動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル。
獣医の診療方針や人柄を独自取材で紹介。好みの条件で検索!
街の頼れる獣医さん 920 人、動物病院 9,796 件掲載中!(2024年04月28日現在)

小暮 忠之 院長、小暮 忍 先生の独自取材記事

小暮動物病院

(春日部市/八木崎駅)

最終更新日: 2023/01/22

春日部にある「小暮動物病院」は、開業して39年。地域に根ざし、飼い主と動物の幸せを願い続けてきた。「診療に来るだけでなく、散歩の途中でも気軽に立ち寄ってほしい」と話す小暮忠之院長と小暮忍先生夫妻が大切にしているのは、飼い主と動物が通いたくなる病院づくり。大きな出窓のある一戸建ての外観は親しみ深く、動物病院特有の臭いがしない清潔感ある院内は居心地がいい。どんな質問にも丁寧に答えてくれる、気さくな小暮院長と物腰の柔らかい忍先生の人柄からも、長く通う飼い主が多い理由がうかがえる。2人に、獣医師をめざしたきっかけから今一番伝えたいメッセージまでじっくり話を聞いた。(取材日2016年8月19日)

小動物専門、夜間診療。春日部に新たな道を切り拓いた

開業39年。当初の春日部はどのような土地だったのですか?

【小暮院長】当院は、始めにこの近くで開業していた病院と合わせると、春日部の地で約40年診療を続けてきたことになります。当時の春日部には、犬や猫を専門に診る先生がいませんでした。街の動物病院は市内に3軒ありましたが、どの病院の先生も家畜など産業動物を専門とする獣医師。小動物を専門とする病院は、当院が初めてだったんです。ただ、病院での診療より往診に行くのが主な仕事でした。どのお宅も外で動物を飼っているので、交通事故などによる骨折の手術、避妊手術なども多かったですね。当時は番犬や猟犬として動物を飼う人が多かったので、動物を飼う価値観は今とだいぶ違います。ですが、当時から僕は「動物を家族だと思って飼ってほしい」「病気になったら動物病院に連れていってほしい」と強く願っていましたね。

病院に来てもらうため、どのようなことに取り組んできたのでしょうか?

【小暮院長】初めての「小動物のための病院」として、これから増える動物病院のモデルにならなければいけないと感じ、まず動物病院らしくない外観を大切にしました。少しおしゃれでアットホーム、そんな今までなかった動物病院を知ってもらえれば、患者さんも足を運びやすくなるのではないかと思ったのです。 【忍先生】1999年からは近隣の動物病院と協力し、春日部市で初めてとなる夜間診療「99ベッツ」を立ち上げました。現在は夜間診療を行う大きな病院ができたため活動中止となりましたが、当時は新聞にも取り上げられるほどの新しい取り組みだったんです。夜間であっても診察を受けることができれば、飼い主さまが安心してペットと過ごすことができると思いました。

先生の診療モットーを教えてください。

【小暮院長】モットーとは違うかもしれませが、たくさんある動物病院の中から当院を選び、通ってくださる患者さんたちに感謝の気持ちでいっぱいです。今感じているこの気持ちをいかに患者さんにお返しできるか、それが僕たちの使命だと思っています。 【忍先生】飼い主さまの立場にたって考えた時、当院では高齢の動物でも継続して治療に通えるよう、できるだけ治療費を抑える努力をしています。獣医療はすべて自由診療。動物が病気になれば、飼い主さんの金銭的負担はどんどん大きくなるでしょう。例えばペットが来院した時点で、本当に必要な検査を選択して行い、治療費を抑えることと検査結果の説明を分かりやすく充分に行うことを心がけています。

めまぐるしい時代の中で、次世代の獣医師をめざした

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

【小暮忠之院長】父が動物を好きだったため、小さいころから動物に関わる機会が多かったことが、獣医師になったきっかけになりました。ただ、高校卒業時は理工学部などに進もうと思っており、最初から獣医学部を受けたわけではありません。当時は、学園紛争が大学だけでなく高校にも波及していた時代で、高校生も進路についてゆっくり考えられる環境ではありませんでした。高校卒業してしばらくしてから将来を真剣に考えるようになり、獣医師になろうと決めたのです。 【小暮忍先生】私ももともと動物が好きで、子どもの頃は近所で飼われている犬を可愛がっていました。中学生の頃からは化学や生物が好きで、獣医大学入学時は臨床検査の方面へ進みたいと思っていました。その後、主人と結婚して開業獣医師としての仕事をするようになりました。

小暮院長は獣医師になった時から開業をめざしていたのですか?

