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日向 健介 院長の独自取材記事

ひなた動物病院

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日: 2024/04/15

あざみ野エリアに「ひなた動物病院」を開業した日向健介院長。勤務医時代は、予防からがんの治療、難易度の高い外科手術も多く経験。夜間救急診療や、若い獣医師の指導育成の経験も豊富なオールラウンダーだ。また、開業以来、猫の難病といわれるFIP(猫伝染性腹膜炎)の診療を行っており、診療を求めて遠方から訪れる飼い主も少なくない。診療にあたっては、飼い主の思いをくみ取りつつ、よく話し合って、動物にとってより良い治療をめざす。飼い主と真摯に向き合う診療姿勢や、犬や猫への優しいまなざしも印象的だ。そんな日向院長に同院の特徴や力を入れる治療について詳しく聞いた。(取材日2024年4月3日)

あざみ野エリアで予防から専門的な治療まで幅広く対応

こちらは、犬と猫を対象とする動物病院とのことですね。

そうです。ですから、看板には大きく犬と猫の写真を入れました。ぱっと見てわかりやすく、目立つので動物病院として認識されやすいようですね。院内は清潔に、動物も飼い主さんも落ち着けるような雰囲気を心がけています。それほど広くはないですが、診療の幅を広げていきたいので診察室は2室あり、私と女性獣医師の2人体制になっています。迅速に診断するための各種検査機器や、安全に配慮して外科手術を行うための生体モニターなど設備も整えています。一般的に動物病院は犬の割合が多いと思うのですが、当院は猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)の診療に取り組んでいることもあって、猫の割合も多いと思います。FIPに関してブログなどで情報発信していることもあり、FIP関連の方は遠方からも来られます。

開業されるまでの経緯を教えてください。

獣医学部卒業後、小動物の臨床系を専門として複数の動物病院で研鑽を積んできました。夜間救急診療にも従事してきましたし、地域の中核的な動物病院の分院長として、研修医や若い先生たちの指導や育成も経験しました。また、多様な病気を自分の手で治したいという思いから、内科領域では予防からがんの化学療法まで幅広く取り組み、外科領域では難易度の高い手術も多数経験してきました。開業したいという思いはずっとありましたので、いろいろと場所を探していた中で、このあざみ野のエリアが気に入って2020年に開業しました。開業するとその近くに住むことになりますから、自分も暮らしやすそうな、良い雰囲気を感じたことが、この地を選んだポイントでしたね。

夜や、日曜の午後診療も行っているのですね。

勤務医時代の経験から、夜や週末のニーズが高いことはわかっていましたし、忙しい飼い主さんにも来ていただきやすいようにしたいと考えました。夜の診療は、月曜日と木曜日を除いて、通常の診療時間終了後も20時半まで私が電話に対応し、必要があれば診察を行います。診察希望だけでなく、相談も多いですね。また、かかりつけの飼い主さんに対しては、メッセージ配信機能を使って、診療時間の変更や診療案内をリアルタイムで伝えるようにしています。とにかく、気軽に便利に受診していただける環境をつくることで、動物の健康を守りたいと考えています。

猫のFIPをはじめ、多様な病気に対応

診療面にはどのような特徴がありますか。

内科、皮膚科、歯科、眼科など幅広く診ています。皮膚や耳のトラブルや、下痢や嘔吐など消化器系の症状が多いですね。また犬も猫も心臓の病気は少なくないので、詳しく診るようにしています。外科に関しては避妊・去勢手術のほか、腫瘍や整形外科の診療などにも対応しています。また、当院で対応できる診療の幅も広げていきたいと考え、開業以来、対応できる範囲を少しずつ増やしてきています。一般的に、犬は、予防接種などで定期的に受診するケースが多いですが、猫は、受診機会が少ない場合も多いので、病気の早期発見のため健康診断や、予防的な医療をお勧めしています。猫は具合が悪くても、見た目にはわかりにくいことがありますので、よく注意してあげてほしいですね。

