中島 恵美子 院長の独自取材記事
わかば犬猫病院 横浜西口駅前
(横浜市神奈川区/横浜駅)
最終更新日: 2023/01/22
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「かけがえのない大切な家族が健やかに過ごせるように、飼い主さんの身近な相談相手でありたい」と素敵な笑顔で語る「わかば犬猫病院 横浜西口駅前」の中島恵美子院長。学生時代に救えなかった猫を「今の私ならば、もっと楽に過ごさせてあげられたのにと後悔している」というほど、動物への深い愛情が感じられる獣医師だ。犬と猫の内科、外科、皮膚科や歯科、眼科まで幅広く診ることができるのも頼もしい。その一方、ペットとの暮らしをもっと楽しんでほしいと、おもちゃやおやつにもきめ細かく気配りし、気さくにおしゃべりに応じる親しみやすさも中島院長の魅力の一つ。多くの飼い主や動物たちに慕われている中島院長に、動物診療への思いやクリニックについて話を聞いた。 (取材日2016年11月18日)
笑顔と楽しいトークが人気の、犬と猫のホームドクター
獣医師を志したきっかけを教えてください。
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小さい頃から動物が好きで、犬、猫、うさぎ、亀などさまざまな動物を飼っていましたが、獣医師をめざしたのは、高校生の生物の先生との出会いがきっかけです。そこで生物の不思議さに魅了され生き物にまつわる仕事がしたいと思うようになり、獣医学部に進んだのです。研究室の恩師に、私のようなのんびりしたタイプは鍛えてもらったほうがいいと言われたこともありましたが(笑)、私は先生との出会いに恵まれているんです。研修医時代は、同級生たちと幾晩も泊まり込み、悲しいことも楽しいこともたくさん共に過ごしました。その時の仲間は、今でも症例を相談したり、大きな手術の時には協力してもらったり、大切な存在です。
横浜で開業されたきっかけを教えてください。
勤務医ではどうしても自分の思う診療やケアが十分にできないという壁があり、獣医師をめざしてからずっと自分の病院を開業したいと考えていました。もともと横浜育ちで、横浜駅西口の辺りは私のテリトリーでしたので(笑)、ずっと探していて、やっと見つかったのがこの場所です。駅前ですから近隣には他の動物病院もありますが、女性の獣医師が好きなワンちゃんや猫ちゃんも多いので、こんな私でもお役に立てるかなと思って開業しました。
とても楽しい雰囲気のクリニックですね。
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最初は「オレンジ色なんて」とびっくりされましたね。ペットにとって病院に来ることはとてもストレスになるので、楽しくリラックスできるようにと考えて、壁の色や床の色もカフェのように、病院っぽくしないように心がけたのです。また、飼い主さんにもペットと一緒の生活を楽しんでもらえるように、写真をプレゼントしたり、おもちゃやオーダーメイドの服など、私自身がペットと楽しんでいることをご紹介しています。
初めて犬や猫を飼う人を専門スタッフが丁寧にサポート
先生の診療方針について教えてください。
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ペットの病気やケガを治すだけでなく、飼い主さんが普段から気軽に相談できることも、動物病院の大切な役割だと考えています。今はインターネットで検索すれば、多くの情報が出て来る時代ですが、間違った情報も多く、かえって不安を感じる方が多いように感じます。特に初めてペットを飼う方は、不安でいっぱいですよね。そんな時は、迷わず「わかば犬猫病院で聞いてみよう」と思ってもらえる動物病院になりたいと考えています。私に直接聞いていただくのも大歓迎ですし、スタッフの方が聞きやすければ、気軽に質問してもらって構いません。その子の性格や症状、季節性なども考慮した、クリニックならではのきめ細かいアドバイスをさせていただきます。このように、赤ちゃんの時からずっと関わっていくことで、お互いの信頼関係を築くことができますし、病気の早期発見・早期治療にもつながります。
こちらにはパピーケア専門のスタッフがいらっしゃるそうですね。
