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小林岳弘 院長の独自取材記事

ACプラザ苅谷動物病院 日光街道病院

(足立区/竹ノ塚駅)

最終更新日: 2023/01/22

東京・千葉エリアに5つの医院とCTセンターを構える「ACプラザ苅谷動物病院」。その1つである「日光街道病院」は竹ノ塚駅から徒歩約15分、名前の通り日光街道沿いにある利便な立地で、動物病院では珍しい24時間診療を行っているのが特徴だ。院長の小林岳弘先生は、約10年間の同院での勤務を経て、2014年1月に院長に就任したベテラン獣医師。外科を専門とし、一般診療の他、骨折や椎間板ヘルニアなどの手術からその後のリハビリに力を入れており、グループの他の医院と連携しながら、地域のペットたちの健康を支えている。小林院長に医院の特徴やグループクリニックならではのメリットから、獣医師をめざしたきっかけや診療の際に大事にしていることまで、幅広くお話を伺ってきた。 (取材日2015年3月24日)

整形外科を中心に、術後のリハビリまで広くカバー

先生が獣医師をめざされたきっかけを教えてください

小学生の時、飼っていた犬を交通事故で亡くしたのが最初のきっかけです。友人が連れて来た犬に吠えかかった拍子に首輪がポンと抜けて、道路に飛び出したところを車にひかれてしまって。何もしてあげられないまま亡くなってしまったことから、将来は獣医師や動物関係の仕事がしたいと思いました。そんな経験と、両親からこれからの時代は医療系だと言われていたこともあり、人・動物を問わず医療分野の仕事に就きたいと考え始めました。獣医学部に合格することができたので、こちらの道に進むことになりました。もし獣医師にならなかったら、理学療法士など人間の医療関係の道に進んでいたかもしれませんね。

整形外科がご専門ですが、こちらにも何かきっかけがあったのでしょうか?

大学卒業後の4年間は、静岡県の動物病院に勤めていました。ある日、両親から「昨日からずっと庭にうずくまって動かない猫がいる。飼いたいから助けてもらえないか」と相談され、それを当時の勤務先の院長に話したところ、「じゃあ、自分で手術してみろ」と任されたことがきっかけです。そこから、整形外科を専門に勉強するようになりました。その後、もっと専門分野を極めたいと思っていたところ、学会で苅谷動物病院統括部長の内田先生をはじめとする先生方の発表を聞き、一緒に勉強したいという思いから苅谷動物病院へ。外科チームの一員となり、今年で獣医師として19年目。2014年1月に日光街道病院の院長に就任し、特に骨折や神経外科などの外科診療と術後のリハビリテーションに力を入れています。

多い症状などはありますか?

外科手術で一番多いのは、犬の前足の骨折ですね。ちょっとした段差をぴょんと飛び越えた際の骨折、抱いているところから落としてしまったなどの原因が多く、特に動きが活発な比較的若い犬種に多いです。また、椎間板ヘルニアで後ろ足が麻痺してしまうケースも多いですね。このような骨折や神経外科、椎間板ヘルニアの治療にはリハビリも重要で、手術後は他動運動やマッサージ、ウォータートレッドミル(水中の歩行運動)などを使います。麻痺の改善状態に合わせてリハビリのメニューを変更し運動機能の回復を図っていきます。自宅でも毎日のリハビリをしてもらいながら、2週間〜1ヵ月に一度は来院していただき、関節の可動域や筋肉の付き具合などを確認しています。ただ、リハビリも万能ではなく、重度のヘルニアでは改善が認められないこともあります。車いすが必要となる場合は、当院で採寸してメーカーに作製を依頼し、ピッタリ合うようにフィッティングを重ねています。

一匹一匹に対し、自分の飼っているペットと同じ思いで診療に臨む

先生が診療の中で、大切にされていることを教えてください。

1つは丁寧に診ること。もう1つは、私も犬を飼っていますが、ペットは癒やしであり、かけがえのない存在。自分にとってそうであるように、どのオーナーさんにとっても大切な存在であることを肝に銘じて診療に臨んでいます。治療方針については、オーナーさんにはいろいろな考えがあると思うので、できるだけオーナーさんの思いを最優先にして考えています。動物は人間と違って保険診療の制度がありません。診断の結果、詳しい検査をした方がいいと思っても、そこには必ず経済的な負担が発生します。検査を行うか否か、積極的に治療を行うか否か、その判断をしっかりとしていただけるよう、治療内容と費用の両面について、分かりやすい説明を心がけています。

これからさらに力を入れていきたいことはありますか?

