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石塚和義 院長の独自取材記事

クレスト動物病院

(横浜市鶴見区/鶴見駅)

最終更新日: 2023/01/22

鶴見区下末吉、県立鶴見高校に程近い閑静な住宅街にたたずむ「クレスト動物病院」。医院名は、坂の頂上(= crest)に位置すること、そして「最高の医療をめざしたい」との思いから、石塚和義院長が命名した。2009年の開院以来、「飼い主さんのライフスタイルに沿い、人と動物が良い関係を築くための手助けをしたい」と熱い信念をもって診療にあたる石塚院長。毎日23時まで診療を受ける理由、獣医師という職業への思い、看板犬・ポン太くんのことなど、じっくり語ってもらった。。 (取材日2013年5月31日)

飼い主のライフスタイルに沿った診療を提供

まずは、病院の診療方針についてお聞かせください。

飼い主さんのライフスタイルに沿うことを第一に考えています。そのため診療時間を長く設定し、23時まで診療を受け付けます。飼い主さんが遅くに帰宅して、「あ、うちの子調子悪い!」と気付くこともよくありますよね。そんなときに気軽に来ていただける病院というのがコンセプトです。通常の診療受付が21時までで、それ以降23時までは、基本的には病院の清掃時間になりますので、お電話いただいてからご来院いただくようにしています。毎日23時までは僕が待機していますので、安心してお電話ください。また、移動ができない動物もいますから、昼休みを使って往診も頻繁に行っています。そのほか、診療内容においても、飼い主さんのご希望に沿い、その子に一番良い方法を選択していくスタイルをとっています。ワクチンや予防接種・フィラリアの薬等も数種類ずつご用意し、個々のワンちゃん猫ちゃんに合うものを処方します。飼い主さんが頻繁に来院できない場合には、お薬の長期処方などにも適宜対応しています。

夜間診察にて心がけていることはありますか?

当院が夜間診療を行う意義としては、急にワンちゃんの耳がすごくかゆくなってしまったときとか、顔が腫れてしまったときなど、「費用がかさむ夜間専門動物病院や大きな病院へ行くほどの大ごとではないけれど、このままではかわいそうだし心配」、そんな飼い主さんに気兼ねなく来ていただけることだと思います。夜間診療では、お薬や注射で応急処置をし、他にかかりつけの先生がいるのであれば翌日必ずそこへ戻して差し上げるのが僕のポリシーです。夜間診療のある病院を探してわざわざ遠くからいらっしゃる飼い主さんも少なくありません。その後も無理をして通っていただくよりは、近くのかかりつけ医に戻っていただくほうが便利ですからね。また、あまりにも重症の子が夜間診療に来た場合には、症状に合わせた夜間専門病院をご紹介しています。治療費用は高くなってしまいますが、専門のスタッフや機材が揃っている病院での治療のほうが、飼い主さんのためにも良いと考えています。

先生が特に力を入れていることは何ですか?

良いワンちゃん猫ちゃんが育てば飼い主さんが幸せですし、生活環境もよくなり、僕らも診察が楽になります。ですから、しつけには絶対に手を抜きません。当院には、診察がなくても遊びに来てくれるワンちゃんたちがいっぱいいるんですが、そんなとき、飼い主さんとの雑談のなかでしつけの相談にのることは多々ありますよ。また、動物と上手く暮らすためには、「その動物とはどういうものか」をよく知ってから飼わなければいけません。ですから、できたら飼う前から相談していただけるのが一番うれしいんです。ご家庭によって、犬がいいのか猫がいいのか、どんな種類か、性別はどちらかなど詳しく相談にのり、ライフスタイルに合ったご提案をします。

動物愛護のボランティア活動にも積極的だそうですね。

本来、僕たち獣医師の存在意義は、牛・豚・鶏など、食品となる動物を守り、公衆衛生を維持することです。しかし、小動物の診療をメインにしているイレギュラーな現状のなかで、僕が社会貢献できるとしたら、不幸な犬や猫を助けたり、公共マナーを守るため、飼い主さんにしつけを教えたりすること。そのための協力は惜しみません。地元では、ボランティアさんたちと協同して地域猫の避妊去勢手術を行っています。また、東京や東北被災地などの愛護団体のお手伝いをしたり、往診したりしています。ペットを飼う前の相談に来ていただいた方で、新しい子であることや種類にこだわらない方には、「せっかくだったら不幸な子を救ってあげて」と、保護されている子たちを紹介する活動も行っています。不幸な動物を家族にすることで飼い主さんも幸せになれたら最高ですよね。

人と動物の幸せな暮らしをサポート

先生はなぜ獣医師をめざされたのですか?

猟犬のブリーダーだった祖父から、中学卒業のお祝いとして猟犬が2頭贈られてきたのがきっかけです。きっと、祖父は僕を獣医師にしたかったんでしょうね(笑)。そのうちの1頭がてんかん持ちだったことが後で分かり、動物病院にも自分で通うようになったのです。そこで出会った先生が素晴らしい方で、初めて獣医さんの世界を知りました。それがきっかけで、人や動物と一緒に成長していきたいと思い、獣医師をめざすようになりました。その先生には大学選びや学生生活のことまでさまざまなアドバイスをいただき、温かく見守って道を示してくださいました。僕もそんな獣医師になれたらと思います。

これまでのキャリアについて教えてください。

大学時代に専門に学んだのは寄生虫学についてです。僕は獣医学部に入った時から開業することを決めていたので、学生のうちは研究色の強いことをやろうと思い、3年間はひたすら研究に打ち込みました。夏休みなどの空いた時間は毎日動物病院でアルバイトをして経験を積み、とても充実した学生生活でしたね。卒業後は、神奈川区の動物病院で2年半ほど、さらに都築区動物病院で1年ほど修業させていただきました。この3年半は、開業のため必死に色々と勉強し、本当に良い経験をさせていただきました。その後、2009年に当院を開院しました。僕は32年間ずっと鶴見で暮らしてきましたので、愛着のある地元で開業できたことをとてもうれしく思っています。幼なじみや、子どもの頃習っていた剣道の師匠、先輩後輩など、みんなが大切なワンちゃん猫ちゃんを連れてきてくれたり、応援してくれたりするのが本当にありがたいですね。土地勘があるので、周辺への往診もスムーズですよ。

先輩の教えで、心に残っていることは何ですか?

