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大山周平 院長の独自取材記事

もぐ動物病院

(日野市/百草園駅)

最終更新日: 2023/01/22

京王線百草園駅から徒歩1分。内科クリニックと調剤薬局を超えてすぐの場所にもぐ動物病院はある。木目調の看板で目立つ病院のロゴマークは、緑の木の中でたたずむ犬。四季折々に人の目を楽しませる百草園の木をイメージしたものだ。2008年にオープンした同院は、ペットホテルやトリミング施設などが併設された、採光が白壁に映える明るい内装が印象的の動物病院である。飄々とした口調の飾らない大山周平院長は、いつでも感情的になることなく、飼い主の話にしっかりと傾聴して治療を実践してくれると評判だ。「どんな経緯をたどってもいい。最後の別れを当院で迎えたいと思ってもらえるような動物病院でありたい」と話す大山院長からは、普段はあまり人に見せることがないであろう仕事への熱意が垣間見えた。これまでの経緯と、病院の特色、診療のこだわりなどを伺った。 (取材日2014年7月8日)

完璧な治療にとらわれるよりも、幸せを感じられる治療を優先させて

真っ白な壁に日差しの映える、明るい院内ですね。開業当初はかなり色々な設備を整えられたのですよね。

2008年に開業し、もう6年です。小さな医院ですが、縦長の構造になっていて、奥にはトリミングルームやペットホテルの設備もあります。百草園の木をイメージした当院のロゴがあるのですが、その緑と家具の色を統一させて、白い壁は動物の診療を行っているだけに、あえて汚れを目立たせて清潔さを保つためのものです。私が一人で診察から手術までを担当しているので、その補助的な意味で近代的な設備を導入することにしました。

診療対象となる動物を教えてください。

犬・猫を中心に、フェレット・モルモット・ハムスターなどの小動物です。犬と猫の割合は同じくらいで、その他の小動物は全体の1、2割程度です。当院では、犬や猫の入院ルームとは別に、小動物の宿泊ルームを設けているので、必要と判断した場合には預けていただくことが可能です。ただ、病気で不安になっている動物たちなので、よっぽどのことでなければお勧めはしていません。ストレスがかかってしまいますからね。

同院の特色を教えてください。

完璧な健康を目指して、飼い主やペットの生活にさまざまな制限をかけるよりは、皆が幸せでいられるための治療を優先するようにしています。例えば、犬だって年をとれば、いぼができることもありますよね。だけど、リスクのある麻酔をかけて小さないぼまで全て取りきるよりは、麻酔をかけないでできる治療をしましょうと提案するんですね。命にかかわることでなければ、私はそれで十分だと思っているんです。それともう一つは、飼い主さんに、金銭面でのストレスをなるべくかけないようにしていきたいということです。検査というのは、マニュアルに沿うとどうしても膨大になってしまいます。でも、内容をしっかりと説明して、費用対効果としてどのくらい価値のある検査かを正直に伝えると、たいていの方が「それは要らないよね」ということになるんです。命にかかわることではなく、飼い主さんが許容できるものであれば、私はそれで十分だと思っています。問診、触診をしっかりすることによってはぶける検査もたくさんあります。経営者としてはあまり好ましいことではありませんが、獣医師としては、やっぱり誠実でありたいですよね。

動物へのフラットな目線が、より冷静な治療の礎となる

診療で最も心掛けていることはどんなことですか?

命にかかわるかどうか、治るか治らないか、すぐ治るのか時間がかかるのか、治らない場合はいい緩和治療があるのかどうかをはっきりと伝えて、飼い主さんに一緒に治療に取り組んでもらうことです。入院、通院以外は基本的にご自宅での投薬治療が基本となるので、薬を処方するときは、どのようなお薬なら飲ませられるかを確認して処方するようにしています。飲めない薬を処方されても、動物も飼い主さんも困りますからね。また、今までの治療経験を具体的に伝えることによって、飼い主さんをサポートしながら治療を進めていくことは大事にしています。

幼少時代はどのように過ごされましたか?獣医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

新宿で生まれた都会っ子です。友達と遊ぶのが好きで、あまり運動が得意ではない子供でした。幼い頃飼っていたのは熱帯魚で、犬や猫などを飼っていたことはありません。獣医師になろうと思ったのは、近所で犬を飼っていたおじさんに「獣医師なんていいんじゃないの?」と勧められたのがきっかけです。大学受験を前に進路で悩んでいた私には、そういう選択肢もあるのかと新たな道が示されたようで新鮮でした。導かれるように日本大学の生物資源科学部獣医学科に入学しました。昔から動物が大好きで仕方がないといって獣医師になる人は多いですよね。でも、獣医師は動物の生死に立ち会わなくてはならない仕事です。動物が好き過ぎてしまうと、肩入れするだけにやっぱり辛いでしょうね。つい感情移入してしまって、飼い主さんを責めたり強い口調になってしまったりということもあると思います。私はそういう点がとてもフラットなので、いつも1歩引いた位置から治療を見られているような気がします。こうした私の冷静さは、飼い主にとって、安心材料となることもあるようです。

開業までの経緯を教えてください。

大学卒業時にはすでに開業しようと決めていたので、勤務医時代は「この治療をいつか自分が一人で行っていくんだ」という自覚をもっていました。先輩や院長の治療を見て学びながら、自分のものにしてきました。いざ開業となってからは、救急や夜間診療を行うために、自宅から近い京王線沿線で場所を探しました。たまたま百草園駅から徒歩1分という立地でここを見つけて、2008年に開業したんですね。交通の便にも助けられて、最近では聖蹟桜ヶ丘や平山城址公園などからわざわざ来院される方もいらっしゃいます。本当にありがたいです。

最後を迎えられて本当によかったと言ってもらえる動物病院を目指して

同院で最期を迎えたペットには、花を贈られているとお聞きしました。

なかなか難しいことですが、できれば「がんばりましたね」と声をかけて、飼い主さんが優しい気持ちでペットを送り出すことができるような最期にしたいですね。時にはペットの安楽死が最善の方法になることもあるでしょう。その場合でも、ご家族に囲まれて最期を迎えられるように、ご自宅にお伺いすることもあります。最後まで皆様のお役にたてるような獣医師でありたいという気持ちから、そのようにしているんです。

休日の過ごし方を教えてください。

もうすぐ2歳になる娘と、5歳の息子がいます。彼らの送り迎えなどをしているうちに、休日はあっという間に終わってしまっていますね(笑)。それでもたまに行くのは、府中市にある東京競馬場です。遊具がたくさんあって、夏は噴水で子供たちが楽しそうにしていますよね。食事処もそろっているし、家族連れにはとても良い場所です。

今後の展望を教えてください。

病院を大きくしたいという気持ちはそんなにありません。それよりも、今来てくださっている方たちに、本当に必要とされる病院でありたい。そのための努力は、これからも続けていきます。そして今後も、当院で診てもらえて本当によかったと言ってくれる方が、どんどん増えていってほしいと思っています。

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