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溝呂木 啓之 院長、平山 業久 副院長、溝呂木 喬之 先生の独自取材記事

溝呂木動物病院

(横浜市南区/弘明寺駅)

最終更新日: 2024/05/08

横浜市南区六ツ川、県道218号沿いにある「溝呂木動物病院」。同エリア出身の溝呂木啓之院長が開設し、今年で35周年を迎える動物病院だ。1階には大きな駐車場が備えられ、2階が診療スペース。階段やエレベーターで上がると、広々とした空間に大きな窓から差し込む自然光が心地良い。「獣医療も人間の医療と同様に専門分科が進んでいますが、当院では専門性のみを追求する二次診療ではなく、予防や身近な体調不良から診る一次診療に対応しています。その中でできることを広げ、一歩踏み込んだ診断と治療ができる診療をめざしています」と溝呂木啓之院長は話す。複数の獣医師が在籍する充実したチームで診療にあたる同院の特徴やめざす獣医療についてなど、平山業久副院長と溝呂木喬之先生も交えて話を聞いた。(取材日2024年4月16日)

リニューアルにより診察室、手術室を新設しCTも導入

こちらの動物病院の成り立ちと概要を教えてください。

【溝呂木院長】1989年にこの近くで開業し、移転や拡張を経て今年で35周年を迎えます。予防から、日常的な体調不良、生活上の気がかりまで、気軽にご相談いただける一次診療を軸としています。同時に、こちらで診療を完結できるケースを増やすため、できることを徐々に増やし、一次と二次の中間にあたるような診療をめざしています。 【平山副院長】当院に所属する7人の獣医師は全員が総合的に診療しています。加えて、例えば私は循環器の分野で専門医療機関にて研鑽を積んだように、それぞれの先生方の得意分野もあり、必要に応じてそれを生かして対応する形です。

近年、拡張リニューアルされたとか。

【啓之院長】手狭になったところにちょうど隣接地に空きが出たので、5年ほど前にリニューアルを実施しました。猫専用の診察室や、陽圧を維持した手術室を新設。CTも導入しました。 【平山副院長】CTを導入したことで、できることが広がりました。外科手術も可能な限りここで対応し、二次診療施設へ紹介せずともこちらで治療を完結できることも増えたと感じています。 【喬之先生】都内の動物病院での勤務や大学院での研究を経て、私が当院に戻ってきたのもちょうどその頃でした。画像診断専門の施設に通い、CT・エコー・エックス線検査など画像から診断するスキルを磨いてきたので、より経験を生かせる環境となりました。

診療について教えてください。

【平山副院長】他の動物病院から紹介を受けるケースもあれば、飼い主さんがご自身で当院の情報を調べて受診されるケースもあります。「治療を受けているが治らない」「診断が合っているかわからない」といったご相談が中心です。 【喬之先生】犬と猫が中心ですが、一部小動物も診ています。予防や食事のトラブル、体重が増えないといったお悩みなどの相談を受けることが多いですね。新規でいらっしゃる方はもちろん、他の医療機関を受診した後に、セカンドオピニオン、サードオピニオンを求めていらっしゃる方も増えている印象です。

できることの選択肢を広げ、充実した診療を提供

セカンドオピニオンはどのように対応しますか。

【平山副院長】それまでの経過を診ていませんので、ご受診いただいた時点で、改めて当院の診断を下します。治してほしいのか、原因を知りたいだけなのか、同じセカンドオピニオンでも求めていることは人によってさまざまです。お話からご要望を探り、それに合わせて対応するようにしています。 【喬之先生】他の動物病院の先生方も私たちも、動物たちの病気を治したいという一心で診療している点は同じです。来ていただいた時点で私たちの視点からどのような可能性が考えられ、どういった対応が可能かをお話しします。いろいろな先生の話を聞きたいという方が多い印象ですね。 【溝呂木院長】ある程度進んでからようやく見えてくる病状もありますから、「もっと早く来ていれば」というようなことは決して言わないようチーム内で共有しています。

CT導入の背景は?

