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牧 小伝太 院長の独自取材記事

やよい動物病院

(中野区/中野新橋駅)

最終更新日: 2023/01/22

東京メトロ中野新橋駅から徒歩数分。川島通り沿いに「やよい動物病院」はある。外から窓越しに看板猫たちを見ることができ、その愛らしい様子に数多くの通行人も思わず立ち止まる。落ち着いた雰囲気の院内、スタッフの丁寧な応対も心地良い。院長を務めるのが牧小伝太(こでんた)先生。誰でも気軽に通え、安心できる街の動物病院をモットーとし、ペットの治療ももちろんだが、飼い主の目線に立った説明や診療にこだわりを持つ先生だ。明るく誠実な人柄と、真摯な姿勢はまさに頼れるホームドクターといった印象を受ける。開院までの経緯、クリニックの特色やこだわり、獣医師となったきっかけなどを、牧院長にじっくりとお伺いした。 (取材日2013年10月14日)

看板猫が迎えてくれる、街の動物病院

開院したのはいつごろですか?

平成16年ですから、9年前ですね。それ以前は都内の動物病院に勤務していました。開業に関しては、それほど、例えば入念な計画を立てていつまでにということはなかったんです。ただ、ゆくゆくは自分の病院をという気持ちはありました。勤務獣医師のころは、それに向けての修業というつもりで働いていました。「開業」と口で言うのは簡単ですが、やはりリスクも責任もあります。きっかけがあれば、それに合わせられるように準備しておこうと考えていたんです。ある程度勤務医として経験をつむ事で自信もつき開業医となりました。最初は冒険でしたね。もしも、開業の見込みが立たなければ企業への転身も考えていましたが、開院まで漕ぎ着けることができて良かったです。

外からガラス窓越しに看板猫の様子が見れるようになっているんですね。

そうなんです。その部屋は、開院当初、スタッフの人数も患者さんも少なかったのでユーティリティースペースとして活用していました。そこで私の猫を飼いだしたのがきっかけです。そのうち、患者さんの猫ちゃんとお見合いすることがあって、子供も生まれ、いつのまにか完全に猫の部屋になっていました。しばらくして手狭になったので、診察室として使おうと改築を始めたんですね。そしたら、「もう猫ちゃんを見れなくなっちゃうんですか?」って、聞きに来られる方がいらっしゃって(笑)。なんでも、猫たちの姿を見るのを楽しみにしてくれていたみたいなんです。飼い主さんではないのですが、ビジネスマンの方だったり、お年寄りの方だったり、問い合わせが日に日に増えて。診療に直接関わることではないですけれども、そういった方々がいらっしゃったことに新鮮な驚きもあり、また嬉しくも感じました。それで、猫たちの居場所を残して改築したんです。都市部では特にそうだと思いますが、ペットを飼いたくても飼えない人もいますし、お年寄りの方だと、ペットだけになってしまったら可哀想だと考えて我慢している人もいます。少しでもそういった方々の癒しとなってお役に立てればと思いますね。猫の方は、見られることに馴れていて堂々としています(笑)。

9年間の歩みの中でなにかご感想はありますか?

街の動物病院として歳月を重ねてきたわけですが、ここ十数年で病院自体も変化してきていると感じています。それは、ある診療科目に特化した専門的な病院だったり、高度治療をメインとした二次診療施設が増えたということですね。地区によってはペットに充分な治療を受けさせてやれる病院が見つからないということもあるので、飼い主さんにとって安心なことですし、動物の地域医療が整ってきていると思います。そのことを受け、獣医師というのも二分化してきているんです。専門分野の診療を行う先生をスペシャリスト、幅広い科目を診る先生をジェネラリストと呼んだりもします。それぞれ求められていることも異なります。当院は専門分野を設けていませんので、広い知識を持ち、さまざまな疾患に対応できる診療技術を磨くことが大切です。とは言っても、動物種によって治療も違いますし、診療全科を学び高めることは簡単なことではありません。なので、できる限り勉強会に出席したり、他院の手術に参加したり。日々学ぶことを心がけ、どこまで知識と技術を掘り下げていけるか。ということを考えてきた9年間でした。

ペットの治療だけではなく、飼い主のケアにも繋がる診療を

クリニックの特色を教えてください。

まずは、まんべんない診療というのがコンセプトですから、気軽に飼い主さんが連れて来られるような動物病院にと心がけています。誰だって健康であれば、病院へ行くのもなあ。と思うものでしょうが、人間でも動物でも病気は早期発見と早期治療が何よりです。でも、ペットの場合は自分の不調を訴えることができませんし、見た目に具合が悪いようであれば、大病を患ってしまっていることもあります。なので、ちょっとでも飼い主さんが不安に感じたり、疑問があれば、寄っていただけるような雰囲気づくりを大切にしています。応対や飼い主さんとのコミュニケーションなど、スタッフもとても頑張ってくれています。

診療ではどのようなことをこだわりにしていますか?

