形で開業しました。機器についてはそのまま引き継いだものもありますが、血液検査や超音波検査の機器、デジタルレントゲンなどは最新のものを導入しています。実際に診療を始めて感じるのは、このあたりの地域は昔ながらの下町情緒が残っていて、住民の方は皆さん本当に優しくて、情に厚いんですね。ねこちゃん、わんちゃんをかわいがっている方も多く、「猫を拾ったからちょっと診てくれませんか」と連れくる方もいる。そんなふうに日常生活のなかに動物が溶け込んでいる地域だけに、皆さんが動物と一緒により楽しく、充実した毎日を送るためのお手伝いをさせていただきたいと考えています。

勤務医時代は長く救急医療に携わってこられたそうですね。

初期診療施設(1次)と高度医療施設(2次)の中間的位置づけの1.5次の開業病院や、2次施設で脳炎や脳腫瘍・心臓病・呼吸器疾患・脊髄疾患などの重傷症例を数多く診療してきました。そうした経験で培った専門知識や診断能力を生かした医療を、この地域で提供していきたいと考えています。一般の開業医の先生ではあまり経験することがないような症例も診てきましたから、例えば脳腫瘍や脳炎の場合、手術こそ当院ではできませんが、適切な先生にご紹介することが可能ですし、術後のケアに関しては責任を持って対応することができます。あるいは発作を起こしたり、病状が急変した際も、すぐさま高度医療センターに送るのではなく、ある程度の処置でしたら当院で十分対応することができます。その点は、安心してお任せいただけるのではないかと自信を持っています。

エキゾチックアニマルの診療経験も豊富だと聞きました。

ハムスター・ウサギ・フェレット・鳥類・爬虫類など、基本的にあらゆる動物に対応します。以前勤めていた三鷹獣医科グループはエキゾチックアニマルも扱う病院だったので、スローロリスといった小型の猿やフクロウ、キンカジューというタヌキ科の動物など、珍しい動物をたくさん診てきました。ゾウガメをトラックに積んで連れて来たオーナーさんもいましたね(笑)。エキゾチックアニマルを診てくれる病院が近くになくて困っているオーナーさんは結構多いので、そうした方々のお役に立つことができるのではないかと期待しています。

ペットとオーナーの生活の質まで考慮した医療の提供が目標

医院名の「アルフ」とは、長年診察している動物の名前だそうですね。

三鷹時代から診ている、13歳のラブラドールレトリバーがアルフちゃんです。医院名にしたのは、アルフちゃんが私にとって一番長いお付き合いの患者さんだったからです。クリニックのロゴマークのモデルもアルフちゃんなんですよ。オーナーさんは清瀬にお住まいなんですが、私が川崎に開業してからは、川崎まで長い距離を車で通院してくださっています。そういう長いお付き合いのオーナーさんは、ほかにもたくさんいらっしゃいって、獣医師として本当に幸せなことだと思います。また、ペットを亡くしてしまったオーナーさんが、新しいペットを連れてまた受診してくださったときは、こんなにも私のことを信頼してくださっているんだと、うれしさで胸がいっぱいになります。この仕事をしていて本当によかったと感じる瞬間ですね。

日々の診療で心がけていることはありますか?

まずは一頭一頭、時間をかけて丁寧な診療を行うことです。原則、予約診療の形を取っているのもそのためです。また治療方針を決める際には、オーナーさんのご希望を尊重するのは当り前のこととして、治療のメリットやデメリット、ペットやオーナーさんの生活の質までを考慮し、複数の選択肢を提示することを心がけています。例えば、末期がんの場合、手術や抗がん剤治療、放射線治療をする方法もありますが、オーナーさんが多くを望まないのであれば、鎮痛剤で痛みを和らげるだけの緩和治療を行うこともあります。逆にあえて高度な治療を選択する場合もあります。最近では19歳のねこちゃんの抜歯をしました。通常、そのくらい高齢になるとリスクの高い麻酔は避けるものですが、その子は歯が痛くてほとんど食事ができない状態でした。そこで飼い主さんにご了解いただき、心臓や肝臓に問題がないことをきちんと検査で確認したうえで、抜歯しました。その結果、ご飯をしっかり食べられるようになって、今はとても元気にしています。確かにリスクという点では、麻酔をかけたことで寿命は少し短くなるかもしれませんが、歯を抜かずにつらい生活を続けるのと、どちらがその子にとって幸せなのかということなんです。もちろん決めるのはオーナーさんご自身ですが、専門家の立場から、オーナーさんの選択をサポートするような幅広い選択肢をご提案できるよう、努めていきたいと考えています。

小学生の時からの夢を叶えて獣医師に

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

小さい頃から動物が好きで、よく動物関係の本や図鑑を読んだり、魚を釣ったり、動物と遊んだりしていました。ですから小学生くらいの時にはもう、将来は獣医師になると決めていました。ただ遺伝子医学や遺伝子工学にも興味を持っていたので、獣医大学には進学したものの、当初の専攻は臨床ではなく、公衆衛生学を選択しました。そこで細菌や人獣共通感染症、毒性学の勉強をしていましたが、ちょうどその頃から動物医療の世界が飛躍的に進歩しはじめ、治療技術が目覚ましく向上する一方で、MRIやCTといった高度医療機器も導入されるようになってきたんですね。そんな状況を見ているうち、私自身も臨床への興味が強くなり、思い切って臨床に転向することを決めました。一般の獣医師の先生と比べると、少し変わった経歴ではありますが、結果として基礎医学の分野から臨床まで系統だって学ぶことができたことは、現在の診療にも大いに役立っていると思います。

基礎医学から臨床への転向はご苦労も多かったのではないですか?

確かに学ぶことがたくさんあって、一生懸命勉強するうちに5年、10年があっという間に過ぎてしまいました(笑)。私がいた三鷹獣医科グループの院長は、日本よりも10年から20年動物医療が進んでいる、アメリカの著名な先生から直接教えを受けた方で、アメリカ式の診療を積極的に取り入れていました。その院長のもと、私もアメリカの先生方が来日して行うセミナーや講義に積極的に出席し、眼・心臓・消化器・皮膚病などの専門分野からエキゾチックアニマルの診療まで、幅広い知識を習得しました。さらに病院に帰れば、1.5次の施設ですから、セミナーで学んだことを生かせるような症例に、実際に触れることもできる。本当に恵まれた環境で経験を積むことができたと思っています。

先生の今後の展望を教えていただけますか。

まずはこのクリニックをしっかりと軌道に乗せることが先決ですね。そのうえで、将来的にはエキゾチックアニマルを診る拠点を増やす意味でも、いくつか分院を立ちあげ、ネットワーク化することで、地域のオーナーさんたちの幅広いニーズにお応えして行きたいと思っています。そうした夢を実現するため、次の世代の獣医師育成にも力を注いでいきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

通り一遍の診療ではなく、一頭一頭に誠実に対応することを診療モットーとしています。緊急疾患からワクチンの接種・健康管理・しつけ・生活のアドバイスまで、どんなことにも対応できますので、なんでも気軽にご相談にいらしてください。

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