FIPをはじめ、猫の診療にも力を入れているのですね。

そうです。開業当初からFIPの診療に取り組み、猫の受診が増えてきたので、予防や健康管理にも力を入れるようになりました。例えば、猫のフィラリア予防の浸透にも努めています。フィラリアは犬では感染症としてよく知られていますが、家庭猫でも10%程度は感染しているという報告もあります。猫では寄生虫が犬より少なく、症状が発現しにくいため、予防が浸透していないのですが、突然死などを起こす原因にもなりますので、ぜひ予防をしていただきたいと考えています。

犬の診療の診療の特徴も教えてください。

犬で注意しているのは、歯の病気ですね。犬はとても歯石がつきやすく、歯周病に進行して歯が抜けやすくなります。お口のにおいが気になったら、ぜひ受診してスケーリングなどの処置を受けて、家での歯磨きやお手入れ指導を受けていただきたいですね。コッカースパニエルなど耳が分厚くて垂れている場合は耳の炎症が起きやすいですし、ダックス系は腰が悪くなりやすいなど、犬種などによってかかりやすい病気などもありますから、獣医師によく相談して早め早めに対応していく必要があります。当院では、子犬の場合には、特に時間をとって飼育管理の注意点や病気の予防などをよくお話しして、ご相談にも応じています。

そのほかで、力を入れていることなどがありますか。

ノミとマダニ予防でしょうか。ノミもマダニも動物に対する直接的な病害はあまり大きくないのですが、最近、問題視されているのはマダニが媒介する人への感染症です。特に注意したいのが、ウイルスを原因とするSFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。マダニはノミと同じように草むらなどに潜み、散歩時などに犬や猫の被毛に付着し感染しますし、感染している犬や猫との接触によっても感染します。暑い時期に発生が多い病気ではありますが、冬場でも感染症例を診ることはあるので、当院では、通年での予防をお勧めするようにしています。

獣医療を通じて、犬や猫と飼い主の幸せな生活を支える

診療する上では、どのようなことを大切にされていますか。

その子にとってより良い治療を行うために、まず確定診断をつけることが重要だと思っています。診断がつけば、適切な治療に確実につなげていくことができますから。しっかり診断をつけた上で、当院でできるところまでの治療を行い、専門的な検査や治療が必要な場合は二次診療施設と連携を取って対応します。また、飼い主さんに寄り添って、その考えや希望をよく聞いた上で、第一選択として勧められる治療法を提案します。費用的な問題があれば代替案を提案するなど、こちらの意見を押しつけることなく、できるだけ選択すべき治療の方向に向かうようにすり合わせることを心がけています。当院に来られる方は、動物を家族の一員として大切に飼われている方が多く、よく話を聞いてくださって提案を受け入れてくださるので、スムーズに診療が進むことが多いですね。

最近、気になる傾向などがありますか。

保護犬や保護猫を引き取られる方が増えているように感じています。以前と比べると、そうした活動が活発になってきたこともあるでしょうし、ペットショップで買うよりも、あえて保護犬や保護猫を引き取るという方が増えてきているようですね。飼う場合の注意点などは、特に変わりはないと思いますが、少し歳をとってからの引き取りは、それまでの生育環境が悪いこともありますので、飼い始めた時にしっかりと健康診断を受けていただきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

私は、飼い主さんとのコミュニケーションを大切に、適切な診療や予防医療を提供し、犬と猫の健康と、飼い主さんとの楽しい生活を支えていきたいと願っています。より延命を期待できる治療が、動物と飼い主さんにとって必ずしも一番良い治療とは限りません。飼い主さんとよく話し合い、納得していただいた上で、その子にとってより良い治療を提供していきたいと考えていますので、どんなことでも遠慮なくご相談ください。トリマーなどのスタッフも在籍していますので、ちょっとした悩みも気軽にお話しいただければと思います。また、当院は、猫のFIPの診療にも取り組んでいます。2歳ぐらいまでの若い猫で食欲と元気が落ちてきたり、やせてきたりしたら、ぜひ早めにご相談ください。猫の予防的医療や健康診断にも注力していますので、活用していただければと思います。

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