僕は獣医は職人だと思っていますが、師である神奈川区の先生はまさにプロフェッショナルで、触っただけでその子の病気を大体当ててしまう、神様みたいな人です。都筑区の先生は、先動物病院での兄弟子にあたる方で、動物愛護活動に特に力を入れておられる、大先輩です。「飼い主さんのご希望に合わせて診療スタイルを変える」という現在の僕のポリシーは、これら先生方から学ばせていただいたことです。師である先生からよく言われたことは、「治すことだけがすべてじゃない」という言葉です。実は、獣医師になりたての頃の僕は、知識だけはたくさんありますから、診療を手伝う際、生意気にも「こうしたら治るんじゃないですか」と言いたくなることが時折ありました。そんなとき、師である先生に、「飼い主さんの経済状況を圧迫するような治療ならしないほうがいい。それは飼い主さんにとって本当の幸せではない。飼い主さんの幸せがあって、初めて動物も幸せなんだよ」と諭されたのです。両先生方のように、ただ治すだけではなく、人と動物が良い関係を築けるよう手助けをする、そんな獣医師をめざしたいと感じました。

体調やしつけの相談に随時対応

印象的だった診療についてお聞かせください。

思い出深いのは、開業時からの付き合いの、盲導犬をリタイアした子です。この病院が大好きで、診察のないときでも寄ってくれる可愛い子でした。今年、9歳になるところで急性腎不全になってしまい、入院させたり、往診したりして1週間以上治療しましたが功を奏さず、苦しみ続け、意識を失ってしまいました。盲導犬として頑張り、長年ご家族の支えにもなってきたすごく良い子でしたから、飼い主さんとよく話し合った結果、飼い主さんが「最期は楽に」と判断され、安楽死を選ぶことになりました。ご自宅にご家族が揃い、その子が少し意識を取り戻したところで、皆さん最後の声かけをして思いを届けたあと、楽にしてあげました。翌日、飼い主さんからお電話で「この病院にかかれてよかったです。楽しい思い出が残せて、最高の最期を送れました」という言葉をいただきました。命を助けることはできなかったけれど、「動物と飼い主さんのいい関係を作る」という目標を達成し、役割を果たせたんだなと、胸が熱くなりました。ほとんどの動物は飼い主さんより先に亡くなってしまいます。だけどそのときに、その子と暮らして本当に幸せだったと、飼い主さんが笑顔を見せてくれるような診療をしていきたいですね。それこそが、僕がめざす「最高の医療」なのです。

先生の愛犬について教えてください。

イングリッシュ・セッターのポン太くんです。茨城県の川岸に捨てられていたところを施設に保護されていたのですが、僕がそこへ往診に行ったことがきっかけで、2012年から一緒に暮らしています。僕は毎日夜遅くまで病院にいますし、ポン太くん自身もここが気に入っているので、ずっと病院で暮らしています。受付カウンターの後ろが定位置で、誰かが入ってくると必ずワン!と鳴きます。人が大好きで、繋いでおかないと飼い主さんたちのところにしっぽを振って行っちゃうんですよ(笑)。ポン太くんも最初は噛みついてくるような犬でしたが、僕が3ヵ月ほどしつけるうちに人懐こい良い子になりました。その経験を生かし、ポン太くんは当院でのしつけのデモンストレーション犬としても活躍しています。また、ポン太くんは重篤なアレルギーもちなので、僕はアレルギーや皮膚病を持つ動物の飼い主さんの気持ちもよくわかりますし、「うちの子にはこうやっていますよ」と、ポン太くんをお見せしながら治療の様子をご説明しています。

動物と楽しく暮らすためのアドバイスをお願いします。

病気になってからとか、予防のためにということではなく、もっと気軽に動物病院を利用していただきたいですね。獣医師って、僕らは動物が好きだけど、動物からは嫌われることの多い職業です。それでも、動物から好かれて、何でもないときでも飼い主さんが気兼ねなく来られる動物病院でありたいですね。うちは、休診日の翌日に出勤すると、入り口のガラス扉にワンちゃんの鼻跡がいっぱい付いてるんですよ(笑)。遊びに来てクッキーを食べて帰るだけのワンちゃんも多いですが、僕はそれがうれしいんです。普段の元気な様子を僕らが知っていてこそ異変を早く発見できるし、ワンちゃんが院内でリラックスしてこそ良い診療ができると思いますから。ちなみに、猫ちゃんは院内で緊張してしまう子も多いので、できる限りサッと診察を終わらせるようにしています。飼い主さんには、「わざわざ動物病院に相談することかしら?」と迷うような小さなことでも気軽に相談していただきたいですね。飼い主さんと動物が一番幸せになれる道を探し、アドバイスや治療をさせていただきます。鶴見は横浜の中でも緑が多く、大きな公園もあって動物を飼いやすい環境です。これからも、この恵まれた環境で、動物たちと楽しい生活を築いていっていただきたいですね。

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