早期治療で余命期間が2倍以上に猫の命を救う慢性腎不全治療 (ひがしやま動物病院 ) | 動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

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ひがしやま動物病院

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東山 哲院長
 
医療トピックス

早期治療で余命期間が2倍以上に猫の命を救う慢性腎不全治療

ひがしやま動物病院
シニア期の猫になると発生率が急増し、「ほとんどの猫の死因につながる病気」と言っても過言ではない慢性腎不全。初期には目立った症状がないため、末期に発覚した段階では余命宣告されることも多い。しかし的確な治療さえ行えば、残された時間を倍以上まで引き伸ばすことが可能なのだ。日本でも有数の、猫の診療に特化した「ひがしやま動物病院」の東山哲院長に、病気の予防法や具体的な治療内容などを伺った。(取材日2014年3月31日)

まずは定期的な検診で早期発見を。その後は食事制限をメインとした治療で、進行を遅らせることが重要

Q 猫の慢性腎不全とはどのような病気ですか?
▲「初期は症状がほとんどないため、飼い主が気がつきにくいのが難点です」
一言で言うと「腎臓が壊れて機能しなくなった状態」が腎不全で、これが慢性化してしまったのが慢性腎不全です。腎臓は血液から液体成分をこしとる、ざるのような働きをします。腎臓が正しく機能しなくなると尿の濃度が薄くなり、その分尿量が増えるというサインが現れます。また、腎機能に障害が出ると、外に出て行くべき老廃物が体内に残り、有害な老廃物が体に蓄積されてしまう「尿毒症」という症状も発生します。赤血球を作るホルモンを分泌しているのも腎臓ですから、腎臓が機能しないと新しい赤血球が造られず貧血に陥ります。そして「食欲がない」「急に痩せてきた」など、明らかな変化が現れた頃にはすでに末期になっていることが多いのです。

Q 慢性腎不全の原因になるのはどんなことですか?
▲近年は猫の高齢化も進んで、腎不全の発症率も伸びてきている
11歳以上の高齢の猫になると、腎不全の発症率が高まります。また、偏った食生活を続けていたり、慢性的な炎症疾患、ウィルス疾患などが原因となることもあります。それ以外にも、遺伝的要素や猫の品種によっても発生率が異なります。例えば、ペルシャ猫は他の猫よりも腎不全になりやすいと言われています。心臓病から腎臓疾患に発展することも多いため、心臓に負担がかかりやすい大型猫は、腎不全になりやすいという傾向もあります。しかし原因不明の腎不全も多いため、どんな猫でも油断をしてはいけません。

Q 具体的な治療法を教えてください。
▲食欲増進剤を使用するという新しい方法は、猫に詳しい医院だからこそできる治療
慢性腎不全は残念ながら完治させることはできませんので、進行を遅らせて少しでも余命を長くするための治療を開始します。まずは、腎臓に悪影響を与えそうなあらゆる要素を取り除くことから始まります。具体的には、たんぱく尿や貧血の改善、脱水症状の緩和、血中のリン濃度を下げることなどです。内服治療や注射を用いるケースもありますが、メインとなるのは食事療法です。良質な蛋白や失いがちなビタミンを効率的に摂取し、リンやナトリウムを制限する腎疾患専用の療法食を食べていただきます。腎不全になるとただでさえ食欲が落ちますので、慣れない療法食を猫に食べさせるのは困難です。しかし猫が食べるのを嫌がったからといって、飼い主が途中で投げ出してはいけません。2週間ほど根気強く続ければ、慣れて食べるようになりますので頑張ってください。一般食を食べ続けた腎不全の猫の、発症後生存期間が平均264日なのに対し、療法食を食べ続けた猫は633日生きたというデータもあります。

Q 普段からできる腎不全の予防策はありますか?
▲質の良い食事と十分な水分を与えることが腎不全の予防につながる
まずは食事の内容に十分に気をつけてあげることです。塩分を控えめにして、良質なたんぱく質を含んだ食事を中心に与えることが理想的です。高塩分な餌ばかりを食べ続けた猫は、いざ病気になったときに塩分の少ない処方食を食べようとしませんので、幼年期からしっかりと食事管理をすることも大切です。もう一つ注意していただきたいのが、ビタミンDの摂取量です。ビタミンDには、腎臓に悪影響を与えるリンの吸収を助けてしまうという働きがあります。しかし、ビタミンDは食品の成分表示に記載されていないことが多いので、飼い主さんも分からないのです。きちんと知識のあるドクターに、今自分が猫に与えている食品に問題がないか、アドバイスを受けると良いでしょう。水分をたくさん摂取することでも、ある程度の予防は可能です。

Q 早期発見のためには何が必要ですか?
▲猫のライフステージに応じた検診を実施することが早期発見のカギ
定期的な検診によって、猫の体の状態を常にチェックすることが何よりも大切です。7歳を過ぎたら1年に1回、10歳を過ぎたら1年に2回くらいのペースで検診を受けるのがベストです。腎機能はとても大切ですが、意外とそれを認識していない飼い主さんも多いので、まずは飼い主さんにきちんと知識を持っていただきたいですね。定期健診を受けていても、その猫の年齢やライフステージに合わせた的確な検査をしないと、病気が発見できない可能性もあります。飼い主さんがドクターに対して、「こういうことも検査して欲しい」とリクエストするぐらいが良いと思います。当院では、尿検査、触診、超音波、血圧チェックなど、腎臓に関連しそうなことは一通りチェックしますのでご安心ください。

東山 哲院長からのメッセージ

慢性腎不全は早期発見と的確な治療が何よりも大切。そのためには、猫に詳しいドクターのもとで定期健診を受けましょう。そしていざ病気が発覚したら、あきらめないで治療を続けることが重要です。こういった治療は猫が嫌がってしまうと、飼い主さんのモチベーションも持続しません。当院では、猫にストレスのない環境で快適に診療ができる“キャットフレンドリーなクリニック”をコンセプトにしています。猫にやさしい通院の仕方などのガイドラインを作成し、猫が安心して診療が受けられるように工夫を凝らしています。犬の診療の延長ではなく、猫には猫ならではの診療の仕方や、独特の疾患や中毒があります。私は毎年海外の学会にも参加し、新しく正確な知識を常に取り入れて、猫の健康で幸福な生活をサポートしていきたいと思っています。

 
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