心配されていることや、ご要望だったり、飼い主さんのお話をまずしっかりと聞くということですね。そして、私の意見を固持しすぎないことです。近年で動物医療は飛躍的に進化し、新しい検査機器で以前までは発見できなかった疾患も分かるようになりました。でも、そういった検査結果にのみ頼るのではなくて、日々ペットと一緒に暮らしている飼い主さんのお話を傾聴することが大切だと考えています。同じ症状でも、飼い主さんが異なればそれこそ千差万別の捉え方やご要望があるわけですから、飼い主さんにもペットにもベストとなる治療法を探っていかなければいけません。また、できるだけ負担を軽減できるような診療を、ということも念頭に置いています。例えば入院が必要な場合でも、できるだけ早期に退院できるような治療スケジュールを立てるように心がけています。費用の面もありますし、可愛いペットと離れるご心配もあるでしょうから、状況が許す限りそういった飼い主さんのニーズにも応えられるよう努力しています。

どのような症状で来院するペットが多いでしょうか?

病気としてはペットの長寿化に伴う、人間でいうところの生活習慣病や慢性疾患、そしてガンが増加してきています。代表的な慢性疾患としては、小型犬であれば心臓病、猫であれば腎臓病などがあります。また、皮膚疾患も多いですね。外部寄生虫による皮膚炎だったりアトピー性皮膚炎などです。ウサギやハムスター、フェレットなどケージ飼いのペットにも概ね同様のことが言えます。

飼い主にも、ペットにも、よき獣医師であるために

先生が、獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

動物はもともと好きでした。ただ、家の事情もありまして、犬や猫などを飼うことはできなかったのでハムスターやラットを飼ったりしました。獣医師になりたいと感じたのは高校生の頃。漠然となりたい職業の中のひとつとしてでした。建築士や医師への興味もあって、将来どの道へ進もうかと考えていた時期もあります。結果的には麻布大学の獣医学科へ進んだのですが、今振り返ると、産業動物の獣医師をしている叔父の影響と動物に対する気持ちが大きかったのかなと思います。祖父母の家ではたくさんの動物を飼っていて、遊びに行くのが楽しみでした。昔のアルバムの中にたくさんの犬たちと撮った写真があるのですが、そういった小さい頃の動物とのふれ合いも関係しているのかな、とも感じます。当時一緒に居るのが大好きだった、ワイヤーヘアーのダックスフンドが病院のロゴマークになっています。

休日はどんなリフレッシュをして過ごされていますか?

どうしても運動不足になりがちな仕事ですから、スポーツジムに行ったり、テニスをしたり、体を動かして体調管理をしています。リフレッシュにもなりますし。勤務医時代もそうですが、獣医師という仕事はつくづく体が資本だなと感じているんです。あと、高校時代の後輩で舞台俳優と脚本・演出家をしている友人がいるので、芝居を観に行くこともあります。自分のやりたいことを貫き通し、それを職業にしているわけですから、尊敬しています。お互いの職業は違いますが、刺激を受けて、自分も頑張ろうとエネルギーをもらっています。

最後に今後の展望をお願いします。

やはり、この周辺地区でペットを飼われている飼い主さんにとって頼れるホームドクターであり続けられるように、研鑽を積んでいくことですね。そのために、日々ベストを尽くせればと。ジェネラリストとして、検査機器の充実をはかることもそうですし、それに伴う知識や技術を兼ね備えられるように勉強を続けていきたいですね。そして、動物たちに診療を提供するだけではなく、飼い主さんとも信頼関係を築けるような獣医師でありたいと考えています。散歩中にでも、気軽にドアを開けられて、ちょっと気になることがあれば相談できる。飼い主さんに身近に感じてもらえ、地域の皆さんに愛されるような動物病院を今後とも目指していきたいと思っています。

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