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藤原 力 院長の独自取材記事

アルト動物病院

(越谷市/越谷レイクタウン駅)

最終更新日: 2023/01/22

越谷レイクタウン駅から徒歩4分。大型のマンションが立ち並ぶ新しい住宅地に、2017年2月に開業したばかりの「アルト動物病院」は、かわいらしいカフェのような印象の親しみやすい病院だ。動物にできるだけ嫌な思いをさせないよう、診察室を犬と猫で分けているほか、ストレスに敏感な猫のために、毎日1時間、猫だけを診察する「ねこ時間」も設けて配慮している。自身も猫を飼い、動物好きな藤原力(りき)院長は、「不幸せな子を減らすのが僕の役割」と、動物はもちろん飼い主も含めた家族みんなの幸せを一緒に考えてくれる獣医師。「地域の人たちといい関係を築きながら、気軽に何でも相談できる動物病院でありたい」と話す藤原先生に、一次診療の病院として心がけていることや、めざす獣医療などについて聞いた。 (取材日2017年7月20日)

一次診療の病院として、予防や早期発見に力を入れる

開業にあたり、この場所を選ばれたのはどうしてですか?

もともと勤めていたクリニックが千葉県内の埼玉寄りのエリアにあり、この辺りはよくドライブなどで通っていました。何にもなかったところにどんどん家ができていて、景観もとてもいいところだなと思っていました。越谷レイクタウンという場所は、コンセプトとしても動物との共存を謳っているんですね。なので散歩がしやすかったり、商業施設の中にもペット連れで入れたり、マンションやアパートも動物を飼っていいところが多いんです。僕の生まれは東京の青梅のほうで、妻の実家は千葉なので、その間にあって景観がよくて、生涯やっていける場所を探していたので、「ここ、いいんじゃないかな」という感じで決めました。

どのような動物を診ていらっしゃいますか?

犬が6割、猫が3.5割、あとはエキゾチックアニマルです。爬虫(はちゅう)類は他の病院を紹介していますが、毛が生えている動物は鳥も含めて全部診ています。当院は完全な一次診療の病院です。手術は去勢・避妊手術を行い、急を要するもの以外は、基本的に二次診療の病院を紹介しています。そう遠くない場所に、動物の総合病院やJARMeC(日本動物高度医療センター)、大学病院などがありますから、自分で抱え込むより、専門性が必要なものは得意なところに紹介し、僕は僕ができることをしっかりやっていきたいと思っています。最初に相談を受け、予防や重大な病気を発見する窓口的な場所として、そこは任せてくださいと言えます。必要な検査機器も備えていますから。

猫のみを診察する「ねこ時間」を設けていらっしゃるんですね。

猫は繊細ですし、どう考えても犬と猫では動物臭が違います。これまで勤務していた病院でも、わんわん鳴いているところに猫がいると、興奮して診察できないことが多かったり、ストレスで体調を悪くしちゃう子もいました。ですから、ここを建てる際には極力そういうことを避けるために、小さいけれど猫ちゃん用の診察室をつくりました。それだけでは足りないと思い、猫だけを診察する「ねこ時間」を毎日1時間だけ設けています。猫はひょうひょうとしていますけれど、風邪をひいたり、けんかしてついた傷から膿が出たり、おしっこの出が悪かったり、結構トラブルは多いんです。飼い主さんからは「ねこ時間、本当に助かります」と言ってもらえています。

動物と飼い主、家族みんなの幸せを考えた治療を

診察の際に心がけていらっしゃることはありますか?

