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清水 邦一 院長、清水 宏子 先生の独自取材記事

清水動物病院

(横浜市鶴見区/鶴見駅)

最終更新日: 2025/03/18

「シミド」という略称で呼ばれるほど地域住民に愛されている「清水動物病院」。鶴見で長年にわたり、飼い主の気持ちに寄り添うことを大切に、犬と猫、そしてウサギをはじめとするエキゾチックアニマルを幅広く診てきた動物病院だ。清水邦一院長は動物医療発明研究会の会長も務め、動物にストレスや不安がかかりにくいアイデアグッズを数多く考案し、診療に生かしているという。副院長の清水宏子先生は、趣味であるイラストや文章の制作力を活用しながら、わかりやすい説明につなげている。そんな飼い主と動物へのホスピタリティーあふれる邦一院長と宏子先生に、同院の特徴や大切にしていること、今後の展望などを話してもらった。(取材日2025年1月21日)

多様な動物種を診られる、地域に根づいた動物病院

まずは、開業までの経緯をお聞かせください。

【邦一院長】帯広畜産大学獣医学部を卒業後、製薬会社での開発業務や動物病院での診療の経験を積みました。それからインターン時代に知り合った妻の宏子先生と一緒に、開業するための場所探しを開始。その時出会った不動産屋さんに、「ぜひここで開業してほしい。実は以前動物病院があった場所なのだが、閉院したため地域の方々が困っている」と、鶴見のこの場所を教えていただいたのです。お力添えできるならと開業を決め、現在に至ります。鶴見は昔ながらの素朴な付き合いが残る、人情味にあふれたすてきな地域だと感じています。 【宏子先生】不動産屋さんから熱心にこの場所での開業を勧められたのを、今でも覚えています。私たち2人は東京出身であり、開業当初は都内から通っていた時期もありました。ですが急患にも対応できるようにと、すぐに動物病院近くに住居を持ちました。

こちらの動物病院の特徴を教えてください。

【邦一院長】犬や猫およびウサギ、ハムスター、モルモット、フェレットなどのエキゾチックアニマルまでの診療に対応しています。時間予約制を採用しているので、基本的に待ち時間はなく、他の飼い主さんや動物を気にすることなく受診していただけるでしょう。また、朝一番に入院し午後に退院する「日帰り手術」をできるだけ提案しているのが特徴ですね。治療は当院で、看護は自宅で家族によってという形が、一番動物にとってストレスが少ないと考えてのことです。もし重態の場合には、いつでも連絡が取れるようにしてありますので、気になることがあればすぐにご連絡ください。 【宏子先生】ラジオ波メスや鎮痛剤を用いて、組織へのダメージや出血が少ない手術を心がけています。傷口の縫合には外科用接着剤で保護していますので、術後はエリザベスカラーや包帯をつけずに過ごしていただけます。

実際にはどのような動物種の受診、悩みの相談が多いのですか?

【邦一院長】当院は幅広い領域を診るようにしています。多くの動物種が来院しますが、犬、猫、ウサギが多く来院します。特にウサギの診療にも力を入れていることから、他の動物病院からの紹介や、遠方からの受診もあります。主訴としては、開業当初は病気やけがを診てほしいというケースが多かったのです。ただ、時代とともに動物医療の考え方や飼い主さんの意識が変わり、今では予防のための受診が増えたように感じます。

より良い診療のために、自作のツールやイラストを活用

幅広く対応されている中でも、ウサギの診療を得意とされているのですね。

【宏子先生】はい。飼育経験と自己研鑽で培った知識を生かしながら、ウサギの診療に注力しています。以前、杉並区にあったウサギ専門店で、飼い主さん向けの講義「ウサギ塾」を開催していたこともあります。今は当院で月1回木曜の夜に開催しています。そうした経験を持つことから、周辺の動物病院からは「ウサギのことなら清水動物病院で」とお勧めしてくださっているみたいで、とてもうれしく感じています。ウサギはかなり気が強く、自分と飼い主さんの上下関係を重視する動物です。かわいいからといって何でも許していると、ウサギは「自分が上」と認識し、飼い主さんの言うことを聞かなくなってしまいます。ウサギの飼い主さんは優しい方が多いからこそ、しつけの重要性や適切な飼育方法をしっかりとお伝えさせていただいています。