当院は、苅谷動物病院グループの中では比較的小さな病院になります。その分アットホームな雰囲気で、患者さんに親しんでいただける病院です。その雰囲気を崩さないように大切にしていきたいですね。治療面では、専門である外科と、外科手術からの流れで必要となるリハビリに引き続き力をいれていきたいです。人間の医療と同じで、獣医師の技術も日進月歩。新しい手技も次々と出てくるので、外科チームの仲間、松本先生(三ツ目通り病院院長 松本宗能獣医師)や岡村先生(明治通り病院院長 岡村優獣医師)とも勉強し、学会や講習会に参加しています。できる限り新しい技術や情報を得て、治療に生かしたいです。また、これからの分野では再生医療にも興味があります。なかなか時間が取れていませんが、これから勉強していきたいですね。

ペットの最期を看取ることも多いかと思いますが、どんなことを感じますか?

当院は救急病院なので、交通事故や病状が急変して亡くなってしまう子など、他の病院に比べて最期を看取ることが多くあります。ペットとのお別れは、オーナーさんにとって、とても辛く悲しいこと。また、病気で苦しんでいる姿を見続けることもとても苦しいことです。病気にもいろいろあり、治せるものもあれば治せないものもあります。最期は自宅で看取りたいというオーナーさんも多く、そんな場合はできる限り返してあげたいですね。命には限りがあります。急なお別れでペットロスにならない為にも、日頃から最期はどのように迎えさせてあげたいか、家族全員で話し合いをしていただきたいと思います。そして、私自身もオーナーさんに寄り添い、納得のいく最期を迎えられるお手伝いをさせていただきたいと思っています。

グループの医院とも連携し、地域の中核病院として頑張りたい

24時間病院ですが、夜間の診療も多いのでしょうか?

多いときは、1日10件くらい。一番多いのは、急な嘔吐や下痢などの消化器症状。抱っこしていたところから落としてしまい骨折した、急に足が動かなくなったなどで来院される方もいらっしゃいます。患者さんは近隣の方が中心ですが、中には24時間病院で夜も獣医が常駐していることから、遠くから来てくださる方も。夜間の診療でも日中の診療と同様にしっかりと診療するよう心掛けています。

グループの他の医院との連携について教えてください。

現在ACプラザ苅谷動物病院には5つのグループ病院があり、当院を含む3病院が24時間対応です。私の専門は外科ですが、グループ病院には循環器科、皮膚科、消化器科、行動診療科、画像診断など各専門分野に特化した高い技術を持つ先生が多くいます。カルテはすべて電子カルテ化されています。いつどのような診察をしてどう診断を付け、どんな薬を処方したかなどの情報や検査データなどは全院で共有しているため、当院から各専門のグループ病院への紹介する場合でもスムーズに治療を引き継ぐことができます。この情報共有は、私が入社した頃からテレビ会議システムがすでに導入され、連携が進んでいました。現在も週1回は勉強会や症例発表、ミーティングなどを行い、全院の情報共有に務めています。

最後に、「ドクターズ・ファイル」の読者に向けて、一言メッセージをお願いします。

他の病院にはない当院の特徴は、24時間対応の病院であること。同グループの4つの病院とも密接に連携して専門的な治療にも対応していることだと思います。地域の中核病院としてしっかりやっていきたいと思っていますので、安心して来院していただければうれしいですね。最近は、セカンドオピニオンとして利用される方もいらっしゃいます。「他の病院で手術した方がいいと言われたが、同じ見立てかどうか知りたい」というようなケースです。診断や治療法について、疑問や質問、心配なことなど、いつでも受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。一緒に家族の一員であるペットの健康や病気について考えていきましょう。

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