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三原 久志 院長の独自取材記事

さくら動物病院

(八王子市/西八王子駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR中央本線の西八王子駅から徒歩5分ほどのところにある、「さくら動物病院」。正面には駐車場があり、車で来院する方にも便利な立地だ。三原久志院長は、帯広畜産大学で学んだのち、2010年に開院した。西八王子は生まれ育った地元なので思い入れがあるそう。自然が豊かな地域はペットと暮らすのにうってつけだ。三原院長も子どもの頃からさまざまな動物と暮らし、それがきっかけで獣医師を志したという。「当たり前のことですが、『見落としがないように』と考えて診察しています」と語る、動物のことを思う真面目な人柄が、地域の厚い信頼を集めている。今回は飼い主に伝えたいことやめざす動物病院について、話を聞いた。 (取材日2017年1月10日)

「生まれ育った地域の動物を診ていきたい」と思った

「獣医師になりたい」を思ったきっかけを教えてください。

子どもの頃から動物が大好きだったからです。特に大きなきっかけは、飼っていた猫を1歳で亡くしてしまったこと。小学4年生くらいの出来事です。子ども心に「自分で動物を救えたら」と思って、漠然と獣医師をめざすようになりました。高校生になって進路を決めるときに少し迷いましたが、やはり動物に関わっていきたいと思ったんです。進学した帯広畜産大学では、牛や馬といった産業動物が多い環境で学び、そういった動物と関わりをもてたのは貴重な経験でした。卒業後は都内と静岡県の動物病院に勤務して、この西八王子で開院したのは、2010年のことです。

こちらの地域で開院されたきっかけを伺えますか。

実は私の地元なんです。生まれ育った街なので思い入れがあり、開院するなら西八王子がいいと思っていました。緑が豊かなので動物を飼いやすい地域ですよね。私もウェルシュ・コーギー・ペンブロークと、雑種の犬を飼っています。周辺は野良猫や地域猫が多いので、猫の不妊・去勢手術にも力を入れています。

動物病院に勤務されてから開院されたのですね。

複数の動物病院を見たことで、自分がやっていきたい獣医療が見えてきたのはよかったですね。動物病院によって個性がありますから。例えば、院長の教えを忠実に守るか、自分で責任を持って選択肢を探るか。良し悪しではなく考え方の違いですが、私は後者が合っていました。自分でも学んでいきたいという思いが強かったからです。現在は獣医療もロジックで考えるようにしています。だからこそ自分が学んだことを生かした治療をしていきたいと思いました。教科書どおりにしたり経験則で決めつけたりしないで、いろいろな治療方法からその動物に合うもの選び、実践していきたいという気持ちで診療をしています。

具合が悪そうなときはすぐに受診するのが回復の早道

こちらの動物病院で診察している動物は?

診察は犬と猫が対象です。そういえば開院した当時、小動物の治療も学びたいと思ってデグーとフクロモモンガを飼ったんです。でも今まで病気やけがをすることもなく元気なので、学ぶ機会がなく8年も経ってしまいました(笑)。幸いにも、運がよかったのかもしれませんね。

印象に残っている飼い主さんについて教えていただけますか。

開院後に限って言えば、犬の異常にいち早く気づいて来院された飼い主さんです。「お腹が張ってきた」という訴えでしたが、見た感じは普通でした。しかし実際は大きな病気が隠れていたので、自分よりもオーナー様の観察眼が大事だなと思えた経験でした。小さな症状をパッとわかって連れてくる飼い主さんは、私も診察しやすいですし、動物にとっても幸せなことだと思いました。大事なことは、具合が悪そうなときは様子をみないことです。犬や猫は不調を隠すことがあり、実はそれより前から異常が起きているケースが大半。症状が出るレベルは、かなり悪くなっている可能性が高い。それをわかってあげてほしいですね。早く受診すれば動物も楽になるし、治療も早く、費用も安くて済みます。例えば受診が3日間遅れれば、治療にはそれ以上の日数がかかるんです。病気が自然治癒することはないと考えて、不調に気づいたらすぐに動物病院を受診してください。

診察のときに心がけていることは?

当たり前のことですが、「見落としがないように」ということです。それには飼い主さんの協力も不可欠。最近はインターネットでさまざまな情報を得られるせいか、「うちの猫はこの病気だと思います」と飼い主さんが先に診断することがあります。私はフラットな気持ちで診断するように心がけていますが、そう言われるとどうしても先入観を持ってしまう。飼い主さんの気持ちはわかりますが、まずは心配な症状を伝えていただきたいですね。「調子が悪そう」「食欲がない」「歩き方がおかしい」といったことで十分。普段の動物の様子は飼い主さんしかわからないので、まずは動物の状態を確認すること。インターネットは情報収集にとどめて、動物の状態を獣医師に客観的に、そして的確に伝えることが、治療の早道になるのではないかと思います。

動物は飼い主が責任を持って世話をすることが大切

忙しい日々に、どのような趣味を楽しんでいらっしゃいますか。

アウトドアが好きなので、釣りや登山に出かけています。ちょこっとでも興味があったらすぐに動いちゃうほうなので、化石の発掘にチャレンジしたことも。最近は燻製作りもやっています。家族のお酒のつまみなので、愛犬たちにはあげられません(笑)。あとは1日2回の散歩です。毎日のように動物に関わっていますね。実は院内でウェルシュ・コーギー・ペンブロークを飼育しています。猫の患者さんもいるので看板犬にはできませんが、休み時間に散歩に行くこともあります。

パンフレットを置いたり絵画を飾ったりして、明るい雰囲気の待合室ですね。

パンフレットは飼い主さんにお知らせしたい知識などを載せています。飼い主さんが手にとってくれたら、と思ってたくさん置いていますね。ちぎり絵はご近所の方が贈ってくださったものです。たくさんの人に見てもらえるところに飾ったほうが喜ばれるかと思って。犬が描かれた絵は、かなり前に母が開院したときのために買っておいてくれました。まだ開院を決める前だったので、気が早いと思いましたが(笑)。

今後はどのような動物病院をめざしていきたいですか。

現在、獣医師は私一人なんです。マンパワーが足りず、学会に出かけたりする勉強の時間がとれないので、常勤の獣医師を増やせたらいいですね。あとは、飼い主さんが気軽に来られる動物病院にすることです。動物の具合が悪くなったときに、電話をかけてくる方もいるんです。「大したことないから」と遠慮しているのかもしれないし、そう言ってほしいのかもしれない。でも、実際に診察しなければわかりませんから、連れてきたほうが安心です。飼い主さんも自分が不調のときに、病院に電話して聞かないでしょう。私は責任を持って診ていきたいので、飼い主さんにも同じように責任を持って世話をしていただきたいと思っています。心配なことがあったら気にせずお越しいただきたいですね。

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