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榎本拓也 院長の独自取材記事

ACプラザ苅谷動物病院 葛西橋通り病院

(江戸川区/西葛西駅)

最終更新日: 2023/01/22

「ACプラザ苅谷動物病院 葛西橋通り病院」は、東京・千葉に5院ある苅谷動物病院グループの院の中で、2番目に開院したクリニックだ。西葛西駅から徒歩10分ほどの住宅地の中にあり、近隣のペットの飼い主たちに、頼れる地域のかかりつけ医院として厚い信頼を寄せられている。院長は2015年1月に就任した榎本拓也先生。一次診療機関として病気の発見や予防に力を入れており、「気軽に相談・来院でき、安心してもらえるクリニック」をめざして、グループ内のほかの4院とも連携しながら診療にあたっている。2匹のネコの飼い主でもある榎本院長に、葛西橋通り病院ならではの特徴や動物への思い、診療の際に大切にしていることなどを、ざっくばらんに伺ってきた。 (取材日2015年3月31日)

ペットは生活や人生の一部、その思いを共有しつつ治療にあたる

まず、院長就任までのご経歴を教えてください。

2006年に麻布大学を卒業し、苅谷動物病院に就職。最初は明治通り病院の勤務で、2012年からは同院の副院長を務めさせていただきました。こちらの院長に就任したのは2015年の1月なので、まだまだ院長としてはなり立てです。大学では、心臓、消化器、泌尿器科あたりを専門にした最も臨床向きの第一外科研究に所属していました。もっとも最初から外科をめざしていたわけではなく、早く現場で臨床に携わりたかったのと、テスト勉強もギリギリまでやらないタイプなので、外からガンガン言ってくれる所の方がいいと思ったのが、厳しいことでも有名だったこの研究室を選んだ理由でしたが(笑)。今もこの辺りが得意分野で、特に消化器や循環器については、グループ内の他院の患者さんも診させていただいています。就職では、広く知識や技術を学びたかったので大きな病院を希望していまして、その中で内田統括院長に出会い、ご縁があってこちらに勤務するようになりました。

なるほど。ちなみに、獣医師になろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

月並みではありますが小さい頃から犬が好きで、小学校3年生の時におこづかいを貯めてシェルティー(シェットランド・シープドッグ )を買ったのが、最初のペットとの出会いでした。ところが、その子が4歳ぐらいの時に病気になり、四肢が麻痺して立てない状態になってしまって。その時、当時通っていた獣医さんにリハビリを勧められ、マサージや屈伸をしてあげたり、床ずれ防止に床材を考えたりと試行錯誤した結果、右前足の麻痺は残ったものの、走り回れるまでに回復しました。その体験が、この仕事に興味を持った一番のきっかけですね。

実際に獣医師として働く中で、どんなことを感じましたか?

学生の時は、病気を診断して治療するのが獣医師だと思っていましたが、臨床に出てからは、オーナーさんそれぞれの飼い方、考え方、生活があるので、「この病気だったらこういうふうに治療すればいい」というだけの世界ではないということは強く感じました。社会の一部として動物の果たす役割だとか、動物を含めた人の生活だとか、そういうところを意識するようになりましたね。僕もネコを2匹飼っていますが、ペットはオーナーさんにとって生活や人生の一部。どの家でも、必ずおうちの中でペットのスペースや居場所、例えばお母さんが台所に立ったら必ずその子がやって来るというような生活パターンがあり、日常の流れの一部になっていると思います。ペットの体調不良などでそれが崩れるとすごく不安を感じると思いますし、その気持ちはとても理解できるので、そこを何とかいつもどおり元気にしてあげたいという思いがあります。

グループ院と連携しながら、かかりつけ医としての役割を果たす

診療に当たっては、どんなことを大切にされているのでしょうか?

