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大野 耕平 先生、日下部 浩之 先生の独自取材記事

千葉シーサイド動物医療センター

(習志野市/京成津田沼駅)

最終更新日: 2023/01/22

京成津田沼駅より徒歩1分の場所に、2015年9月にオープンした「千葉シーサイド動物病院」。眼科と腫瘍科を専門とする日下部浩之先生と、整形外科と神経外科を専門とする大野耕平先生のお二人が理想とするクリニックをめざし開業した。一般診療に加え、それぞれの専門性を生かした高度医療に力を入れる。クリニックレベルでは治療が難しい症状にも対応しており、技術面でも設備面でもこれから頼れる存在となってくれるだろう。徹底したインフォームドコンセントと、その上で行う根拠に基づいた治療をモットーとする診療スタイルは飼い主からの評判も高い。今回は、日下部先生と大野先生の2人に、治療のことや開業の経緯、今後の展望までじっくり聞いた。 (取材日2016年1月7日)

患者にとってもスタッフにとっても、過ごしやすいクリニックをめざして

お2人で開業された経緯をお教えください。

【日下部先生】獣医師になって診療していくうちに、一匹の犬や猫の生まれてから最期を迎えるまで、一生涯を、責任をもって診ていきたいという気持ちが強くなってきました。ですが、一匹の動物が生涯で抱える病気は多いです。皮膚や腫瘍、眼、整形等、どの病気に対しても見落としがないように診るために、専門に特化した先生たちとチーム医療をすることが理想のクリニックだと思っていました。ちょうどその頃、大野先生とお互いの理想を話し合っていたときに、理想とする病院像が一緒だということを知り、その理想を実現できるクリニックをつくろうと、開業を決意したのです。私の専門と大野先生の専門をあわせることで、より高度な獣医療をご提供することができ、互いに切磋琢磨しながら成長していける環境に身を置くことができていますね。そして、それぞれがより深い専門技術を磨く時間を確保できることも、2人で開業した強みだと感じています。 【大野先生】勤務をしていた頃から、「夜間や休診のときに何かあったらどうしよう」と不安な気持ちを抱えている飼い主さんが多いのだと感じていたため、開業する際に年中無休・23時まで診療することにしました。飼い主さんからも安心できるというお喜びの声をたくさんいただいています。特に目立ったのは年末年始ですね。東京都など遠方から来院される患者さんも多く、それだけたくさんの方がお困りだったことを感じました。私たちが理想としていた体制が患者さんにとっても高いニーズがあるのだと実感することができ、これからのクリニックづくりの糧にもなりましたね。

お2人がめざす「理想の動物病院」とは?

【大野先生】当院では、3つの理念を掲げています。まずは、地域に寄り添った一般診療と、専門性を高めた医療の提供。現在は一般診療に加え、眼科や整形外科、神経外科、腫瘍科といった高度医療に対応しています。二つ目は、学会発表・研究を通して獣医療業界への貢献をすること。患者さんへの質の高い診療を行っていくことで獣医療全体の底上げに還元していきたいと考えています。 【日下部先生】そして最後に、臨床の第一線で活躍できる獣医師、看護師の育成をしていくこと。スタッフの能力が高ければ高いほど、より良いクリニックをめざせると考え、独自の育成プログラムを用意しています。また、勉強会に参加してもらったり、しつけ教室をお任せしたりと、楽しく笑顔でやりがいを持って働いていただけるような環境づくりを心がけています。その3つを理念とし、千葉県を代表できるクリニックとなれるよう、精進しています。

とても落ち着きのあるきれいな院内ですね。

【日下部先生】飼い主さんとペットたちが過ごしやすいクリニック。そして、スタッフが働きやすいクリニック。この2本柱を心がけ、院内づくりを行いました。気を付けたのは診療室や機材、検査場所などすべての導線。スタッフが効率よく働けることで患者さんにもスムーズな診療をご提供することができています。また、すべての診療室に大きなモニターを設置したことで、検査結果や病気の説明を、お写真などを確認しながらわかりやすくお伝えすることができます。石造りのシックな待合室は、間接照明を使い落ち着ける雰囲気に。開放感のある広さも意識していますよ。

診療理念は、インフォームドコンセントと根拠に基づいた治療

診療の際に気をつけていることは何ですか?

