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小松隆志院長、小松早苗先生の独自取材記事

こまつ動物病院

(練馬区/光が丘駅)

最終更新日: 2023/01/22

練馬区の北部に位置する土支田。その西端から北部にかけて走る土支田通り沿いに「こまつ動物病院」はある。広い診察室には診察台が3台並べられ、後ろにはレントゲンやエコーをはじめとする検査機器がズラリ。「検査のときに飼い主と離されて、不安になってしまうペットも多いんです」と語るのは、柔和な笑顔が印象的な小松隆志院長だ。診察と検査は同じスペースで行われるため、検査中もペットと一緒にいることができると飼い主にも評判だ。院内のこだわりや普段の診察で心がけていることなどを、奥様である早苗先生とともに語っていただいた。(取材日2013年2月8日)

自分で飼ったことのないペットは診ない、というこだわり

まずは、お2人が獣医師をめざされたきっかけを教えてください。

【隆志院長】高校生の時に、小さい頃から飼っていた犬が病気になったんです。原因不明のまま衰弱していく犬を抱え、藁をもすがる思いで近所の動物病院に駆け込みました。あまりにも弱っていたので、もう駄目だろうと思っていたんですが、手術を受けたらあっという間に元気になったんです。それまでは動物は好きでしたが、獣医師をめざそうとは思っていませんでした。でも、手術後に元気を取り戻していく犬を見て、「なんて格好いい仕事なんだろう」と感激したんです。それがきっかけでしたね。 【早苗先生】私は、とにかく動物に触るのが好きな子どもでした。小学生の頃は、友達と遊ぶより動物たちと一緒の時間のほうが多かったくらいです。多くの動物と触れ合うことができる動物園の飼育士をめざそうと思っていたときもありました。でも学生の頃に飼っていたペットが亡くなってしまった時、何もしてあげられなかった自分をとても無力に感じ、後悔もしたんです。それから、動物が好きなら可愛がるだけじゃなく助けてあげられるようにならなければと考えるようになりました。

診療する上で心がけていることを教えてください。

【隆志院長】自分で飼ったことのないペットは診ないようにしています。いくら知識があったとしても、毎日の生活をともにしていなければ分からないことはたくさんあります。飼い主さんも、実際の生活を知らない医師には大切なペットを任せたくないと思うはずですからね。 【早苗先生】勤務医の頃、末期糖尿病のワンちゃんが来院し、手を尽くしたにも関わらず亡くなってしまったことがありました。病状からしてどうにもできなかったのですが、私が未熟だったために飼い主さんに上手に説明ができなかったんです。そのため飼い主さんは状況を理解できずに、「もっと何かしてあげられたのではないか」という思いを残されてしまいました。飼い主さんへの説明の仕方、後悔を残させないための配慮の必要性を痛感しましたね。それ以来、ペットの健康だけじゃなく、飼い主の気持ちのケアも大切にしています。

この土地で暮らしている方やペットと一緒に年を取っていきたい

院内のレイアウトでこだわったところはありますか。

【隆志院長】一般的に動物病院は、個室の診察室がいくつかあってその奥に検査室という配置が多いと思いますが、当院では1部屋に診察台を3台置き、検査も同じ場所で行っています。飼い主さんも、検査の時にペットと離れると不安になりますから、来院から帰院までずっと一緒にいられるようにしたかったんです。それに、複数の診察を同じ部屋で行うことで飼い主さん同士が仲良くなったり話が弾んだりといったメリットもあるんですよ。

開業にあたりこのエリアを選ばれた理由を教えてください。

【早苗先生】私は生まれも育ちも練馬区なので、開業するなら慣れ親しんだこのエリアでと考えていました。何世代にもわたり同じ土地で暮らしている方やそのペットと一緒に年を取って行きかったんです。この辺りは、いまでこそ住宅が増えましたが、開業した16年前は辺り一面キャベツ畑だったんですよ。ペットたちも屋外で飼われていることが多く、具合が悪くなると泥だらけのトラックの荷台に乗せられて運ばれてきたりしていました。

まさに地域密着型の医療ですが、どんなところにやりがいを感じますか。

【早苗先生】地域の方と距離が近いので、ペットのことだけでなく幅広く相談をしてもらえるところですね。先日も、学校帰りの子どもがやってきて、「あそこの道路に動けない動物がいるよ」と教えてくれたので、保護をしに行きました。道で傷ついている動物を見つけると、皆さん保健所よりも当院に連絡してきてくれるんです。ペットの診療だけではなく、地域の人と動物に広く関われることが最大の魅力ですね。

印象深いエピソードがあれば教えてください。

【隆志院長】ペットたちの寿命は人間よりも早いので、この16年の間に多くのペットの最期に立ち会いました。今でも思い出すのは、いつも猫を抱いて診察に来ていたおばあさんのことです。ご夫婦で飼っていたのですが、おじいさんのほうは猫があまり好きでなく世話を一切しなかったそうです。ところが、おばあさんが亡くなると、今度はおじいさんが猫を抱いていらっしゃるようになったんです。今では猫の世話をするために自分も元気でいなければとおっしゃっています。人間にとってペットの存在がどれだけ大きいか改めて思い知らされましたね。

かかりつけ医を持ち、定期的に来院してほしい

お2人のお互いの印象を教えてください。

【隆志院長】勉強熱心ですね。子どものいる忙しい身でありながら、早苗先生でないと駄目という患者さんを多く抱え、また勉強会や研修などに積極的に出席してくれています。おかげで私も、新しい知識や技術を学ぶことができています。とてもありがたい存在ですね。 【早苗先生】とにかく真面目な人ですね。開業当初は休みがまったくない日々が続きましたが、朝から晩までずっと働いてくれていました。スタッフが増えた今でも、自分の趣味に時間を割くこともせず、誰よりも長く医院にいてくれています。おかげで私も、勉強会などで外に出ることができているので感謝しています。

最後に、これからペットを迎える方にアドバイスをお願いします。

【隆志院長】動物病院は以前より身近な存在になったとはいえ、まだ敷居が高いと思われる方も多いようです。しかし実際の診療では、「もっと早く治療していれば助けられたのに」というケースが多くあります。末永くペットと幸せに暮らせるよう、かかりつけ医を持っていただき、何もなくても定期的に来ていただきたいですね。 【早苗先生】飼い主さんのライフスタイルに合った性格のペットを迎えることで、ペットも人も幸せになれます。ですので、実際に飼ってからのご相談だけでなく、「あまり吠えないワンちゃんの犬種は」とか、「毛が抜けない猫ちゃんを教えてほしい」などといったペットと出会う前の相談も積極的にしていただけたらうれしいですね。

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