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玉川千歳 院長の独自取材記事

ちとせペットクリニック

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日: 2021/10/14

犬の散歩をしながらふらりと立ち寄りたくなる、そんな親しみ溢れる病院が青葉台にある。"ちとせペットクリニック"の院長・玉川千歳先生は、温かい人柄が魅力の女性獣医師。些細な質問でも気軽に聞ける玉川先生は、優しく柔らかく、動物への愛情を語ってくれた。 (取材日2007年1月22日)

"絶対に獣医師になる"と、強く思っていた

小さな頃から動物がお好きだったんですか?

大好きでしたね。親も動物が好きだったので、小さな頃から常に家には鳥がいたり、ワンちゃんがいたり。今も自宅で猫を飼っています。子供の頃は性格も活発で、家の中にいるより、外にいる方が好きでしたから、よく犬を連れて散歩にも行っていました。あとは、道ばたに落ちている鳥がいると、本当は拾っちゃいけないんですけど、拾って餌をあげて、家で回復させてから放したりしていましたね。子供って、弱った動物を見ると、見捨てられないんです。

元気で優しいお子さんだったんですね。そういった動物と触れ合う中、職業として獣医師を意識されたのは、いつくらいからですか?

高校だと思います。その頃、動物に限らず、人間を含めて生き物全般の医学的なことに、興味があったんですよね。また、昔から犬と一緒にいることにも幸せを感じていて。それで、どちらにも携われる、獣医師になりたいと思うようになったんだと思います。その頃は当たり前のように、将来は獣医師になるもんだと信じ込んでいましたね。家族にも知り合いにも、獣医師さんはいなかったのですが、絶対に(獣医師に)なるんだと、強く思っていました。

宿命ですね。その後は、どちらで獣医師の勉強を?

北海道の酪農学園大学獣医学部に入学しました。キャンパスがとても広いし、動物の数も多いんですよ。酪農の大学ですから、牛の乳搾りもやりました。最初は牛が怖かったですね(笑)。触ったこともなかったですから。気候に関しても、出身の静岡とは大違いで、冬はとても寒くて。下から雪が舞い上がってくるんですよ。驚きました。

北海道ならではの体験ですね。大学時代はどのような勉強を?

酪農学園大学は、その当時まずは基本的に牛と馬の勉強なんですね。その他に、犬、猫、小動物と、色々勉強していくんです。学生時代は特に研究室が大好きで、内科の研究をしながら、先輩たちの手伝いをしていましたね。好きなことを毎日やれていたから、幸せな学生生活でした。

些細なことでも、気軽に質問してほしい

卒業後の話を聞かせてもらえますか?

横浜市内の動物病院に、すぐ勤め始めました。姉が横浜に住んでいまして、姉のかかりつけの動物病院がすごく良いよっていうので、病院に電話をしてみたんです。そしたら、「すぐ来なさい」と言われて。他の動物病院も見に行ってみたのですが、動物をギュッと閉じ込めているようなところもあったりして、そういうところは私には合わないなと思って。横浜の病院には、すごく広いスペースがあって、おおらかな感じだったので、ここにしようと決めました。

そこではどのくらい勤められたんですか?

トータルですと、20年ちょっといたかな?途中、子供を産んで育てている時間がありましたので、ちょっと中断がありますけれど。勤務中にも、いくつもの動物病院に勤めていたこともあって、一番多い時は3つくらい掛け持っていましたね。たとえば横浜の病院に勤めながら、神奈川県動物愛護協会の獣医師、さらに横浜fカレッジ専門学校の講師をしていた時期もあって。専門学校では美容師を目指す生徒さんに人間の皮膚についての授業をしていました。最初講師を頼まれた時は、"やってみようかな"っていうくらいの気持ちで始めたのですが、結果的に今の私にとって、すごく勉強になりましたし、知識として残りました。皮膚というのは、人間も動物も構造は共通なんですよね。

開業されて、今までと変わったと感じることはありますか?

基本的には診察をするにしてもなるべく飼い主さんに一緒に診察室に入っていただくようにしています。そうすると安心感からか、動物たちにも余計なストレスがかからないみたいなんですよね。飼い主さん自身も、自分の子(動物)がどういう状態かもわかりますし、コミュニケーションもできますし。もし質問があれば、その時にどんどん聞いてもらいたいですね。私が知ってることはできる限りお答えしますので。診察以外だとしても、ちょっとしたことでも電話してもらったり、散歩のついでに寄ってもらえれば、小さな病気も見つけられますから。毎日散歩に寄ってくれる人もいるんですよ。それで、ワンちゃんが病院の中を一周、探検して帰るんです(笑)。そんなほんの一瞬でも、健康状態がわかりますからね。爪がちょっと痛んじゃったとか、すぐに言ってくださるから、その場で治療できるんです。あとは口の中のケアの大切さでしょうか。腎臓病や心臓病を引き起こさないためにも口の中のケアには力を入れています。けっこう歯が割れているワンちゃんや歯石がついているワンちゃんや猫ちゃんって多いんですよ。

クリニックには、トリミングも併設されているんですね。

そうですね、トリマーさんも、優しい人にお願いして。皮膚に関しては特に、見た目では正常でも、洗うことでわかることがたくさんあるんです。洗ってみて初めて"皮膚が脂っこい子なんだな"とか、"ここに炎症があるな"とか、気づくことがたくさんある。治療とトリミングは密接な関係にあるんですよね。一口に薬用シャンプーといっても何十種類もあるわけで、その中からその子の症状に合ったものを選んで使えるのも動物病院でのトリミングの利点だと思います。そして動物病院のトリマーさんは医療に関する教育も受けていますし、具合が悪ければ、"耳がこうでしたよ"とか、"皮膚に炎症が起きてますよ"とか、私たちが頑張っても診きれないところまで教えてくれますから、助かりますね。あとマイクロバブルも導入しましたし、特に皮膚で通っている子には有効ですね。

家のことよりも、動物になっちゃうんです(笑)

クリニックとして心がけていることはありますか?

なるべく飼い主さんとお話する時間を長くとりたいですね。赤ちゃんと同じで、動物は言葉が話せないですし、状況は飼い主さんとお話をしないとわからないことが多いですから。飼い主さんと気軽に何でも話せる、そういう病院でありたいと思います。私は、お話をしているのが好きだし、その辺の立ち話の延長のような感じでね(笑)。でもそういう話の中で、飼っている動物の特徴などもわかりますからね。あと、動物に痛い思いをさせるのは、できるだけなくしてあげたいという気持ちは、昔から変わらないですね。なるべく余計なことはしないで、必要だと思われることだけをキチっと、できる限りやってあげたいと思っています。

獣医師としてはもちろん、ご家庭では母として、お忙しそうですね。

そんなことないんですよ、子育ても終わりましたし、もう家のことはあまりしないから…家でも猫を飼っていますし、家よりも動物になっちゃうんです。ただ休みの日も、具合の悪い子がいる場合には、飼い主さんと連絡を取るようにしていますので、プライベートはほとんど無いに等しいかもしれません。でも、普段病院でみなさんとお話したりするのが好きで、充実していますし、幸せなんですよね。私には合っているんだなぁと思っています。

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