動物が病院を嫌いにならずに、なるべくリラックスして診療を受けられるようにすることです。リラックスして触らせてくれる子とナーバスになってしまう子では、身体検査で得られる情報も変わってしまうので、それぞれの性格を見極めた上で、なるべくその子が一番リラックスできる状況を作るように務めています。また、例え同じ病気であってもオーナーさんの考えはさまざま。オーナーさんが何を不安に思っているのか、おかしいと感じているのかをしっかりと聞き取り、そのニーズに応えることも大切ですね。自宅看護が必要な病気の場合でも、お仕事の状況や家族構成などによっても、どの範囲までできるかは変わってきます。治療方針はまずは一般的におすすめできることをお話しますが、オーナーさんと一緒に考え、個々の状況の中で最良の選択肢を示していければと思っています。

こちらは苅谷動物病院5院の中では、どのような位置づけなのでしょうか?

検診や日々の診療を通じて、病気や異常を早く見つける、かかりつけ医としての役割が一番大きいですね。もっとも、一次診療がメインではありますが、検査機器についてはほかの4院と同じものがありますし、整形外科や高リスクの麻酔など以外は手術も行っています。夜間の緊急の場合は明治通り病院など夜間対応の院に行っていただいたり、そちらで救急状態を脱したらまた当院に通院していただいたりと、グループのほかの院とも密な連携を取りながら診療に当たっています。ペットとの暮らしの中ではいろんなことが起こりますが、いつでもオーナーさんの支えになれるような、「あそこなら安心」と思ってもらえるようなクリニックでありたいですね。そのためにも、診療技術はもちろんですが、受付も問診をとる看護師も獣医師も、スタッフ全員がオーナーさんと積極的にコミュニケーションをとり、ちょっとしたことでも伝えてもらいやすい雰囲気を作っていくことを大切にしています。

地域のホームドクターですね。近隣の方向けの情報発信も行っておられるそうですが。

2〜3カ月に1回ぐらい、ホテルの1室を借りきって、昼食付きのランチセミナーを開いています。テーマは毎回こちらで決めて、興味のある方に来てもらうというもので、例えば前回は「ネコとの暮らし」をテーマに、ネコという動物はこういうものですよ、というところから始まって、習性や性格、家庭におけるネコちゃんの役割や飼う時に気をつけないといけないことなどをお話しました。この辺りは団地が多いのですが、オーナーさんからの依頼で、そういうペットOKマンションのペットクラブに呼ばれてお話する機会も増えきていますね。

不安があれば気軽に連絡、来院できる院でありたい

苅谷動物病院グループでは、各専門科の研究活動も盛んだと伺いました。

そうですね。獣医師の数も多いので、専門科目ごとにプロジェクトチームを組んでいます。僕は、内視鏡プロジェクトチームのリーダーなので、メンバーと一緒に学会発表や内視鏡メーカーから講師を招いての講習会なども積極的に行っています。ほかにも皮膚科、消化器科、歯科などのチームがあり、今後眼科も発足予定です。チームは症例研究や勉強会の開催、学会発表などをすることはもちろんですが、全体に向けて「こういう症例の時はこう対処してください」という指針を出して、全体の治療の質を上げることも重要な役割。特に消化器関連では、嘔吐・下痢はとても多い症状で、専門科目関係なく全員が診察するものなので、ほかの先生方に向けたそういう治療法の指針作りにも携わっています。

グループの院での夜勤もあり、お忙しい日々の中、休日はどうやってリフレッシュされていますか?

2歳の息子がいるので、休日はだいたい一緒に遊んでいます。2人で出かけたり、妻も一緒に3人で出かけたりして、その子がやりたいことをやる、というパターンがほとんどですね。まだ2歳でそんなに複雑なことはできないので、公園の砂場で遊んだり、ボール遊びをしたり、走り回ったりしているうちに休日が終わっています(笑)。

最後に、「ドクターズ・ファイル」の読者に向けて、一言メッセージをお願いします。

ちょっと変だなと思ったことが重大な病気のサインであることも多くあります。何か不安を感じたらあまり様子を見ずに、「こういう状態だけれど、病院に行った方がいいのか?」という確認でもいいので、気軽にご連絡いただければと思っています。早期の治療にもつながりますし、逆に「なんてことはないですよ」と言ってあげられることも多いので、それですっきりすることもありますからね。もちろん診療もいつでもお受けしております。動物の場合、病気のサインに気がつくのはどうしても人間より遅くなりがち。様子を見ているうちに症状が大きく進行してしまうこともあるので、迷ったら連絡をいただければと思います。

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