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福島 正則 院長の独自取材記事

ふくしま動物病院

(北区/田端駅)

最終更新日: 2023/01/22

日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)獣医学部を卒業後、墨田区の動物病院に4年間勤務したあと2003年に開院。福島院長は大学時代からハムスター関連の研究や執筆活動をしており、「ハムスタークラブの診療室」というホームページを立ち上げるなど、ハムスター診療にも力を入れている。淡いピンクをイメージカラーにした院内は小児科のような雰囲気で、優しいたたずまいになっており、においが強い消毒剤を使わず「病院のにおい」がしない飼い主さんと動物がゆったりした気持ちで過ごせる空間になっている。今年で13年目を迎える「ふくしま動物病院」には、地域の方々はもちろん遠方の飼い主がたくさん来院される。本日はそんな病院で日々診療を続ける福島正則先生にいろいろと話を伺った。(取材日2016年1月12日)

犬、猫に加えてハムスター診療に力を入れる

田端の地に開院された経緯と、医院づくりのポリシーについて教えてください。

卒業後、墨田区の動物病院に4年間勤務したあと2003年に開院しました。大学時代からハムスター関連の研究や執筆活動をしていて、「ハムスタークラブの診療室」を立ち上げるなどハムスター診療にも力を入れています。飼い主さんは、都内だけでなく遠方からもいらっしゃるので、電車を乗り継いでお越しいただきやすい田端に開院しました。飼い主さんは動物を「自分の子ども」として連れてくるわけですから、院内は小児科のような雰囲気にしようということで、優しいたたずまいにするなど気を配りました。においが強い消毒剤も使わず、「病院のにおい」がしない、飼い主さんと動物がゆったりした気持ちで過ごせる空間になっていると思います。今年で13年目になりますが、犬、猫、ハムスターの動物病院として、地域の方々はもちろん遠方にお住まいの飼い主さんにたくさんお越しいただいています。

ハムスター診療に力を入れるようになったきっかけを教えてください。

大学時代、ハムスターが好きで飼っていたのですが、大学ではハムスターについての授業がなく、生態や病気の時の対処法などについてわからないことが多かったのです。専門書などで調べながら独学で勉強していくうちに、「獣医師になったら犬、猫だけでなくハムスターも診療したい」という気持ちが大きくなったのと、当時は専門の獣医師が周りにほとんどいなかったので、「将来獣医師になったら、ハムスターの飼い主さんの手助けをしたい」という思いも抱くようになり、今に至ります。ハムスター診療を行う動物病院は、地方には中々ないのが現状ですので、少しでもお役に立てればと思っています。これまでに、ハムスターについて執筆、監修した書籍もたくさんありますので、それらを読んでいただくこともお勧めしています。ホームページ上に、「ハムスターの質問コーナー」もありますので、わからないことがあったらメールでお送りください。

ハムスターは、犬や猫とどんなところが違うのですか?

例えば、歯です。ハムスターは、噛み合わせが悪くなると物を食べられなくなることがあるんです。定期的に歯を切れば問題ないのですが、飼い主さんは意外と気づかず、「最近ご飯を食べないんです」と来院されることも多く、レントゲンを撮って初めて、歯がのびて丸まってしまって口の奥にささっているのに気づくケースもあります。また、ハムスターは血液検査が難しいので、レントゲンや触診、体の動きなどいろいろな角度から診療すると心臓疾患や肝臓疾患などさまざまな病気が発見できるケースも多いんですよ。飼い主さんの中には、遠方にお住まいの方がたくさんいらっしゃり、強い思いを抱いて当院に足を運んでこられるので、完治を目指す診療だけでなく飼い方や食事のアドバイスなど、じっくり対応させてもらっています。飼い主さんと実際に会い、いろいろ話をするととても喜んでもらえ、それが診療の糧にもなっています。

