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小泉和彦 院長の独自取材記事

ゆいまーる動物病院

(川崎市宮前区/鷺沼駅)

最終更新日: 2023/01/22

沖縄の言葉で「助け合い」を意味する「ゆいまーる」。その優しい響きの持つ温かさが院内いっぱいにあふれているのが、2011年4月に開業した「ゆいまーる動物病院」だ。「日常の何気ない仕草をよく見てあげてほしいですね」と、穏やかな口調で語るのは小泉和彦院長。温厚な人柄がにじみ出る素敵な笑顔が印象的。複数の動物病院で積んできた豊富な経験を生かし、飼い主と動物たち、それぞれにベストな治療をしたいと心を込めて診療にあたる。「ワンちゃん、ネコちゃんの成長を共に生き、末永く支えていけるクリニックでありたい」という小泉院長に、日々の診療で感じることや大事なご家族と過ごすプライベートな時間のお話まで、じっくりと伺った。 (取材日2011年9月7日)

日常の何気ない仕草をよくみてあげることが大切

「ゆいまーる」というクリニック名はとても響きがいいですね

ありがとうございます。沖縄の言葉で「助け合い」という意味があるんですよ。妻の両親が今、沖縄在住なので、何回か行き来する間に言葉を知り、やわらかい語感と言葉の持つ意味も、ちょうど目指すクリニックにぴったりだなと思い、使わせていただくことにしました。病院ですから「助け合い」というのはちょっと違うのかもしれませんが、動物たちを助けて差し上げることができて患者さんに喜んでいただければ、それが今度は僕たちが元気をもらえることになる。そういう意味では「助け合い」でもいいのかなと思っています。院内は、温かいアットホームな雰囲気を心掛けました。決して大きな医院ではありませんが、小さいながらも、親しみやすく、みなさんに気軽にいらしていただけるクリニックにしたいというのが、僕の願いです。

やはりワンちゃん、ネコちゃんの診療が中心なのでしょうか

そうですね。飼い主さんはお近くにお住まいの方がほとんどで、ワンちゃん、ネコちゃんが中心です。2011年4月の開業で、まだ間もないですから、それほど重い病気でいらっしゃるということは少なく、みなさん、予防接種などの機会で来院される方が多いです。このあたりにお住まいの方は、そういったケアをしっかりされている方ばかりなので、動物たちの健康に対してとても意識の高い方が多いなあと感じています。ただ、やはりペットも高齢化してきていますから、腫瘍性の病気やホルモン的な病気が増えてきているのも事実。飼い主さんが腫瘍に気付いて来院されるのですが、気付くというのは逆にそれだけ進行しているということでもあり、いらした時点ではもうかなり悪化していて手が尽くせない、という場合もあるのです。体のなかの病気は外見からではわかりませんし、例えばお口のなかなど、普段なかなかワンちゃんたちが触らせてくれないところの病気は発見も一層遅くなってしまいますからね。早期発見のためにも、ぜひ定期的な健診を受けていただきたいなあと思います。ワンちゃんであれば、毎年の予防接種の機会に全身の健康チェックをするのは大事でしょうし、6歳、7歳という高齢に近い年齢になってきたら、それ以外にも、何もなくても健康チェックの機会を持っていただきたいですね。

飼い主さんは普段の生活でどのようなことに気をつけたらいいのでしょう

本当に日常の何気ない仕草だと思いますが、普段当たり前にできていることが、何かちょっと違うというようなことがあれば、それこそがサイン。それは飼い主さんしか気付いてあげることができないですからね。後で状態がもっと悪くなってから、「そういえばあの時から」ということもよくあるんですよ。ですから、普段から様子をよく見て、なるべく触ってあげてほしいですね。また、一番大事なのは食欲ですから、食事の様子も忘れずにチェックしてあげてほしいです。食欲が落ちるということは何か原因があるはずですし、それが大きな病気の前兆だという場合もあり得ます。ネコちゃんであれば、とくに水分の摂り方やおしっこの量などにも気をつけてあげてください。人間もそうですが、何でも早期発見・早期治療が大切。検査して何もなければ、それにこしたことはないですし、逆に安心できますよね。「こんなことで病院に行くなんて」と思わず、何か気になったら早めに連れてきてあげてほしいなあと思います。

家族と過ごす時間が一番のリラックスタイム

先生はなぜ獣医師を目指されたのですか

僕はもともと横浜市都筑区の出身。ここから車で10分程度のところで生まれ育ちました。今でこそすっかり住宅街になりましたが、昔は田んぼや自然のとても豊かな場所。いつもいろいろな生き物が身近にいるなかで遊んでいました。ただ、お恥ずかしいことに、決して嫌いだったわけじゃないのですが、小さい頃は近所で飼われていたワンちゃんもこわくてまったく触れないような子だったんですよ。それが中学生になった時、自宅でワンちゃんを飼おうということになって。飼い主のいないワンちゃんを譲ってくださる機関から引き取らせていただくことになったのです。ダンボールにワンちゃんを抱えて帰って来たのですが、初めて乗るバスで小さなワンちゃんもビックリしたのか、箱のなかで吐いてしまって。結構大変な思いをしました。それに、まったく初めてで、飼い方もわからず、実はあげてはいけないものをあげてしまい、すぐに動物病院のお世話になってしまった。獣医師という存在を知ったのは、その時が初めてです。助けていただいたことがうれしく、「こういう仕事もあるんだなあ」と、とても印象に残ったのが、今思うと、僕が獣医師を目指すきっかけになりましたね。その子はずいぶん長生きをし、最後は獣医になった僕が治療をしたのですよ。老衰でしたが、できるだけのことをしてやれて、本当によかったなあと思っています。

