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犬猫のてんかん、認知症、脳炎 脳神経の専門性を生かした診療

永福あにまるクリニック

(杉並区/西永福駅)

最終更新日: 2023/12/15

人間と同じく、犬や猫もてんかんや認知症など脳神経の病気を発症することがある。中には犬種・猫種によってかかりやすい遺伝性疾患もあり、どのような検査や治療が必要かの見極めが大切だ。「永福あにまるクリニック」の山崎拓也院長は、大学で脳神経を専攻し、勤務医時代はCTやMRIの読影に数多く携わってきた。その経験を生かした専門的な視点で行う脳神経科の診療が、同院の強みだ。犬や猫が目の前で発作を起こすとショックを受ける飼い主も多いが、山崎院長はその気持ちを理解した上で「可能ならば、その状況をメモや動画に残してほしい」と呼びかける。なぜならその情報が判断材料の1つとなり、正しい診断や治療につなげやすくなるからだ。今回は山崎院長の専門分野である脳神経の病気について話を聞いた。(取材日2023年11月17日)

犬や猫にも起こり得る、てんかん・認知症・脳炎などの脳神経疾患。専門的な視点で適切な診療につなげる

  • Q.山崎院長は脳神経を専門とされているそうですね。

    A.

    ▲永福町駅から徒歩12分ほど。西永福駅からの来院も可能

    ええ。私は大学で神経科を専攻し、勤務医時代は診療を行いながら脳神経疾患について深く学んできました。CTやMRIの撮影・読影に携わることも多かったので、開業後はその経験を生かし、画像読影などのセカンドオピニオンにも対応しています。また、当院ではエックス線や超音波の検査機器を備え、丁寧な問診や神経学的検査、血液検査などを組み合わせた総合的な診断を実施。別の医療機関との連携体制も強化して、その子の年齢や犬種・猫種も考慮しながら、必要な検査や治療を飼い主さんと一緒に考えています。犬や猫の脳神経疾患は、実は珍しいものではありません。治療が必要になった際、頼れる存在になれたらと思っています。
  • Q.犬や猫の発作について、どのように診断を行うのでしょうか?

    A.

    ▲画像を用いてわかりやすい説明を行うように心がける

    犬や猫に見られる脳神経疾患は、てんかん・認知症・脳炎・脳腫瘍などが挙げられます。発作症状を見ただけでは、それが脳神経に起因するものなのか心臓など他の要因があるのかの判断が難しいこともあります。そこで当院では飼い主さんの目の前で採血や身体検査を行い、エックス線や超音波の画像もお見せしながら症状を説明いたします。体に異常が見つかればその治療を進め、体の異常を除外して脳神経疾患が疑われる場合には、その内容についてお伝えします。脳神経に関する知識を生かした、専門性の高い診療は当院の強みだと自負しておりますので、不安な症状があればいつでもいらしてください。
  • Q.てんかんという病気について詳しく教えてください。

    A.

    ▲診察では、不安や心配な気持ちが拭えるよう丁寧に話を聞くという

    脳からの電気信号に乱れが生じ、発作として現れるのが「てんかん」です。いきなり気を失って倒れる、手足が硬直したり震えたりといった症状が数分程度続くものの、その後何事もなかったかのように普段の様子に戻るという病気。生後半年から6歳くらいまでの間に初めての発作を起こすケースが多いです。実際にそのような症状を何度か繰り返したり、てんかんの遺伝性をもつ犬種であったりする場合にてんかんを疑います。治療が必要だと判断したら、てんかん用の薬を使って、発作の回数を減らすことを図ります。発作を完全になくすことは難しいのですが、日常生活を支障少なく過ごすことはめざせるでしょう。
  • Q.犬や猫が認知症になると、どのような症状が現れるのでしょうか?

    A.

    ▲超音波やレントゲンなどの検査設備を整える

    昼夜の感覚が逆転したり、何もないのにうろうろと徘徊したりと、イメージは人間の認知症と重なります。連日の夜鳴きでご近所の目が気になってしまったり、トイレの失敗が続いたりしてお困りの飼い主さんも多いですね。また「おすわり」などこれまでできていたことができなくなる、飼い主さんの顔を忘れてしまうということもあるんです。人間と動物の時間の流れは異なり、10歳を超えた犬や猫は人間でいえばシニア世代。認知症を発症した動物の脳は、人間と同じく萎縮が見られます。年齢を重ねて「あれ、おかしいな」と思うことが増えたら、認知症の可能性も考えて病院を受診すると良いと思います。
  • Q.脳炎についても詳しく教えてください。

    A.

    ▲脳神経について専門に学んできた山崎院長

    脳に発生する炎症性疾患全体を「脳炎」と呼ぶので、その発症部位や症状はさまざまです。原因を大きく分けると、感染症から起こるもの、非感染性のもの、脳の疾患に由来する二次性のものがあります。例えば中耳炎が悪化して脳にまで影響を及ぼしたり、鼻にできた腫瘍が脳内にまで進んだりするケースが挙げられますね。また、自分の細胞に対してアレルギーを引き起こす、自己免疫性の脳炎も存在します。原因によって治療法が異なるため、専門知識を持つ獣医師がしっかりと診断を行う必要があるのです。

動物病院からのメッセージ

山崎拓也院長

その子がどのような性格で、普段どのように過ごしているのかなど、普段の様子などを教えてほしいと思います。そしてもし発作などの症状が現れたら「いつ、どのくらい続いて、その後はどうだったか」をメモしておくと診断に役立ちます。例えば脳炎でも、てんかんと同様に失神などの発作を起こす可能性も。目の前で発作が起きるとショックかもしれませんが、可能ならば動画を録っておいてくださると非常に役に立ち、正しい診断や治療のための重要な判断材料となります。てんかんや認知症といった完治の難しい病気も、薬で症状を抑えようと図ることは可能です。不安を抱え込まずに、まずは相談に来てくださればと思います。

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