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大門 義俊 院長の独自取材記事

大門動物病院

(八王子市/京王八王子駅)

最終更新日: 2023/01/22

「大門(おおかど)動物病院」は、大門義俊院長が1988年に開業。動物病院が地域ではまだ珍しい頃から診療を行い、およそ15年前に現在の場所に移転した。犬猫以外の小動物の診療も行っているため、大門院長を頼りに、遠方からも患者の来院が絶えない。専門診療を行うクリニックの増える中、各診療科の専門の医師に劣らぬよう知識を蓄えてきた理由の一つに、動物病院を名乗る以上、飼い主と動物の要望に応えたいという強い思いがあるという。連日忙しい大門院長だが、休みの日は野鳥の撮影に出かけたり、保護活動に携わるなど、診療のみならず、プライベートに至るまで一貫して動物に対する深い愛情を感じた。そんな大門院長に獣医師としてのこれまでの道のりと動物への思いをじっくりと聞いた。 (取材日2017年3月2日)

移転を経て、院長自ら設計したこだわりの院内

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

僕の地元は八王子で、両親も動物が好きで、小さい頃から、犬、猫、鳥、うさぎと多くの動物と一緒に暮らしてきました。飼っていた動物が病気になると、子どもながらに一生懸命看病し、治るとすごくうれしくて、小学生のときには獣医師になりたいと思っていましたね。卒業文集にその夢をしっかりとつづったのを覚えています。実際に獣医師になってから、治療をすると動物がうれしそうにしている様子や、飼い主さんのかけてくださる「ありがとう」ということばにいつも喜びを感じ、いつか自分の病院を持ちたいと思うようになりました。

こちらでは何の動物の診療を行っていますか?

犬猫に加え、鳥、うさぎ、ハムスター、フェレット、チンチラ、モルモットなど小動物の一般診療を行っています。犬猫以外の診療を行っている病院が少ないですから、他の県からも患者さんがいらっしゃいます。ペットショップからのご紹介で診療することも多いので、そちらで販売されている動物の診療はできなければならない、という思いがありましたし、開業当初は他に紹介できる動物病院もありませんでしたから、紹介先を言えない以上、僕が診る他ないという責任感もあり、犬猫以外の動物の知識も蓄えていきました。ですが、僕にとって獣医師の魅力は、さまざまな動物を診療できるところにあると思いますね。

院内づくりでこだわったところはありますか?

2度の移転を経て、およそ15年前よりこちらで診療しているのですが、以前に比べてわかりやすい場所にあり、広い駐車場を完備しているので、患者さんにとってご利用いただきやすくなりました。院内は僕が自ら設計し、デザインしました。鳥などの小さな動物のご利用も多いので、逃げてしまうことのないよう、万が一に備えて、診療室、入院室、オペ室、レントゲン室などと部屋を細かく仕切っています。また、暗室を併設しているのも特徴ですね。

その後の容体を左右する一次診療での対応の重要性

どのような診療を行っていますか?

一般診療に加え、皮膚科にも力を入れています。動物には、体の悪いとこをなめるという習性があります。整形外科の病気が原因で足をしびらせて舐めたり、あるいは精神的な問題で舐めたりと、体の問題は皮膚に表れるので、総合的な診療が必要になります。また眼科も診療科目に掲げています。というのも、動物が失明するかしないかは、人間に比べてものすごく短い時間で決まってしまうので、いかに早く原因を究明し、治療するかが勝負になります。一分一秒を争っている動物を前に、自分の専門ではないから診られないと言ってはいられません。診療とは、自分にとって専門であるかどうかでなく、来院した動物を助けてあげられるかどうかを診ることにあります。一次診療での対応でその後の容体が決まってしまいますので、現在も全科目の診療に対応できる知識と技術を備えられるよう、日々努めています。

このエリアの地域性についてはどのようにご覧になっていますか?

この地域は半盆地状あり、厳しい気候にあるため、犬の散歩に向いてない時期も多くあります。雪の多い時期は、下痢や嘔吐といった症状で来院する動物が増えますね。ですから飼い主さんには、室温に十分にお気を付けいただきたいです。特に小動物の場合は、本来の飼育環境と異なるところで飼われていることが多いので、その動物が生活している地域の気候を知り、それに合わせて飼うことは大切です。

診療する上で心がけていることはありますか?

医療の進歩も著しいので、検査結果をうのみにしてしまいがちですが、検査に行く前の段階で病気を見逃してしまい、本来の獣医学にたどり着けていない、ということがあってはなりません。そこで僕はまず、動物に直接触れることを忘れず、よく観察し、臭いや音からも、ある程度どんな病気の可能性があるか、絞っていきます。そして、その中からどの可能性に行きつくか調べるために検査を行います。検査とは、診療より先にあるものでは決してありません。ですから、獣医師にとって動物を扱えることは非常に重要だと思いますね。動物を扱えるようになるには、飼育経験はもちろん、その動物に興味を持つことも必要です。その点、僕はどんな動物も大好きで、幼少期からさまざまな動物と一緒暮らしてきたことは、獣医師として恵まれていましたね。そして、動物は飼い主さんの持ち物なので、診療では飼い主さんの喜んでいただける方法で治療するように心がけています。

苦しんでいる動物を救いたいという思いが原動力に

お休みの日はどのように過ごしていますか?

野鳥や猛禽類の写真を撮ることが好きで、八王子には豊かな自然がたくさんありますから、出向いてよく撮影しています。また、微力ながら自然の保護に少しでも役立ちたい、という思いから、ボランティア活動もしています。それから最近は、昔に比べてインターネットで講義を受講できたりと、勉強できる環境が整っているので、現在も新しい知識を習得する時間を惜しみません。今後も、僕に治療できることを少しでも増やしていきたいと思っています。

動物や診療科目を限定せず、診療に努められるスタンスは素晴らしいですね。

僕の師匠にあたる先生に「患者さんのお悩みがあって獣医師という職業があるのだから、それに対して決して手を抜くことは許されない」という教えを受けたのが、今も僕の胸に強く残っています。また、病気にならないよう、普段から予防医療に努めているわけですが、苦しい状態で来院されたとしても、そこから救い出せるよう、精いっぱいのことをして差し上げたいと思うのは獣医師として当然のことです。実際に獣医師にできることってとても多いですし、何よりも僕は動物が大好きなので、苦しんでいる動物の診療を断るということは僕にとって難しいことです。特に、希少動物に関する文献は、昔はすべて英語だったので大変でしたが、飼い主さんと動物の声に応えようと必死に読みあさってきました。そんな経験を重ねていった結果、今があると思いますね。

飼育について、飼い主さんへアドバイスできることはありますか?

動物の声に耳を傾けてあげることですね。よく、ご飯に飽きて食べなくなってしまった、と言って来院される飼い主さんがいらっしゃいます。ところが、人間が20年かけて成長するところ、犬の成長期は最初の6ヵ月で、その間の食欲は旺盛ですが、成長の進行が緩やかになると食べる量が減ります。それを、餌に飽きた、と飼い主さんは感じ、悩まれた末、最終的におやつをあげてしまう方も少なくありません。ですが、それは犬にとっておなかがいっぱいというサインなので、その声を聞いてあげてほしいですね。食べないと不安になるお気持ちもわかりますが、食べさせたいという欲求を抑えられないと動物は肥満になってしまいますから注意が必要です。

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