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山本剛史院長、吉田美樹先生 の独自取材記事

レオ動物病院

(調布市/国領駅)

最終更新日: 2023/01/22

京王線・国領駅から3分ほど歩くと、通り沿いにイルカのオブジェが見えてくる。ドア越しに中をのぞくと、看板犬、猫の可愛らしい顔が見えた。「レオ動物病院」は気さくに話をしてくれる山本剛史院長を中心に、笑顔が素敵な吉田美樹先生、看護師、動物スタッフが来院者を明るく迎えてくれる、家族的で温かな動物病院だ。「診療では1つの部位だけではなく、全部を診ています。飼い主さんでも気づかない変化を見つけてあげるのが、私たちの仕事」と山本院長。今回は、山本院長、吉田先生にお時間をいただき、動物との出会いから日々の診療の話、ともに暮らすペットのことなどお話を伺った。 (取材日2015年4月17日)

小さな相談から手術まで、幅広く対応できる動物病院

こちらができてからは、どれくらいになりますか?

【山本院長】10年になります。三鷹市のライオン動物病院の分院としてスタートして以来、私が分院長として診療にあたり、2015年1月に独立しました。独立した理由の1つは、さらに新しい挑戦がしたいと思ったからです。例えば、ここは調布飛行場が近いので、神津島から足を運んでくださる飼い主さんもいるんです。私は往診が好きなので、将来的には自分が島に出かけていき、診療する機会が持てたらと考えています。現在は、調布はもちろんのこと世田谷や狛江、三鷹、府中のエリアにも行って往診をしています。それともう1つ、私は特に皮膚治療が得意なのですが、どの獣医師もそれぞれ得意な分野があります。各々の強みを生かし、1つのことに時間をかけて診られるような病院をつくりたいという思いもあって、今はそのために準備をしている段階ですね。

どんな飼い主さん、動物たちが多いですか?

【山本院長】なじみの飼い主さんも多く、当院や当院のスタッフと合う人が集まっているという印象です。動物を家族みたいに大事にしていて、治療に関する説明も、1つ1つきちんと理解しようとしてくださる方が多いですね。それから、病院のことをとても大事にしてくれます。いろんな病院に行くというよりは、1人の先生とのつながりを大切にしてくれるというのは、とてもありがたいことだと感じています。病院に来る動物たちの中には、多頭で飼われているワンちゃんや、新しいマンションのお宅で飼われているネコちゃんも多いですね。ハムスターやモルモット、ウサギなどのエキゾチックアニマルを診療できるのも、当院の特徴の1つです。

治療はお2人で診ているのですか?

【山本院長】一般診療は2人とも診ますが、手術については、軟部外科中心であれば大抵、私が担当しています。飼い主さんからは、「ここで手術が受けられるんですか?」と安心していただけることも多いです。 【吉田先生】私は大学時代、腫瘍内科の研究室に所属していましたので、現在も特に腫瘍の分野を得意としています。腫瘍かどうかの診断は、最終的に山本先生と相談し、より正確な判断ができるように努めています。その結果、外科の手術が必要になれば、山本先生にお願いしています。

山本院長と吉田先生は、なぜ獣医師になろうと思ったのですか?

【山本院長】小学生の頃から動物が好きで、実家では犬やインコを飼っていました。父方の実家は農家で牛もいましたので、その出産にも立ち合ったことがあります。特に強い思いが芽生えたのは、高校2生の時に家族で三重県の鳥羽水族館に行ったときです。イロワケイルカというイルカが本当にかわいくて、たちまち虜になりイルカの飼育係にあこがれました。しかしプールの端で元気のなさそうなイルカを見つけ、動物を元気にする獣医師になって病気を治せたらいいなと思い、獣医師を目指すようになりました。だから、当院の看板はイルカのオブジェが目印なんです。 【吉田先生】私は意外と現実的な理由なのですが、「女性は手に職をつけたほうがいい」という両親の勧めが大きかったですね。もともと実家で犬を飼っていたので、動物に対するなじみもありましたし、医学や薬学、生物学なども興味があったので、獣医師を選びました。実は私、昔から顕微鏡をのぞくのが好きで、実際に活用できる仕事がいいなというのもあり獣医師を選びました。

予防に努め、小さな変化も見逃さない

診療では、どんなところに力を入れていますか?

【山本院長】病気を治療するのはもちろん重要ですが、当院では「病気を予防する」という観点を常に意識しています。症状が悪くなってからでは治療に時間がかかる上、ワンちゃんネコちゃんにも大きなストレスがかかってしまうからです。定期的にチェックしているのは、皮膚と歯、そして体重管理の3つ。まず皮膚に関しては、全身を触って確認したり、日頃のスキンケアやシャンプーについてアドバイスをしています。歯については、炎症や歯垢のつき具合を診ています。口の中は、飼い主さんでも奥の方までは触れないと思いますが、例えば知らないうちに歯周病が進行し、口の中から顔の皮膚に向かって穴が開くこともあるので、注意が必要です。体重についてはとにかく肥満気味の子が多いので、食事指導を中心に行っています。

どのようなタイミングでチェックするのですか?