子犬や子猫のケアを専門的に学んだパピーケアスタッフが週2日(金・土曜日)、飼い主さんのご相談に応じています。当院のパピーケアスタッフは子犬のための栄養学や健康管理、しつけなどを専門講座で学び、13年のキャリアを持つベテランです。プライベートでも大型犬から小型犬まで、たくさんの子犬を育ててきた頼れる存在で、自身の経験を踏まえた的確なアドバイスが評判なんですよ。ご飯やおやつの与え方、うんちやおしっこの色や量など、初めて犬や猫を飼う方に必要な基本的な知識をお伝えします。また、子犬や子猫の成長過程から、家族として迎え入れる心構え、しつけの仕方まで、その子と上手に付き合い、幸せに暮らせるように丁寧にサポートします。予約が必要なパピーケア講座のほか、診察時間内であれば予約なしでも相談に応じていますので、気軽にお声かけください。
動物や飼い主さんとの印象深いエピソードがあればお聞かせください。
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大学時代に猫を3匹飼っていたのですが、在学中に2匹が亡くなってしまいました。獣医師になって治したいと思っていたのに救うことができず、後悔と無力さを実感しましたし、今の私だったら、もっと楽に過ごさせてあげることができたのではないかと未だに心残りなんです。それと、動物は生命力が強く、臨終の時に飼い主さんが駆けつけてこられると、最後に1回起き上がってくれることも少なくありません。やっぱり動物はすごいな、かわいいなあと思います。
気軽に寄れるクリニックをめざして、イベントも開催
ところで、休日はどのようにお過ごしですか。
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息子が小学校に上がり、ゴルフを習い始めたのを機に、私も始めました。日曜日は一緒に練習をしていて、将来、息子とラウンドするのが夢です。段々生意気なことを言うようになってきて、ケンカになることもあるのですが、先日「獣医師になる」と初めて言ってくれました。なってほしいと思ったことはないのですが、なりたいと言ってくれると素直にうれしいですね(笑)。
獣医師として気になることはありますか。
動物たちが少しでも快適に、健康に長生きできるように飼い主さんに心がけていただきたいですね。特に、おやつやフードの摂り過ぎは要注意です。かわいいから、欲しがるからと安易にあげ過ぎると、食べ過ぎで具合が悪くなったり、太ることもあり、おやつのためにフードを減らすと必要な栄養やエネルギーが摂れないこともあります。ペットの体重は私たちの10分の1や20分の1ですから、おかし1個が人間にとっては10個20個分にあたります。私も犬を飼っているので、おやつをあげたいという気持ちはよくわかるのですが、気をつけていただきたいですね。
今後、力を入れていきたいことや取り組みたい分野はありますか?
パピーケアは犬のためのものと考える方が多いのですが、猫を初めて飼い始める方も気軽に相談してほしいですね。猫は散歩の必要がなく、飼いやすいというイメージですが、犬に比べて我慢強く、病気がわかりにくいことが多いので注意が必要です。これからもスタッフ誰にでも相談できる雰囲気を大切にしながら、来てくださる方に役立つ情報をブログや院内情報紙で提供していきたいと思っています。病気の時以外も気軽に来ていただけるように、「手作りおやつ教室」「グルーミング講座」などペットのケアに役立つイベントも行っています。将来的には診療時間をもう少し長くして、忙しい方にも来ていただきやすい環境を整備したいですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
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動物病院は、病気やケガの時だけ受診するだけの場所ではありません。毎日の散歩の途中にもちょっと寄っていただいて、フードやおやつのことや、気になることなどを相談していただきたいと思っています。病院に慣れておくと、ワンちゃんや猫ちゃんの病院への抵抗心や不安感もなくなり、病気になった時のストレスを小さくすることにもつながります。飼い主さんにもリラックスしていただき、ペットにもイヤなところ、怖いところではなく、動物好きのスタッフに会える楽しいところと思ってもらいたいなと思います。当院ではトリミングや日中のお預かりなども行っていますので、横浜駅でのお買い物のついでなどに、病気でなくても気軽にご利用ください。