獣医師だから動物のことは全部わかって当たり前と思っていらっしゃる飼い主さんは多いと思うのですが、僕も万能ではありませんし、病気にも注射1本で治るものから、検査を重ねて手術と内科的治療を組み合わせなければいけないもの、そもそも治らないものまで、さまざまな病気があるわけです。その差を埋めるために、極力時間をかけて、ゆっくりわかりやすく説明するようにしています。治療方針については、できるだけそのご家族に合った治療を進めるようにしています。インフォームドコンセントは当然ですが、どんなに説明しても、この中で選んでくださいというのは人間の場合でも難しいと思うんです。ですから、飼い主さんとよく話をして、性格をできるだけつかんで、ご自身で選べそうなら選んでもらいますし、選べなさそうだったら「僕だったら、こうかな」という、ちょっとした道筋はお渡しするというスタンスで診療しています。

「家族に末永い安心と、幸せを」を理念としていらっしゃいます。

動物を助けるのは獣医師の役目ですが、病院にかかりっぱなしの状態にしてもいけない、という思いがあります。やろうと思えば、いろんな病院を紹介したり、新しい薬を使ったり、どこまででもできちゃうんですよ。でも、費用の問題や、薬の副作用の問題だってありますし、こちらに転院されてきた方からも「今までいろいろな治療をやったけれど、それが本当に幸せだったのかわからない」という話を聞くことがあります。動物の寿命は人間よりも短いわけですから、要は、家族全体の幸せが大切なんですよね。もちろん家族だけが喜んで、動物が不幸になってはよくないので、みんながうまくいくように治療を組み立てるようにしています。

動物と接する際に工夫されていることはありますか?

触る前に、まずよく観察しますね。診察室から待合の様子も見られますので、待ってもらっているときから観察をしています。病的にどうなのかということはもちろん、その子のキャラクターも見るようにしています。ちょっと神経質そうだなという場合は、診察の流れをちょっと端折って、一番重要な検査を優先してやるとか、キャラクターに合わせて診察しています。診察しながら同時進行で、患者さんが外から入ってくるところや待合の様子を見たり、スタッフが応対している電話の内容を聞いたり、いろんなところにアンテナを張って漏れがないように努めています。

病気だけでなく、しつけやペット選びの相談にも対応 

地域との関わりも大切にされていらっしゃいますね。

患者さんからの電話での相談も取れるときは受けていますし、散歩がてら来られた方が「ノミ・マダニの駆除薬を付けようとしても動いてしまい、うまく出来そうにない」という場合も、「薬を持って来てもらえれば付けますよ」という感じで対応しています。できないことはできないと区切りはつけて、無理のない範囲でやらせてもらっています。動物保護団体の方からも「いろいろと相談させてください」とお話がありましたので、アドバイスすることもあります。また、朝、時間があるときは、1区画くらいですけど近所のごみ拾いをしています。ごみを動物が食べてもいけないですし、飼い主さんは気を使ってくれていますが、たまにうんちが放置されていることもありますので。動物病院はご近所に迷惑をかけてしまう面もあると思うので、極力迷惑がかからないようにしたいと思っています。

先生ご自身も猫を飼っていらっしゃるとか。

獣医師になって1年目に捨て猫を拾いました。その子の名前が「アルト」です。アルトサックスが趣味なので、そこから名付けたのですが、クリニック名にもしちゃいました。僕は犬好きですが、一緒に暮らしていて、ふふっと笑ってしまうのは確実に猫。犬と猫では心の中の占める部分が違って、猫でしか満たせないところがありますよね。母がピアノやギターをやっていた影響もあって音楽は好きです。僕はギターから始まって、ベース、そしてサックス。サックスは形からして、いいですよね。でも最近は病院業務が忙しく、休みの日にも吹けていません。子どもが帰ってくれば一緒に遊んでいますし。やんちゃな男の子なので、アクティブに公園に行ったりしています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

極力、不幸せな子を減らすのが僕の役目です。ここに家もありますから、どっしり構えて、不安がある方や相談したい方に僕の知識を還元しながら、みんなができるだけ幸せになれるような獣医療を提供し、地域の患者さんたちといい関係を築いていきたいと思っています。ちょっと気になるから聞いてみよう、近くまで来たから寄っていこうと思ってもらえる、一次診療として来やすい環境をつくっていますので、気になることがあれば早めに来ていただければと思います。ペットショップで見て、かわいいからとペットを選ぶ人も多いですが、犬や猫は種類によって性格や性質はまったく違います。ミスマッチになって悲しいことにならないよう、その家庭に合ったペット選びの相談も受け付けています。ぜひ気軽に相談してくださいね。

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