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大塚敏夫 院長の独自取材記事

大塚動物病院

(練馬区/武蔵関駅)

最終更新日: 2023/01/22

西武新宿線武蔵関駅から北へ1kmほど行った住宅街の一角にある「大塚動物病院」。2012年10月に開業20周年を迎えた、地元に愛され続けてきたクリニックだ。大塚敏夫院長は生まれも育ちも当地で、両親が商店を営んでいたということもあり、子どもの頃から周辺の人たちとのコミュニケーションが密だったという。「育てていただいた地域に、自分の得意分野で恩返しがしたい」と、地元への強い愛情を持って診療にあたっている。クリニック内は白やパステルピンクの壁紙が印象的で、リラックスできる優しい雰囲気。「飼い主さんの緊張をやわらげられる内装にしたかったんです」と柔和な笑顔で語ってくれた大塚院長。クリニックの特色や診療ポリシー、そしてプライベートに至るまで、じっくりとお話をお聞きしてきた。 (取材日2013年3月14日)

飼い主と動物、両者がリラックスできる雰囲気を作る

クリニックの特色から教えてください。

飼い主さんとのコミュニケーションを大切にしています。主治医としてホームドクターとして、気軽に相談に乗れる町医者でありたいと思っているんです。診療対象は犬と猫に絞っています。開業当初は他の動物も診ていたのですが、自分の得意分野は犬、猫だと感じるようになって。うさぎやハムスターなどもかわいいですし、診療も行えますが、コミュニケーションを取りやすいのが、犬と猫なんですね。練馬区内は動物病院も多く、当院は犬、猫を専門にして、それが特色になればとも考えました。あと、土曜、日曜も診療を行っていることも特長でしょうか。水曜を休診日にして、その日は他の病院にお任せして、自分は土曜、日曜の診療を引き受けようと思い、週末も病院を開けています。

動物との接し方において、気をつけているポイントはありますか?

ゆっくりと診療する、ということを心がけています。急な動きはしないように、ということですね。それが功を奏しているのでしょうか、動物たちが不安や驚きからくる威圧するような仕草は滅多にないですね。なんとなく動物が私を受け入れてくれるんです。痛い処置をしていても、噛まれたり引っ掻かれたりすることがないんです。私が威嚇して動物が萎縮する、ということもないです。もともと自分の性格がおっとりしているので、動物がリラックスできているのかもしれません。動物を安心させるためには、飼い主さんにリラックスしてもらうことも大事です。飼い主さんが緊張していると動物も緊張してしまいます。そうすると、家で出ていた症状が病院では消えてしまったり。飼い主さんと動物の双方に、緊張感を与えないように気をつけています。

設備や内装、スタッフ体制についての特徴を教えてくだい。

診察室が2部屋、あと手術室、入院室を設けています。入院は18頭まで可能です。設備は必要なものはそろっています。レントゲン、心電図、血液検査もひととおりできます。一般的な麻酔処置の器具もあります。道具は良い物をそろえなさいと、修行をしていた動物病院の院長に開業時にアドバイスをいただいて、それぞれ良いものを用意しました。当初、高価なものを購入するのは気が引けたのですが、使いやすい物のほうが確実な診療が行えることは事実でした。内装については、さっぱりと清潔で、暖かな雰囲気になるように心がけました。壁紙は子ども部屋用の物を使っています。スタッフは看護師兼トリマーが3人。充実した、バランスの良い体制が取れていると思います。

飼い主が後悔なく動物を見送れるということにも最善を尽くす

診療上でのポリシーをお聞かせください。

動物の病気を治すことが獣医師の仕事ですが、家で飼われている環境を考慮して診療を行わないといけないと考えています。多少病気を抱えながらでも、その病気が動物にとって苦にならない範囲であるならば、そのままのほうが良いケースもあり得ます。大がかりな治療をすることで動物に大きな負担がかかったり、飼い主さんにとっても、経済的な部分、通院の手間なども含め負担が大きい場合もあります。ケースに応じて、飼い主さんも動物も、双方がもっとも幸せであるように、ということを重んじています。あと、最終的には動物のほうが先に亡くなってしまいます。飼い主さんがその動物を見送ってやるときに後悔がないように、ということも大事なことだと思っています。あのときこうしていれば、とか、あれをしないほうが良かったのでは、とか、飼い主さんが後から悔やむことがないように最善を尽くす、これも獣医師として大切な仕事だと考えています。

獣医師になろうと思ったきっかけは何だったのですか?

