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佐藤 野恵 院長の独自取材記事

千里ニュータウン動物病院

(豊中市/千里中央駅)

最終更新日: 2024/04/11

千里ニュータウンの閑静な住宅街にある「千里ニュータウン動物病院」は、1980年に開業した歴史ある動物病院だ。2024年1月に院長に就任した佐藤野恵先生が、父である佐藤昭司名誉院長らとともに診療にあたっている。地域の一次診療施設として幅広い診療に対応することはもちろん、高度な医療が必要な際には、北摂地域における動物の救急医療体制の構築に努めてきた昭司名誉院長のネットワークを生かし、二次診療施設に素早く紹介している。地域の動物たちのかかりつけ医として飼い主の心にも寄り添い、些細な疑問にも親身に対応する野恵院長に、診療への思いを聞いた。(取材日2024年2月21日)

時間外対応も可能な体制を構築し他院との連携にも注力

獣医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

父の背中を見て育ちましたので、私自身も、獣医師の仕事、動物と関わる仕事に就きたいなと考えていました。大学進学では自然とこの道に進みましたね。小さい頃から、学校で飼育している動物を診てくれることもある、自慢の父でした。そのため、自分が描いている獣医師像は、父の姿とリンクしていると思います。大事な部分が合っていれば小さいことは気にしないという大らかな性格で、私も似ているなと感じています。この度、院長職を父から受け継ぎましたが、地域のかかりつけ医としての本分を大切に、自分らしくやらせてもらっています。

現在の診療体制を教えてください。

獣医師は名誉院長と私を含め3人、スタッフ3人の体制です。院内には診療室2室の他、検査室と入院室、手術室があります。検査室には保養機も設置しており、目が届く範囲で見ていなければならない子は、ここに入院することもあります。また、もし診療時間外に具合が悪くなった場合は、留守番電話にメッセージを残していただくと、獣医師に転送される仕組みになっています。獣医師が留守電を聞いてコールバックし、状況をお聞きして、他の動物病院に行っていただいたほうがいいと判断した場合は連携したり、その時点で落ち着いていたら様子を見ていただいたりということをしています。ただ、コールバックが可能な時間はその時々で変わりますので、ご承知いただけたらと思います。

どのような方が多く来院していますか?

患者さんも飼い主さんも多種多様で、特に近隣の方が多いと感じます。動物を本当に大事にされている方が多く、ペットも家族の一員だという感覚は、もう普通のことなのだと感じます。ご自身でいろいろ調べていらっしゃる方が多く、逆に私が勉強させていただくこともありますね。患者さんはほぼワンちゃんと猫ちゃんで、うさぎさんや鳥さんの爪切りなどのご依頼もあります。ワンちゃんと猫ちゃん以外の場合は、お電話でご相談いただいた時点で他の動物病院をご紹介することもあります。また、急を要するケースや専門の検査機器を使う必要がある場合は、二次診療施設につないだりもしています。二次診療施設は、獣医師が紹介した患者さんのみを診療する施設です。

それぞれの性格に合わせたオーダーメイドの診療を

診療で心がけているのはどんなことですか?

動物もそれぞれ性格が違いますので、皆さんが通いやすいように全員で工夫しています。例えば、音に敏感な子や、診察の時に直視しないほうが良い子もいます。中には、待合室は平気でも診察室に入ると緊張してしまう子もいるので、その場合はなるべく待合室でお話をしながら、採血をしたりワクチンを打ったりします。また、人間と同じで白衣を見ると血圧が上がるというような白衣症候群の子がいるかもしれないので、スタッフもスクラブではないものを着るなどの工夫をする場合もあります。キャットアワーは設けていないので、もし待合室で吠えているワンちゃんがいたら、できるだけ早く診察室に入っていただくなどの配慮も心がけています。

特に猫の診療は大変な印象です。

猫ちゃんは基本的に緊張しているので、急にしゃべったり動いたりするとそれだけでびっくりしてしまいます。ですから、スタッフを含めあまり大きな声でしゃべらないようにして、すぐにケージから出さず、お話しして様子を見ながら診察しています。飼い主さんに協力していただいて、一緒におやつをあげたり、家の匂いのついたバスタオルなどを持って来ていただいて、体にかぶせてあげて診察することもあります。実は私の実家の猫は暴れん坊で、鎮静薬を打たないと診察させてもらえないんです。そういう子もいるので、この検査を頑張ればどのくらいの情報が得られるのかをご説明し、頑張ることが負担であれば、他にできることをやって少し様子を見るといったこともします。中には、動物病院自体をストレスに感じていて、通院をやめたら元気になったというケースもあるので、やはりそれぞれの性格に合った方法で診療することは大切だと思います。

犬の診療についてはいかがですか?

なるべく動物病院を嫌いにならないように、やはりおやつを使ったりして診察しています。動物病院は基本的に体がつらい時に行くところだと思いますが、嫌な思いをする場所にならないように、またなるべく通院をストレスに感じないように、元気な時にも来ていただけたらと思っています。できれば散歩で通りがかったついでにでも、気軽に立ち寄っていただけるといいなと思います。当院ではしつけに関するアドバイスも行っておりますので、小さい頃から動物病院に慣れてもらえるとうれしいですね。

シニアペットのケアに関する適切な情報提供も

飼い主とのコミュニケーションで気をつけているのはどんなことですか?

何を重要視するかはご家族によって異なりますので、まず、飼い主さんがどのようなことを不安に思っていて、何を一番知りたいのかをお聞きするようにしています。そして、もしいろいろな異常が見つかった場合は、一番気にされていることを中心に、診断結果、今後の選択肢、必要な検査、その内容などを、シンプルな言葉でわかりやすく説明するようにしています。

シニアペットと暮らしている方に対してはいかがでしょう?

動物も必ず年を取ります。認知機能の衰えなどが出てきて、コミュニケーションが取りづらくなることもあるでしょう。高齢になることでの変化や最後の看取りに備えて、飼い主としてどうすればいいかという知識がないままにペットが亡くなると、重いペットロスにつながるのではないかと思います。ペットロスになる方は、ペットにいろいろやってあげたいという気持ちの強い方が多いように思います。後から「あれもやってあげたら良かったな」という気持ちにならないように、家でできるケアなどの情報を積極的に提供していきたいですね。以前は飼い主さん向けに、シニアペットに特化して病気や栄養についてお話しする「長生きセミナー」を開催したり、動物病院との付き合い方をお伝えしたりしていました。一時期中断していましたが、3月からまた再開する予定です。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

具合が悪い時だけでなく、何でもない時にも遊びに来たり、散歩の途中に立ち寄ってもらえるような、気軽な場所でありたいですね。身近な存在のかかりつけ医になれたらいいなと思います。近々、おうちでできるマッサージ教室を実施する予定ですし、今後は、西洋医学だけでなく中医学も勉強して、飼い主さんや患者さんの役に立つことを積極的にやっていきたいと思っています。話しやすく、細かい相談なども近い距離で話せるような、頼りになる存在でありたいと思いますので、何かあった時にはすぐにご相談ください。そして、動物たちとの生活を楽しんでいただきたいですね。

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