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山下 博史 院長の独自取材記事

アシュア動物病院

(春日部市/春日部駅)

最終更新日: 2023/01/22

天井が高く明るく開放感に溢れたつくりの「アシュア動物病院」は春日部駅東口から歩いて5分のところにある。横浜の藤井動物病院などで「獣医師とは」という職業倫理から研鑚を積んだという山下博史院長は、飼い主とのコミュニケーションを何よりも大切にし、何事も丁寧に話を聞き説明をする。その確かな技術と温かな人柄からクチコミで評判が広がり、今や春日部エリアだけでなく広く近隣エリアからも来院するという。飼い主が何気なく話した一言から疾患を見つけ出し、高度な検査機器や手術のための設備を駆使して治療するが、あくまでも飼い主の意思を一番に尊重。土日祝日も診療し、場合によって時間外にも応じている山下院長に、日々の診療で大切にしていることや獣医師としての思いなど、さまざまな話を聞いた。 (取材日2016年6月9日)

何よりも飼い主との信頼関係を築きたい

どうして獣医師になられたのですか?

一番の理由は単純ですが、動物が好きだからですね。子どもの頃は犬を飼っていましてフィラリア症でした。心臓が弱くなってしまいずっと闘病生活を送っていましたが、お世話になった獣医師の先生を見るたびに憧れの思いが募り、それも獣医師をめざした一因かもしれません。大学卒業後は横浜の藤井動物病院で勤務し、獣医師としてどうあるべきか、という職業倫理から高度な外科手術の手法までみっちり鍛えていただきました。その後実家の都合で九州に戻ったのですが、大学時代を過ごした関東での開業があきらめきれず、縁あって春日部で開業させていただきました。近年は飼い主さま同士のご紹介で来院される方が増えてきて、ありがたく思うと同時に身の引き締まる思いです。

獣医師として難しいと思うのはどんなところでしょうか?

私はできるだけ動物の希望も聞いてあげたいと思っています。飼い主さまの希望や要望、よりよい治療はもちろんですが、このワンちゃんは入院より飼い主さまと一緒に居たいんだろうな、とか動物の気持ちにも寄り添いたいと思うんです。でも動物は言葉をしゃべれませんし、そこが難しいところであり、やりがいでもありますね。近年、ペットも高齢化が言われています。当院にも高齢のワンちゃんや猫ちゃんはたくさん訪れます。そういった場合は、普段と比べてどう違うか、飼い主さまがどんな違和感を感じているか、たくさんお話を聞いて判断していきます。特に注意しているのは、飼い主さまのご指摘部分以外のところにも気を配ること。全身状態の観察や触診で、飼い主さまがあまり気にされていないところに疾患が隠れていて発見できることも多いのです。

日々の診察で一番心がけていることは何ですか?

やはりインフォームドコンセントですね。できるだけ分かりやすい言葉でご説明して、病状や治療内容を納得したうえで治療を受けていただきたいと思っています。当院は2012年に開業したのでほかの動物病院から転院していらっしゃる方が多いです。その理由を伺うと、現在患っている病気の説明を受けたがよく理解できなかったり、今後予想される予後状態の説明がなく心配というような理由で転院される方も少なくありません。動物は話すことができず自分の病状を訴えることができませんので、飼い主さまの不安が大きいのだと思います。だからこそ丁寧にご説明して、私と飼い主さまの信頼関係を築くことが何よりも重要だと考えています。いざというときにもきちんと対処できるよう、技術や知識のブラッシュアップにも気を付けています。開業医は孤独になりがちなので、大学や他院の先生方とも連絡を取り合い勉強会に参加させていただいて良い刺激を受けています。

「アシュア」という名前にふさわしい誠実な診療体制

「アシュア」という医院名の由来を教えていただけますか?

