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平見 博 院長の独自取材記事

ヒラミ動物病院

(練馬区/吉祥寺駅)

最終更新日: 2023/01/27

吉祥寺の中心地からバスで約10分。あえて都心を避け、4階建てという広々とした空間で30年以上もの間、診療、治療を続けている「ヒラミ動物病院」は、他県からも訪れる人が多い、評判の高い動物病院だ。珍しいのは「原則紹介制」を導入し、ほぼ100%が紹介で来院してるいという点。平見 博院長は「飼い主との信頼関係が成立していないと仕事はできない」と明確に語る。「病気をすぐに治してあげたい。環境によって起こる疾患もある」として、昔は能登半島までも往診に行ったことがある平見院長。「どのような思いで動物病院を作り、これからどういったことをしていきたいのか」。そんな質問を投げかけ、平見院長の獣医師としての考え、動物医療の在り方、飼い主とのやりとりで大切にしていることを伺った。 (取材日2013年2月12日)

動物とはある程度線を引いて付き合う。これがお互いにとってのベストな関係

こちらには東京都内だけでなく、他県からいらっしゃる方も多いそうですね。

そうですね。千葉県、埼玉県、神奈川県、さらに遠くの長野県などから来ている方もいます。当院は原則としてどなたかからの紹介という形をとっていますので、飛び込みで来る方はほとんどいません。往診もやっていますので、逆に私が千葉県や埼玉県、山梨県などまで行くこともありますよ。昔は能登半島まで行ったことがありました(笑)。病気は環境に左右されることがあるので、どういった環境で生活しているかを見ることに意味があります。治すには環境を変える必要がある時もありますし、とにかく病気を治してあげたいという気持ちでどこにでも往診に行っています。

ここ数年で増えていると感じる疾患はありますか?

ホルモン的なものや精神的なもの、免疫疾患や高脂血症などが増えています。免疫疾患を防ぐにはできるだけ長く母乳を飲ませることが大事ですが、小さいうちに早く飼い主に渡そうとして授乳期間を短くしてしまうことも関係していると思います。そして高タンパクな食事をあげてしまうことも原因の一つですね。人間が動物を可愛がりすぎることによって病気を作ってしまうこともあるんです。動物が健康で長生きするためには食事の量をきちんと決めるなど、ある程度線を引くことが必要ですね。過保護にすると動物自身もコントロールすることができなくなって、飼い主へどんどん要求するようになります。ひどくなると吠えて要求することを超えて、飼い主が自分より力が弱いとわかると、噛みついて要求するようになるんですよ。環境や食べ物がよくなったことはいいことかもしれませんが、我慢のない生活や関係はお互いにとってよくないことですね。

この動物病院を作るとき、どういった病院にしたいとお考えでしたか?

すべてを飼い主さんの立場になって行う病院であるべきだと思っています。自分が飼い主だったら不衛生な動物病院には連れて行きたくないので、常にきれいにしておくことにも気を遣っています。それから、動物の治療費は保険治療ではないので、できるだけ安くしたいという気持ちもあります。治療によっては高額になる場合がありますよね。その時は飼い主さんによく説明をして、懐状態の相談もしながら進めていきます。この仕事をしていると先生と呼ばれますが、私は医療の提供はサービス業だと思っています。「診てあげる」ではなく、「診させていただく」という気持ちです。決してえらい立場ではないですから。

獣医師と飼い主の信頼関係が早期に確立できるよう「原則紹介制」を導入

「原則紹介制」というシステムは、どういった思いで導入されたのですか?