【山本院長】日々の診察の中でも心がけていますし、当院ではフィラリアの薬やノミの予防薬をお出しする際、月に1回、受け取りに来ていただいているので、その際にもチェックしますね。せっかくワンちゃんを連れて来ているのに、受付で薬を渡すだけというのは、ナンセンスだなあと私は思うんです。だから、診察を受けない日も「体重だけ計って行きませんか?」などと声をかけています。こうした積み重ねがあると、いざというときに、その子のささいな変化に気づくことができるのです。 【吉田先生】よく「ワンちゃんにできものがある」と言って、来院される飼い主さんがいます。皮膚のように、目に見える部分は飼い主さんも比較的気づきやすいのですが、おなかの中にできるものは、なかなか気づくことができません。でも定期的にチェックする機会があると、飼い主さんから「最近ごはんを食べなくなった」という話が聞けたり、「ここ数ヵ月、体重が減り続けていますね」と変化に気づくことができます。

最近、多くみられる症状というのはありますか?

【山本院長】細菌感染による膿皮症やアトピー性皮膚炎の子は多いですね。特にアレルギーに関しては、当院では慎重に判断を行っています。すぐに検査をすることもできますが、飼い主さんにとって費用がかかるので、原因を1つ1つ当院で調べてから、やはり可能性が高いとなった場合にアレルギー検査を行います。その結果、アレルギーの診断がついたら、お薬のことも含めて飼い主さんに治療のご説明をします。予防のところでも少しお話ししましたが、皮膚の病気はご自宅でのケアが重要で、シャンプーを週に1〜2回しないとなかなか改善しません。ですから、飼い主さんにはシャンプーのコツなども細かくお伝えしています。ただ、どうしても難しい場合には、2回のうち1回は当院で行うといったサポートも可能です。あとは食事の内容や薬を使う頻度も大切なので、1つ1つ分かりやすい説明を心がけています。

吉田先生は、特にどんなことを心がけていらっしゃいますか?

【吉田先生】時間をかけて、端から端までしっかり診ることを徹底しています。例えば、ワクチン接種のために来たワンちゃんに対して、飼い主さんが「いつも通り元気です」とおっしゃっていても、すぐにワクチンを打つようなことはしません。毎日一緒にいる飼い主さんだからこそ、気づかないこともあるからです。「少し目が赤いかな?」といったささいな変化を見逃さないように、しっかり診るようにしています。また、病院に来るワンちゃんネコちゃんのうち、半分くらいは病院嫌いです。そういう子たちにとっては、病院でのちょっとした出来事が大きなトラウマになってしまうため、好きになってもらうように心掛けています。

地域住民に信頼される動物病院をめざして

獣医師として、やりがいを感じるのはどんなときですか?

【山本院長】1番のやりがいは病気を治すことですが、症状によっては治らないこともあります。それでも、最後に飼い主さんから「ありがとう」と言ってもらえたら、それもやりがいだと感じます。そう言ってもらえるということは、その子に対して最善を尽くしたことが、伝わったということだと思うからです。 【吉田先生】私も同じようなところがあります。例えばがんは治るものだけではなく、白血病のように完治しないものもあります。そうなったときは、病気に対する治療というよりは、少しでも生活の質を上げるような、ワンちゃんネコちゃんに安らかな老後を過ごしてもらえるような治療をしていきます。その結果、その子にしてあげられることはすべてやりきった、と飼い主さんご自身に感じていただけたとき、やりがいを感じます。もちろん、病気が治って飼い主さんから「ありがとう」と言われたときは、とてもうれしいです。

先生方も、ご自宅で動物を飼われているんですよね。

【山本院長】わが家は子どもが2人いるのですが、子どもが小さいときにハムスターを飼い始め、文鳥や、当院の動物スタッフでもある犬のひまわり、猫2匹とだんだん増えてにぎやかになってきました。動物たちは家族のような存在であり、それぞれ性格も異なるので一緒に楽しく暮らしています。2匹の猫の一方は、普段は人と距離をとるくせに、寝るときは体の上にのってくる。もう一方は、自分からすり寄ってくることもあるのに、だっこされるのは嫌いなんです。そんなところもかわいくて、おもしろいです。 【吉田先生】私は猫にあまり接したことがなかったので、獣医師になってから、猫を2匹飼い始めました。飼い主さんから「どう育てればいいの?」と聞かれたときに、自分の経験もふまえて答えられるようになりたいと思ったのです。わが家は子どもがまだ小さいので、今は猫と合わせて3人の子どもを世話している感じですね。でも猫たちはいつも子どもに追いかけられてイライラしているようなので、子どもを寝かしつけた後、私が猫たちをかわいがっています。これが私にとってもリラックスできる時間になっています。

ペットの健康のために、心がけていることはありますか?

【山本院長】食事は厳重に管理しています。主に子どもたちがやってくれるのですが、1日に食べる量を計っているんです。あとはトイレを清潔にすること。汚れていると猫がストレスに感じてしまいます。動物を飼うということは大きな責任なので、子どもたちにはそれを伝えていきたいですね。 【吉田先生】我が家のネコたちは今、子どもに負われたりで少しストレスを感じています。ヒトと同じでストレスは体に害が出るので、ストレスフリーな生活をさせてあげられるよう心がけています。

ありがとうございます。最後に、今後の展望をお聞かせいただけますか?

【山本院長】地域に根差した動物病院でありたい、というのが1番です。日頃から、飼い主さんとのコミュニケーションは大事にしていて、治療のことはもちろん、プライベートのお話などもよくしていますよ。どこへ行っても気軽に声をかけてもらえるような、そんな存在になりたいですね。依頼があれば往診なども積極的に行っていきたいです。 【吉田先生】夫も獣医師なので、将来は自分たちの動物病院を開きたいと考えています。そのためにも、この病院でさまざまな動物を診て、一生懸命治療をし、学んでいきたいです。

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