【溝呂木院長】一次診療施設である当院では、重篤な病気が見つかれば二次診療施設へと紹介するわけですが、紹介するにしても責任があると考えています。適切な紹介先へつなげるためにも、精密な検査が必要なのです。また、飼い主さんも精査を希望されるケースが増えています。スピードと被ばく量の低減が魅力の64列CTを導入していますが、麻酔が必要だったり、高額な費用がかかったりと負担もある検査です。必要性を慎重に見極め、当院での診療を希望される方のみを対象に検査を実施しています。 【平山副院長】検査のみのご要望にはお応えしていないということです。エックス線検査では難しい小さな腫瘍も見つけられるなど、CT導入でできることは広がりました。精密に状態を把握できることは、一歩先の治療に踏み出すためにも有用だと感じています。

診察室は3つあるのですね。

【喬之先生】大型犬用、小型犬用、猫用と使い分けています。診療中は扉を開放し、どこで誰が何をしているかがなんとなく把握できる状態です。多くのスタッフが働くチームですので、情報共有は意識して行っています。 【溝呂木院長】特にスタッフには大きな声で話すよう指導しています。万が一間違ったことを言っていたら、すぐに正すことができますから。また、すべての処置を飼い主さんの目の前で行うことも当院の方針です。だからこそ、ある程度の技術が身につく前の獣医師には注射も任せていません。「やれる」と「できる」は違うとよく言うのですが、同じ処置でも安全性、スピード、確実性をもってあたるためには習熟が必要です。最新の機器を導入しても、結局は人の腕。事故のないよう、常にリスクを意識して対応するよう伝えています。

大切な家族に何を求めるか、要望を探り寄り添う診療を

診療の際に大切にしていることは?

【溝呂木院長】常にスタッフに伝えているのは、「自分のペットがされたら嫌だと思うことはしない」ということ。診療はもちろん、入院中の扱いも含め、心を込めて丁寧に行うことは重視しています。気づきがあれば放置せず対応することも大切と伝えています。 【平山副院長】飼い主さんが何を求めているのかを把握することです。同じ腹痛でも、すぐにどうにかしたいのか、原因を知りたいのか、不安を解消したいのかなどのニーズにより、検査、治療、見守りなど対応が変わってくるのです。 【喬之先生】主訴を大切に病状を見極め、適切な診断を下すことです。飼い主さんとのお話には、さまざまな要素が含まれています。主訴にまつわる原因、現状、要望が軸となりますが、原因と今後の対応は多くの飼い主さんが重視されるところです。病気を避けられればそれに越したことはありませんから、予防策も含めてわかりやすくお話しするようにしています。

獣医師を志されたきっかけを教えてください。

【平山副院長】子どもの頃飼っていた犬がフィラリアにかかり、動物病院に連れて行ったものの先生の話がまったく理解できなかったのがきっかけです。わからなくとも自分なりにわかるようになりたいと思いました。また、病気のことを知らずに動物を飼うということにも疑問を感じ、学ぶうちに自然とこの道を進んでいました。 【喬之先生】父の影響が大きいですね。小さい頃から動物に囲まれており、医学分野にも興味がありました。具合の悪いペットを見ながら、治せるものなら治してやりたい、そのために病気を理解したいというところから学びが始まりました。 【溝呂木院長】息子として父親と同じ道に進む上では、比較されるなど嫌な思いをしたことも多くあったでしょう。今は喬之先生が獣医師の道を選んでくれたことをありがたく思っています。世代ならではの考え方で、進歩を続ける獣医療とともに歩んでいってくれればと願いますね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【平山副院長】現状を維持することにはエネルギーが必要。現在の診療を続けていくことが大切ですので、教育やチームビルディングなどにも力を尽くしていきたいと思います。ドッグランに遊びに来るだけでも歓迎です。ぜひ足を運んでみてください。 【喬之先生】個人的には腫瘍外科をさらに追求したいと考えています。毎回同じ獣医師ではなくとも、いつでも診療が受けられるのが当院のメリットです。病気が重くとも軽くとも、気軽にご相談ください。 【溝呂木院長】チームには頼もしいスタッフがそろっています。ぜひご活用ください。

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