獣医師には飼い主さんとの信頼関係が一番大事です。きちんと信頼関係が成立していないと仕事はできないと考えています。ある程度、こちらのことをわかっている方に来てもらい、こちらは誠意を持って対応する。そしてすべてにおいて納得してもらえるように尽力する。そのために「原則紹介制」がいいと判断しました。例えば、物を作る仕事であれば、間違って傷をつけてしまったら、新しいものを作ったり、傷をきれいに直してお客さんに渡すことができますが、動物の場合はそうはいきません。飼い主さんにとって、ペットの病気が治ったかどうかはとても重要ですが、それだけじゃないと思うんですよ。動物には個体差はありますが、寿命があります。お別れするまでの過程がどうだったか、納得のいくお別れができたかも重要だと思うんです。人と人とのつながりを重視した仕事をしていくことが私の基本です。

動物に対してはどのような思いで接していらっしゃいますか?

来院する動物は病気を患って来るわけですから、それを治すことしか頭にないですね。自分が飼っている動物を可愛がるのとは全然違います。一つひとつに愛情をかけてしまうと、手術の時の判断が鈍ってしまうことも考えられます。迷いが生じて判断が狂ってはいけないんです。「治すべきものは早くきちんと治す」という思いで接しています。治療や手術に必要な設備投資は一生懸命やっていますが、治療費がはね上がってしまうような高度医療は大きな病院や大学病院に任せればいいんじゃないでしょうか。当院はいろいろな疾患をいち早く治すことができる病院という位置付けです。

獣医師を目指したきっかけはどういったことでしたか?

私は埼玉県浦和市の生まれですが、幼いころ四国の松山で育ち、自然に囲まれた環境で生活していました。その影響なのか、植物が大好きなんです。今でも自然の植物を見ると安らかな気持ちになりますね。そして医学にも興味を持っていましたね。父方の祖父が当時では珍しいシェパードを飼っていて、よく父からシェパードの話を聞いていて、「獣医師もいいな」と思ったことがきっかけです。「私利私欲に走るのではなくて、純粋に苦しんでいる動物たちを治してあげたい」。そんな風に思って獣医師になることを選びました。

休日は体力維持のためのスポーツを欠かさず、ボランティア活動も積極的に支援

長年ボランティア活動もされているそうですね。

「国から許可をもらって仕事をしている立場なんだから、何かボランティアをしなければならない」と思ったことがきっかけです。猫の避妊手術は当然ですが、マリ共和国に植林をする活動の支援も長くやっていますね。人間が生きていくためには自然がないといけないですから。植えた植物は想像以上によく育ち、10年経つと森になることをご存じですか。道をふさぐぐらいの大きな森になるんですよ。一度現地に行こうと誘われているんですが、1ヵ月ぐらいの滞在になるようなので、時間が取れなくて実現できていませんが、いつかは自分の目で植えた木が森になった姿を見てみたいですね。

お休みはよくスポーツをされていると聞きました。

柔道だったり、ダイビングやウインドサーフィンだったり、テニスだったり、ずっとスポーツはしています。体力が落ちたら仕事ができないと思って。人間も動物も面倒を見るには体力が大事ですね。以前は朝3時に起きて、湘南に行って1時間サーフィンをして、9時から診療していた時もありました。1〜2日寝なくても大丈夫なんです。今は時間がある時にすぐにできるテニスをよくやっています。「人間の体って、使えば使うほど動くんじゃないかな」と思っているので、限界を超えて壊れない程度に体力作りを続けるつもりです。

最後に、今後は何をどのようにしていきたいとお考えですか?

治療費をもっと安くしていきたいですね。飼主の立場に立った動物病院にしていきたいと思っています。獣医師は動物の病気を治すことだけが仕事じゃなく、そのすぐ近くにいる飼い主さんをいかに安心させてあげられるかも大事な仕事なんです。ペットを子どもの情操教育のために飼っているご家庭もあれば、ペットが夫婦や親子の大切な絆になっている場合もあります。結構重要なポストに動物がいるんですよね。動物の病気によって飼い主さんは不安になったり、ショックを受けたりしますので、精神科医の助手を務めるような感じで飼い主さんに接し、気持ちを理解しながら、安心させてあげることができる獣医師、そして動物病院でありたいと思います。

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