ものごころついたときから周りにたくさん動物がいました。祖父母の時代からここに住んでいるのですが、その頃は庭も広く、野良猫や野良犬もよく入ってきていました。家でも、犬、猫、鳥といろいろな動物を飼っていました。祖父母が動物好きだったんですよ。その影響で私も動物が好きになりました。このことがベースになっていると思います。子どものころに買ってもらった図鑑も、人体のことが載っているものと、動物がたくさん載っているもの、この2冊だけをぼろぼろになるまで読みました(笑)。普通の男の子なら乗り物系の図鑑がぼろぼろになるんでしょうが、私は乗り物よりも、医学と動物に興味を持っていたんですね。はっきりと獣医師になりたいと考えるようになったのは、高校生になってからです。医師か獣医師か迷いましたが、動物と接する仕事がしたい、という気持ちが強く、獣医学を勉強することを決断しました。

大学を出てからの勤務医時代のお話をお聞かせください。

将来は自分で開業したいと考えていましたので、開業に向けて多くの勉強ができそうな動物病院を探しました。10軒くらい見学させていただいて、ここだと思ったところにお願いをして、獣医師として働かせていただきました。1日に100頭くらい訪れる非常に忙しい病院でしたが、それだけにさまざまな症例を診ることができるだろうと考えたんです。スタッフの皆さんがすごく前向きに楽しそうに働いていて、その部分に感銘を受けたことも、その病院を選んだ理由です。院長が腕が立つ方で、かつ、若手にもたくさん経験を積ませてくれて、多くのことを学ぶことができました。飼い主さんとどのように接するべきかについてもいろいろと勉強できました。4年半働かせていただきましたが、その期間は自分にとって宝になっていると思います。

育ててもらった地元に、自らの得意分野で恩返しを、と願う

地域に対する思い入れをお聞かせください。

地元で開業しようと最初から決めていました。両親がこの場所で、今でいうコンビニのような商店を経営していたんですね。私も子どものころから手伝いをしていましたし、かわいがってくださる近所の方もたくさんいらっしゃいました。地元のみなさんに育てていただいているという意識を、子どものころから持つようになっていて。その恩に対して、自分の得意分野で少しでもお返しをしたいと思っていたんです。生まれ育った場所ですから、愛着もあります。午後の診療が始まるまでの時間には、往診にも出かけているのですが、これも地元に貢献したいという思いからです。開業して20年になりますが、当初は子犬だった子が、寝たきりになってしまっているケースもあります。あと、飼い主さんが高齢になってしまって、クリニックまで来られないという場合もあります。それらのような時、ご要望があれば往診に出るようにしているんです。

リフレッシュのために行っていることなどありましたら教えてください。

日帰りでドライブに出かけることがリフレッシュになっていますね。2、3ヵ月に1度くらいしか行けないのですが、長野とか名古屋とか東京から300kmくらいのエリアまでドライブするんですよ。クルマを運転することが好きなんです。そして、行った先の名物料理を食べることも楽しみですね。名古屋の『ひつまぶし』はとても美味しかったです(笑)。都内の評判のお店に行って、普段よりもちょっと贅沢をしてみることも楽しみです。でも、仕事でストレスが溜まることはそんなにはないんですよ。来院した時にはぐったりしていた動物が、元気はつらつで帰っていくのを見られたら、それで十分なんです。やり甲斐を感じながら仕事ができていて幸せだと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

動物の病気を治すことだけにとどまらず、動物と人との、家族としての幸せな関係を築くことのお手伝いができたらうれしいですね。せっかく迎え入れた家族ですから、人も動物も幸せになっていただきたいと思うんです。そのためのポイントとして、人間は人間として、動物は動物として、どこかで線引きをしておく必要があると思っています。かわいがるのと甘やかすのは違うんですね。例えば犬には、群れというタテ社会で生きる性質があります。甘やかし過ぎると、家族の中で自分が一番偉い、つまり自分が群れのボスであると思ってしまうんですね。そうなるとあとあとコントロールが効かなくなります。人と犬が、安定した関係の中で健やかに生活していただきたいんです。様子がおかしいと感じることがあったら、お気軽にお越しください。普段からそばにいる飼い主さんがおかしいと思う時は、たいてい何かが起きています。何でもなかったですめば、それに越したことはないですし。敷居の低いクリニックにしたいと思っています。何でもご相談していただきたいですね。

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