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吉住紀徳 院長の独自取材記事

南池袋どうぶつ病院

(豊島区/池袋駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR池袋駅から徒歩15分。東(あずま)通りを鬼子母神がある雑司ヶ谷方面へ進むと、その通り沿いにある、開業3年目を迎えた「南池袋どうぶつ病院」。都市部で高層マンションが建つ地域と、昔ながらの住宅が連なる地域の間にあり、訪れる飼い主は若い夫婦からお年寄り、中国、韓国をはじめとした、外国の人も多いという。「動物病院というより、歯医者さんのようだとよく言われるんですよ」と吉住紀徳院長は人懐いやわらかな笑みを浮かべる。待合室には院長の好きなオレンジと、医療を連想させる青で揃えた椅子が交互に並んでいる。ビルとビルの間にあるため、騒音に気をつけ、入院室は防音にしてある。また院長自らも掃除を行うことで、院内の動物の匂いはまったく気にならない。優しいまなざしで動物たちに向かう、あたたかみのある吉住院長にお話を伺った。 (取材日2014年8月29日)

動物のためにできることを全力でやる

獣医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

小さい時から好きな科目が生物で、中学生の頃は漠然と理科の先生になりたいと思っていました。勉強を進めていく上で、だんだんと医師もいいなと思うようになったのですが、獣医師という選択肢はありませんでした。ただ、私が生まれ育った、長崎の平戸という島には、動物病院が1軒しかなかったのです。私が小学生低学年の時に飼っていた秋田犬が病気になり、その動物病院へ親が連れて行くというので、一緒に行ったのですが、そこでは必要最低限の治療しかやっていなかったので、十分な治療が受けられませんでした。そんな思い出がある中、島から離れて通い始めた高校で、当時の友人や先生から、“獣医師という選択肢もあるよ”と言われたのがきっかけで、最終的に獣医師になると決めたのです。

開業のきっかけはどんなことだったのですか?

大学卒業後、足立区梅島動物病院に12年勤めて、独り立ちできる技術や経験を積ませていただきました。将来的には開業したいと思っていました。現在開業して3年目に入っていますが、勤務医の頃と違って全部の責任が自分にかかってきます。最大の目的は動物の病態を改善することですが、高度な治療が必要になってくる二次診療になると、費用面の話も重要です。また、転院を希望されない飼い主さんもいらっしゃいますから、動物のためにも当院でできることを全力でやってあげたいと思っています。仮に当院のみでの治療が難しいケースであれば、積極的に治療のできる病院を紹介しています。

医院の特長はどんなところですか?

通常、耳掃除・爪切り・肛門腺しぼりなどは別途料金で行っているところが多いのですが、当院では日常の検診として一緒に行わせていただいております。やはり定期的な健診をしていただきたいですし、見落としがちな異変になるべく早く気付いてあげたいですからね。あとは、院内に入っていただくとわかると思うのですが。大型犬にも対応できるように診察室を広くしてあります。大型犬を飼っていらっしゃる方だと「入りずらい、大丈夫かな」などと躊躇される方もいらっしゃいますが、当院は大歓迎です。ぜひいらしてください。

飼い主の理解を得るために重要なインフォームドコンセント

吉住先生はインフォームドコンセントを大切にされているとか。

そうですね。飼い主さんにはしっかりとインフォームドコンセントの徹底に努めています。病状の詳細や血液検査の結果も正直に提示して、ありとあらゆる選択肢を提案させていただき、それに対するメリット、デメリットもしっかり説明しています。最近は勉強熱心な方が多く、来院される前に飼い主さんがインターネットでいろいろと調べて、“こういう治療があるんですけど”と言われることもありますね。その際にもしっかり飼い主さんとお話をして納得していただいく治療をしています。できるだけ当院できっちり治して、笑顔で帰っていただけるようにしたいと日々頑張っています。

得意な治療はありますか?

勤務医のときに、何かしらの担当分けがあったわけではなく、自分が診察する動物の症状に合わせて治療していくのですが、不思議と泌尿器や肛門の担当をすることが多かったですね。特に得意な治療、というよりは、幅広く多様な動物の診察や治療を行い、獣医師としての経験を積んできました。また、自分の勤務期間が長くなってくるにつれて、若手の獣医師が手術をするときに助手として入り、アドバイスするといった後進育成にも携わってきましたね。

獣医師として心がけていることはどんなことですか?

獣医師として、今も多くの動物のけがや病気を診ていますが、最終的には人対人だと思うのです。私が診察や治療をしているのは動物で、その病気を治療し健康になるように努めますが、治療方法を選択するのは飼い主さんです。ですから症状や治療の内容をしっかりとお伝えすることの重要性が常に頭にあります。そのためにはインフォームコンセントの徹底は欠かせません。実は勤務医時代にインフォームドコンセントがしっかりできず、飼い主さんからお叱りを受けハッとしたことがありました。自分が向き合っているのは動物だけではないのだと気づいたのです。長く獣医師をしていますが、このことは感謝や喜びよりも忘れられないし、忘れてはいけないと思っています。動物たちにはできる限り最良の治療をしたいと思いますが、飼い主さんの意見も尊重したいですよね。中には過度の治療を望まない人もいるのですが、「あともう少し治療すれば回復の見込みがありますよ」と説明します。飼い主さんや動物の満足度も大事ですが、根底にあるのは獣医師として、病気やケガを治してあげたいという気持ちです。

地域密着で人と人のつながりを大切に

吉住先生がやりがいを感じるときはどんなときですか?

来院した動物が、たまたま調子が悪いだけで病気ではなかったとしても、元気になって帰ってくれるとうれしいです。また当院は通り沿いにあるので、通りがかりに「元気になりましたよ〜」と飼い主さんと動物が立ち寄ってくれるのも顔がほころびますね。それと、最初に勤めた病院の院長先生の娘さんが、当時小学生だったのですが、よく病院に来ていたので、私とよくおしゃべりをする仲良しでした。今では成人したその娘さんが、獣医師になったのですが、なぜこの道を選んだのかというと、幼い頃に私と接したことによって獣医師をめざしたというのです。感慨深かったですね。獣医師、冥利に尽きるというものです。

プライベートではお休みの日、何をされていますか?

特に決めていませんが、1週間に3〜4日は、帰宅してから食事の前に筋トレをして、1時間くらい走っています。自分自身の健康のためでもありますが、減量したほうがいいと思うペットに「痩せた方がいいですよ」と飼い主さんに言っても自分が太っていたのでは説得力がありませんからね(笑)。せめて太って見えないように気をつけています。

それでは最後に今後の目標を教えてください。

数人獣医師を増員して、診察時間の延長ができるといいですね。患者さんが時間を気にせず来院していただきたいですから。そして一次診療に力を入れつつ、幅広い治療に対応ができるようにしたいですね。さらに、「飼い主と動物の健康および幸せ」をモットーとして、地域に密着してやっていきたいと思います。獣医師としてだけではなく、ご近所付き合いなど、地域の人たちとも、一人の人としてのつながりを大事にしていきたいと思っています。ですから、ペットの病気ではなくてもお散歩のついでに「こんにちは」と遊びに来てもらえるようになりたいですね。当院の裏には小学校があるんですけれど、通学途中の小学生が通りすがりに手を振ったり、のぞいていってくれるのが楽しいです。気軽に普段からひょいと来ていただけるとうれしいですね。今後も地域に根差した気軽に入れる動物病院を目指していきたいです。ですので、近くを通りかかった際にはぜひいらしてください。お待ちしております。

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