私は飼い主さまとの信頼関係を一番重視しています。大切なご家族の健康を預かるわけですから、飼い主さまも信頼できない獣医師に任せるわけにはいかないのは当然です。当院の名前の「アシュア」という言葉には、「信頼」「保証」という意味があります。医療というものを常として「保証」は難しいものがありますが、信頼され、信頼に誠実に応えていきたいという思いを込めています。どんな動物でも自分の家族のように思って診察・治療を行いたい思っています。そんな思いで日々接していないと、信頼は得られないとも思います。これからもその信念は変わりません。

トリミングとペットホテルも併設されていますね。

ご利用いただくと健康チェックもさせていただくので、健康診断を兼ねて来院される方も多いんですよ。まずトリマーが施術しながら体表面や皮膚などを念入りにチェックして、何かあればすぐ私に報告してくれます。トリミングしながら診察に近い健康診断が受けられるのは、当院の大きなメリットだと思っています。また高齢であったり持病があったりすると、一般のペットサロンさんなどでは対応しきれないところが多いと思いますが、当院なら獣医師の管理の下でしっかりとした対応が取れます。実際にサロンから当院にご紹介いただくケースもあります。ペットホテルは需要がとても多いので、今はかかりつけの方のみのご利用とさせていただいています。

時間外診療にも対応されていますね。

比較的夜遅い時間まで病院にいて仕事をしていることがあるので、その間にいただいたお電話にはできる限り対応させていただいています。特に夜間は看護士不在等で対応できる範囲にも限りがございますので、当院での対応が難しい場合は夜間病院をご紹介させていただいております。

病気をいち早く見つけるために、飼い主へのアドバイスはありますか?

ぜひ、「いつもの状態」「正常値」を把握していただきたいと思います。そして、普段と比べて食欲や元気がないなど、違和感を感じられたらご来院いただきたいですね。犬や猫は種類によってかかりやすい疾患というものがあります。皮膚病になりやすい犬種なら、日頃から皮膚状態を観察する習慣を持っていただいたり定期的に皮膚を拭いてあげるなどのケアが有効です。特に気にかかることが無くても、そういった情報を得るために来院されるのも大歓迎です。自分の大切な家族の一員がどんな特性があるのかを知っておくことは、とても重要です。獣医師の観点からできるアドバイスがありますので、気軽にご相談いただきたいですね。

獣医師、一人の飼い主、父として前進する日々

お宅では猫を飼われているそうですね。

キティという12歳の猫がいます。もとは妻の飼い猫で長く実家に預けていたのですが、埼玉に引っ越したことを機にやっと我が家に引き取れました。もう高齢なので、いろいろと疾患やトラブルが出始めていて世話や治療に手がかかりますが、おかげで自分の勉強にもなり、飼い主さまの気持ちも一層理解できるようになったと思います。今後どのように老いていくか職業柄想像できてしまうのですが、子どもたちもとてもキティをかわいがってくれているので、万が一生命に関わる状態に陥った時、子どもたちに対してどのように説明したらキティの現在の状況を理解してもらえるのか、時々考えることがあります。きっと子どもにもわかるようにかみ砕いて丁寧に話す必要があるでしょう。一人の父親としても、また獣医師としてもきちんと対応しなくては、と思っています。

日頃のストレス解消法などはありますか?

土日祝日も診察をおこなっていますので、子どもと触れ合う時間がどうしても少ないのですが、子どもたちとの時間が何よりの楽しみです。自分が子どもの頃にボーイスカウトに入っていたりしてどちらかというとアクティブ派なので、子どもの長期休暇の時などは休みのたびに色々なところに出かけています。それが私のストレス解消法ともいえるかもしれませんね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

人間と同じでどんな疾患も早期発見早期治療が肝心です。例えばちょっと変な座り方をしているな、と気が付いてすぐに受診していただければ、体重管理などで膝への負担を軽減して一生自分の膝で動けるようにできるかもしれません。そのためには、飼い主さまが日頃からよく観察されて、少しでもおかしなところを見つけたら早めに受診していただく、というのが大切です。私は診察終了時に必ず「ほかに気になることはございませんか?」とお伺いするようにしています。私たち獣医師は、何でも聞いてほしいと思っています。どうぞ遠慮なさらずに茶飲み話感覚で何でもお話しください。

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