飼い主の希望を最大限に聞き、心に寄り添う診療を

診療する際のポリシーを教えてください。

当院では、診療の際に検査や処置を患者さんの目の前で行うようにしています。例えば採血の時、動物を別室に連れていって行うと、飼い主さんは不安に思うこともあると思うんです。ですので、飼い主さんの不安をなるべく軽減できるような「見える診療」を行っています。また、診療の際は、飼い主さんに複数の治療方法を提案し、その中から選んでいただいているのですが、抗がん剤治療など、こちらから提案した治療を受けさせたくないという考えの飼い主さんもいらっしゃいます。そのような場合は、こちらの考えをごり押しするのでなく、獣医師として飼い主さんの治療に対する希望を最大限に聞き、飼い主さんの心に寄り添った診療を心がけています。

診療の特色はどんなところですか?

当院では診療以外にも犬、猫、ハムスターの動物ごとに、健康診断や健康ドックを随時行っています。犬や猫は、血液検査をはじめ年齢や症状に合わせてその子に必要な健康診断や健康ドックを行っていて、春と秋に健康診断キャンペーンも行っています。できれば1年に1回のペースで受けていただくと安心だと思います。ハムスターは、病気の症状が出てきた時にはその病気が進んでいることが多いので、なるべく早めに検査を受けていただくのがよいと思います。また、当院は遠方からいらっしゃるハムスターの飼い主さんが多いこともあり、土・日・祝日診療も行っています。夜間も救急対応し、症状に応じて東京大学動物医療センターや高度医療センターなど専門病院を随時紹介しています。

これまでに、思い出に残るエピソードがあれば聞かせてください。

緊急手術をしたわんちゃんに別の病気の併発が見つかり、術後生死をさまよいましたが、一日でも長く生きて欲しいので、いくつかの治療を提案しました。しかし飼い主さんは、「うちの子にこれ以上辛い治療をさせるなら嫌な思いをさせたくない」というお考えでした。病気の動物に対して何もしないというのは、獣医師としてどうなのかという思いもあったのですが、対話を重ね、望みを尊重することにしたのです。その後最低限の投薬で、診療を続けさせていただいたのですが、最後にそのわんちゃんが亡くなった時に、飼い主さんがすごく感謝してくれたんです。無理な治療をしなかったことで、飼い主様とわんちゃんの信頼関係が崩れず最後まで過ごせた事に感謝され、「病の治療だけがすべてではない」という考え方があるのだということが身をもってわかり、診療そのものに対する見方が変わりましたね。

ずっと飼い主と動物に寄り添える診療を続けていきたい

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

小さい時から猫をずっと飼っていて、動物が好きでしたので、自然と獣医師をめざすようになりました。しかし、飼い主としていろいろな動物病院に足を運んだ時に、こちらが満足できるような十分な説明をしてくれる獣医師、飼い主の気持ちをくんでくれる獣医師に巡り会えなかったのです。この経験を重ねるうちに、「自分だったらどのような獣医師になりたいのか」ということも具体的に考えるようになり、飼い主さんに優しい今の診療スタイルにつながっていると思います。一緒に働いている動物看護士の妻から飼い主さんの立場で報告やアドバイスをもらえることも多いので、妻の影響もとても大きいと思います。

プライベートの時間はどのようにお過ごしですか?

僕自身、ミュージカル鑑賞が好きですが、妻から、歳だから健康維持のために一緒に運動をしようと言われ、家族で出来る運動をと思い、診療に支障がない程度にテニスをはじめました。息子も一緒にテニスをはじめ、いつか家族でコートにたてたらいいなと思います。

今後の展望について教えてください。

ハムスターが好きなので、ハムスター診療はこれからもずっと続けていきたいですね。年をとり、老眼になって目が見えにくくなったら診療は難しくなるとは思いますが(笑)、好きで始めたことなので、ライフワークとして取り組んでいきたいのです。「街の獣医さん」としても飼い主さんに寄り添う医療を続け、皆さんのためになること、飼い主さんが求めていることにその都度応えながら自分がめざす医療にこだわり、日々飼い主さんや動物たちと向き合っていきたいと思います。

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