お休みの日はどのように過ごされているのでしょう

今、2歳と今年の6月に生まれたばかりの2人の娘がいますから、家族と一緒に過ごす時間を一番大事にしていますね。それがリラックスタイムにもなっています。上の娘はおしゃべり上手で、いろいろと話してくれるので、一緒に遊んでいてもとても楽しいですよ。妻がトリマーとして一緒にここで働いていますから、下の娘は今はまだ一緒に連れて出勤しているのですが、診療の合間に様子をみてやれるのも、楽しみの1つになっています。そろそろ家族揃ってどこかにお出かけもできるかな、と思うので、みんなで一緒に出掛けたいですね。近くの公園で構わないので、お弁当を持ってピクニックのようなことができたらいいなあと思っています。

動物たちの成長と共に生き、末永く支えていかれる診療を目指して

診療する上で一番心掛けていらっしゃるのはどのようなことでしょうか

患者さんが人間であれば、いろいろとお話しするなかでいい信頼関係を作り、治療方法もきちんと決めていくことができるのでしょうが、動物病院の場合は人間である獣医師と飼い主さんの間に、一番の患者さんとして話のできない動物たちがいます。そこで治療の選択というのは、とても難しいと思うのです。飼い主さんそれぞれ考え方もご事情も違いますしね。ですから、飼い主さん、ペットのワンちゃん、ネコちゃん、そして僕たち獣医師それぞれにベストだと思われる治療方法が選択できるためにも、とにかく飼い主さんにいろいろとお話していただくことを心掛けています。気になる症状や普段の様子など、できるだけお話しやすい雰囲気を作ったり、こちらからしっかり聞き出せるような配慮もしているつもりです。また、患者さんであるワンちゃん、ネコちゃんに「またここに来たい」と思ってもらえないと困りますからね。いろいろな検査や治療も嫌がらずに受けてくれるようになれば、お互いにいい結果にも結びつきますから。そう思いながら、飼い主さんにもワンちゃん、ネコちゃんにも、寄り添って診療していくように心掛けています。

トリミングにも力を入れていらっしゃるのですね

妻がトリマーですので、最初からトリミングにも力を入れてやっていくつもりでスペースもきちんと取りました。診療と関係なく、トリミングだけいらしていただいてもまったく構わないですよ。クリニックと一緒になっているということで、トリミング中に何か気付いた異常をすぐに診察することもできますし、病気を持っている子の様子をみながらトリミングすることもできますからね。トリミングは、飼い主さんがカットを楽しむだけでなく、皮膚の状態をきれいに保つというようなメリットもありますから、あまり嫌がるワンちゃんネコちゃんでなければ、定期的にしてあげるといいと思いますね。うちではシャンプーのときにマイクロバブルバスを使っているのですが、これは水と空気だけなので体に何も害はなく、皮膚の弱い子はもちろん、健康な子でもさらによくなるんですよ。どの子も本当に気持ちよさそうにうっとりしてシャンプーされているので、見ていてつい笑ってしまうこともありますね。

ペットたちの健康を守りながら、明るく快適な生活を送っていくために、読者にメッセージをお願いします

動物たちは言葉を話すわけではないですから、どうしても病院に連れてくるのが遅れがちになってしまうこともあるでしょうし、なかには普通に元気にしていても突然、状態の悪くなってしまうこともあります。実は、クリニックのホームページにも登場している愛犬・ぴょこ蔵は、少し前に突然亡くなってしまったんです。もともと生まれた時から弱い子だったのですが、本当に直前まで元気にしていただけに、僕も妻もしばらく亡くなったショックから立ち直れなくて。ぴょこ蔵のように、気をつけていても仕方ない場合もありますが、なかには早期治療で助かる子もいるかもしれない。ですから、何か気になることがあったら、どんな小さなことでも、すぐに連れてきてあげてほしいですし、お電話だけでも気軽にご相談いただきたいですね。まだ開業から間もなく、本当にいろいろなものが手探り状態。試行錯誤することばかりです。できるだけ患者さんにとっていい医院にしたいと工夫しているつもりですが、夫婦でやっているので気付かないこともあるでしょうし、必ずしも僕たちの考えていることがすべてではないとも思います。ですから、何か気付いたことやご要望やご意見があったら、ぜひ患者さんから教えていただきたい。そうやってご指導いただきながら、一層地域に根付き、お役に立てるよう努力していきたいと思っています。目指しているのは、それぞれのワンちゃん、ネコちゃんの成長を共に生き、末永く支えていかれる診療ができるクリニック。常に「ゆいまーる」の言葉の意味を忘れず、飼い主さんの気持ちに寄り添いながら、それぞれの子たちに心を込めて精一杯の診療をしていきたいと思っています。

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