【日下部先生】病気や治療の説明を丁寧にすることで、ご理解・ご納得いただく「インフォームドコンセント」。そしてその上で、「根拠に基づいた治療」をご提供することを大切にしています。他院から来院された飼い主様で処方されたお薬がどんなものかきちんと理解せずに飲ませているという方が非常に多くいらっしゃいました。お薬や病気と一生付き合っていかなくてはならないケースはたくさんあります。しかし、飼い主さんがペットの病気をしっかりと理解し、治療の重要さを認識していなければ、継続的に治療を続けることは難しいですよね。そのため当院では、飼い主さんが理解されていることを確認できるまで、繰り返しご説明をすることを徹底するインフォームドコンセントが鍵となるのです。さらに、きちんとした診断が付いていない段階で治療を開始することはしたくないと考えています。必要な検査はしっかりと行って正確な診断を付けた上で、ご納得いただける「根拠に基づいた治療」を進めてまいります。

それぞれの専門分野についてお聞かせください。

【日下部先生】私は、眼科と腫瘍科を専門としています。眼科領域では、ほぼすべての症状に対し外科手術まで対応していますよ。実は、目の炎症や出血などから免疫の病気やリンパ腫を発見できたりと、目から拾える病気というのは多くあります。そうした全身的な病気の疑いがあれば、そのまま当院で検査・治療まで対応できることも強みです。また、根治がめざせるものから、発見した時点で余命が決まってしまうものまである腫瘍科では、飼い主さんとの対話が重要視されます。手術をするのか、抗がん剤や放射線で治療をするのか。それぞれのリスクもしっかりとお話し、その都度方針を定めながら治療を進めています。 【大野先生】私の専門は、整形外科と神経外科です。整形外科、神経外科は歩けなかった子が歩いて帰る姿を見るのが喜びです。先日いらっしゃって当院で橈尺骨(腕の骨)の骨折整復手術を行ったイタリアングレーハウンドの子は4年前に東京都内の動物病院を紹介され手術を行い、今回再び骨折した子でした。血行に乏しく骨が細いイタリアングレーハウンドはそれだけでも難易度の高い手術ですが、再骨折の場合だと骨の柔軟性を失い、より難易度が高くなります。手術方法、背景にある疫学、良化までの見通し、今後起こり得る可能性のある合併症に至るまで何度も話し合いを行い、飼い主様に全面的にお任せいただくことになりました。今は手術後1ヶ月半が経ちリハビリにも真剣に取り組んでくれて、順調に骨の再生も進んでいます。飼い主様との良好な信頼関係ができ、楽しく雑談しつつ、今も真剣に病気について三人四脚(?)で取り組んでいます。

対応している高度医療とは?

【大野先生】外科分野では整形外科・神経外科はもちろん、開胸手術や肝臓・胆管系、難度の高い軟部外科も行っています。整形外科では、細い骨の骨折や再骨折などの難症例にも対応できますし、眼科では眼圧を測る機械や拡大鏡など、専門的な治療ができる機器も積極的に取り入れています。そうして、技術面でも設備面も、一般的にクリニックでは対応していない症状まで診ていけるよう整えているのです。実際に、近隣のクリニックさんで断られてしまったという患者さんにも対応していますよ。それでも、当院では対応していない手術や導入していない機器もあります。その際には、大学病院をご紹介します。私自身、現在も大学病院で研修医をしておりますから、大学病院に行っていただいても私も共に治療に携わることができます。難症例であっても、継続して同じ獣医師が診る安心感を持っていただけます。

めざすのは、広く深い獣医療をチームで提供できる総合病院

飼い主さんと接する際に気を付けていることは?

【日下部先生】「この病気なので、この治療をします」というような無理強いは決してしないように心がけています。治るならば外科手術までしたいという飼い主さんもいらっしゃれば、なるべく自然のままでいさせてあげたいという飼い主さんもいらっしゃいます。それぞれに合わせ、あらゆる選択肢をご提案。飼い主さんやペットのペースに合わせて、心からご納得いただける治療法をお選びいただいています。

では、ペットと接する場合はいかがですか?

【大野先生】ペットは、飼い主さんにとって大切な家族の一員です。長時間の検査や治療一つとっても、私たちに預けることは不安でいっぱいだと思うのです。そのため、なぜお預かりするのかを常にお話しし、飼い主さんに不安感を与えないことに注意しています。それはペットにも同様。怖がらせないこと、無理強いはしないこと。そして、怒ってしまって治療ができない子であっても、決して放り出さずに、しっかりと関係性を築いていける接し方をしていきたいですね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【日下部先生】まずは、より高度な獣医療がご提供できるよう、犬猫に多い心臓や皮膚病などを中心に専門分野を増やしていきたいですね。私と大野先生の2人ではじまったクリニックですが、2人で終わらせるつもりはありません。若い獣医師の教育や、専門性を持った獣医師を迎え入れながら、永続的に続いていくクリニックをめざしてまいります。広く深い獣医療を、チームでご提供していける総合病院になれればうれしいですね。 【大野先生】ペットはお話しができない分、飼い主さんは日々ご不安が絶えないかと思います。当院では、そんなご不安やささいなご質問にも、丁寧に的確にお答えできるクリニックでありたいと願っています。飼い主さんが、「こんなこと聞いていいのかな?」と感じるような獣医師にはなりたくないのです。当院は、365日・23時まで診療。足を運ぶ時間がない方にはお電話での応対もしていますから、どんなことでもお気軽にご相談いただきたいですね。

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