お二人とも、多方面で活躍されているとお伺いしました。

【邦一院長】はい。私は当院の院長の他に、動物医療発明研究会の会長を務めさせていただいています。診療や飼育に役立つツールを考え、作成するのが好きなんです。そのため院内には「アイデアの泉」という袋を用意し、診療や生活の中で思いついたアイデアメモをすぐにストックできるようにしました。作成したオリジナルツールで、飼い主さんや動物の悩み解消のお手伝いができたら幸いです。 【宏子先生】文章やイラストが好きなので、当院のホームページや新聞などに制作したものを掲載させていただいています。書籍もいくつか出版しています。また、少し前にはラジオのパーソナリティーを務めさせていただきました。獣医師をめざす前はアナウンサーも志望していたので、夢がかなってうれしかったです。

どのようなオリジナルツールを作成されているのでしょうか?

【邦一院長】例えば、体が小さい動物用の聴診器です。一般的なものだと、先端の金属部分と動物の毛が擦れて、雑音が出てしまいがちでした。そこで自作の聴診器を作成。先端をシリコンのチューブにしたので、当たりがやわらかくなり雑音が減り、さらに金属のひんやり感がないためか動物に安心してもらいやすくなったと感じています。他には、ウサギの口腔内を確認するための手持ちスコープ。耳鏡を使っているのですが、先端の一部を削り視野を広くしたことで、より確認しやすくなりました。 【宏子先生】私は、動物の頭だけ出る「小動物専用安心ホルダーバッグ」を作りました。ファスナーにロックがかけられるので、閉めると動物の力では開きません。動物への負担が少ないスムーズな診療につなげられたり、抱っこの練習がしやすかったりするんです。

飼い主と動物が幸せに過ごすためのサポートに尽力

診療で大切にされていることは何ですか?

【邦一院長】動物病院と飼い主さんが協力して、動物の健康をサポートするのが理想だと思っています。獣医師になりたての頃は「私が治す!」と気負う面もありましたが、獣医師というのは本来動物と飼い主さんのサポート役なのです。また、病気の中には治せないものもあります。そんな場合には、動物との一日一日をどう過ごすかを、飼い主さんと一緒に考えさせていただいています。 【宏子先生】飼い主さんが気軽に話せるような関係づくりを心がけています。飼い主さんが、動物に関する心配事や懸念をためずに済んだらうれしいです。また、口頭だけの説明ではわかりづらいと考えて、文とイラストでわかりやすく解説したパンフレットをお渡ししています。お知らせしたいことは、2ヵ月に1度発行しているニュースレターやポスターを作り院内に掲示しているので、ぜひ来院の際に読んでみてください。

今後の展望・目標をお聞かせください。

【宏子先生】どうしても動物とのお別れはやってきますので、その際の飼い主さんへのケアを大切にしたいと考えています。また自分の年齢への不安から、動物を迎えるのをためらう方もいらっしゃいます。ですが飼い主さんが病気になったり亡くなったりしても、残された動物の面倒を見るシステムが充実していれば、もう少し前向きに検討されるかもしれません。そういった連携のために、動物業界全体で取り組めたらと思っています。 【邦一院長】地域に根づいた診療を心がけながら、優しい動物医療を考えていきたいです。またこれまで工夫してきたことや作成したものを、国内だけではなく、海外に向けてもアピールしていくことが夢ですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【邦一院長】東日本大震災や能登半島地震といった災害をきっかけに、家族や友人など、これまでに出会った人たちとの絆を改めて感じました。 【宏子先生】また日々の生活に対する工夫の必要性や動物たちの持っている力や毎日を丁寧に生きる重要性も再確認しました。 【邦一院長】動物と穏やかな気持ちで生活できることは幸せなこと。その幸せを維持するためのサポートを、自分たちができる形でこれからも続けていこうと思います。地域の方々をはじめ、多くの飼い主さんと動物たちに頼りにしていただけましたら幸いです。

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