【小暮院長】そうですね。大学卒業時には、開業をめざして街のクリニックで勤務していました。ただ、僕が大学を卒業した時代は、まだペットして動物を飼う人が少なく、家畜を飼っている人が多い時代。獣医師といっても今のように街の開業医になる人はほとんどおらず、多くが牛などの「家畜=大動物のお医者さん」でした。小動物を専門としても必要とされる場面があまりなかったんですね。ただ、少しずつペットとしての動物を飼う人も出てきた時代でもあり、獣医師の形が変化しているころでした。そこで僕はいろいろと悩んだ末に、小動物の獣医師になることを決意。大学の先輩が開業していたクリニックで、代診をしながら勉強させていただきました。

ご専門の分野は何ですか?

【小暮院長】内科です。開業をめざしていましたから、まずは幅広くさまざまな診療ができるようになりたかったのです。もちろん開業医には外科技術も大切ですが、疾患の多くは必ずしも手術の必要な病気ではなく、内科的な診療が必要になります。内科は診療のベースと考え、力を入れて勉強してきました。 【忍先生】獣医科大学卒業後は、医学部薬理学教室の副手として就職しました。講師の先生の研究のサポートや学生実習の準備など、臨床ではなく基礎分野の仕事をしていたので、今でも顕微鏡による検査は好きな分野です。

幸せなペットライフのサポートが動物病院の役目

動物を飼う際に飼い主さんに気をつけてほしいのはどんなことでしょうか?

【忍先生】できるだけ動物が若いうちに避妊・去勢手術をしてほしいです。生まれて1年以内が理想。避妊・去勢手術をかわいそうと思う飼い主さまも多いのですが、動物にとっては手術しないほうが、高齢になってからの大きな病気のリスクにつながります。最近も、避妊手術をしなかった高齢犬が、命に関わる病気にかかって来院されました。生殖器の病気は高齢になってからかかりやすいものなのですが、高齢になると手術そのものが命を脅かす危険があります。動物の負担を減らすためや、高齢になってからかかりやすい病気を予防するため、動物の末永い健康のためにも避妊・去勢手術をお勧めします。

今後はどのような診療を行っていきたいですか?

【小暮院長】飼い主さまに満足していただける医療を続けていくことです。病院に通わなければいけない状態ということは、必ずしも喜ばしいできごとが待っているわけではありません。どんなに手をつくしても、命を助けられないこともあるでしょう。けれど、飼い主さんにとっても動物にとっても、最期をどのように看取ったかというのはすごく大事。当院では基本的に、余命わずかの動物を入院させません。飼い主さまの心の準備をするためにも必要ですし、犬や猫も病院ではなく自宅で最期を迎えたいと願っていると思うのです。寿命を医療でなくすことはできませんが、どんな結果になってもみんなが幸せになれる獣医療をめざしています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

【小暮院長】病院をリフォームし、心新たに地域獣医療への意欲を燃やしています。今までどおり、日本高度動物医療センター及び夜間動物病院と提携するなど診療面での底上げに努めるだけでなく、今後はさらに「通うのが楽しい」と思っていただける病院づくりをしていきたい。さらに日本獣医生命科学大学附属動物メディカルセンターへのご紹介も行っています。もっともっと笑顔あふれる動物病院になっていけたらうれしいですね。 【忍先生】子犬や子猫を家族として迎えた時、小さくて無抵抗な生き物を大切に育てていこうと思われるでしょう。犬や猫は人よりも成長が早く、そして寿命も短いです。ペットと暮らす日常の楽しい思い出をたくさん作ってほしいと思います。そして、その手助けができればうれしいです。

動物病院ドクターズ・ファイルは、首都圏を中心としてエリア拡大中の獣医師・動物病院情報サイト。
路線・駅・行政区だけでなく、診療可能な動物からも検索できることが特徴的。
獣医師の診療方針や診療に対する想いを取材し記事として発信し、
ペットも大切な家族として健康管理を行うユーザーをサポートしています。

掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ギミック、または株式会社ウェルネスが調査した情報をもとにしています。
出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、株式会社ギミック、および株式会社ウェルネスではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数ですがお問い合わせフォームより編集部までご連絡をいただけますようお願いいたします。

TOP